ジャームス 狂気の秘密
原題:What We Do is Secret
2007年/アメリカ/カラー/カラー(一部モノクロ)/ビスタ/ドルビー・デジタル/DLP上映/94分/ 配給:キングレコード
2009年12月 5日よりシアターN渋谷にてレイトショー
公開初日 2009/12/05
配給会社名 0109
解説
QUEENのフレディ・マーキュリーの追っかけとして知り合った男女4人で結成、70年代末ロサンゼルスで活動したアメリカ最初期のパンクロック・バンド、GERMS(最初のドラム担当はのちにGO-GO’Sを結成するべリンダ・カーライル)。活動期間わずか3年(1977-1980)、残したオリジナルフルアルバムはたったの1枚ながらも、80年代以降のハードコア/パンク・シーンNIRVANAを頂点としたグランジ/オルタナ・シーン、そしてメロコアへと続くアメリカン・パンクの原型を作った伝説のバンドである。その唯一のアルバム『(GI)』(ジョーン・ジェットプロデュース)は、計り知れない影響力を与え続ける名盤だ。本作は、そのカリスマヴォーカルであり、ジョン・レノンが狂信的ファンに射殺される前日の1980年12月7日、ヘロインのオーヴァードーズにより衝撃的な死を遂げたダービー・クラッシュの生き急いだ破天荒な人生を描く、伝記ロック映画だ。
デヴィッド・ボウイやQUEENに憧れ、ろくに演奏もできずにスタートしたGERMS。ライヴでの食べ物撒き散らし&会場破壊、狂気の初期衝動を詰め込んだ音源の数々、そしてダービーの
破滅的キャラクターは、多くの熱狂的なGERMS信望者を生み出した。レノン射殺のニュースが全世界を駆け巡ったとき、アメリカ西海岸のパンク・ロック・シーンにおいては、ダービーの死はそれ以上の衝撃だったのである。その退廃的に散っていったダービーの姿は、広くパンク・ロックの象徴として認知されているSEX PISTOLSのシド・ヴィシャスとは異なる、真のアメリカン・パンクの伝説として神格化された存在となっていった。
構想から実に14年、「DOGTOWN & Z-BOYS」で世界的な成功を収めたスティーヴン・ネメス製作のもと、GERMS結成以前にダービーとバンドを組んでいたミシェル.ベアー・ギャファリが脚本・製作に参加。そしてGERMSも出演する、いまだ正規リリースのないハードコアパンクの名作ドキュメンタリー「ザ・デクライン」のペネロープ・スフィーリス監督や、X、FEAR、BLACKFLAGなどのLAパンク界の重要バンドたちがプロジェクトを全面バックアップ。さらにダービーの死とともに解散、それ以降一度も集まっていなかったオリジナルメンバーたち、パット・スミア(G.)、ローナ・ドゥーム(B.)、ドン・ボールズ(Dr.)がなんと25年ぶりに本プロジェクトのために再会、アドバイザーとして参加した。そしてこの作品を機にバンドはGERMS RETURNとして再結成、主演でダービー役を務めるシェーン・ウェストをヴォーカルに迎え、新たに音源のレコーディングまでをも敢
行。その新音源はGERMSのオリジナル音源とともに映画全編にわたって使用されている。
ストーリー
スタッフ
監督・脚本:ロジャー・グロスマン
原案:ミシェル・ベアー・ギャファリ、ロジャー・グロスマン
編集:ジョエル・プロッチ
製作:スティーブン・ネメス、ケヴィン・マン&マシュー・ペルニシア、トッド・トレイナ
撮影:アンドリュー・ヒューブシャー
音楽プロデューサー:パット・スミア
配給:キングレコード
キャスト
シェーン・ウェスト
ビジョウ・フィリップス
リック・ゴンザレス
ノア・セガン
アシュトン・ホームズ
ティナ・マジョリーノ
レイ・パーク
セバスチャン・ロッシェ
アズーラ・スカイ
ミシェール・ヒックス
ローレン・ジャーマン
ミッシー・ドティ
J・P・マヌー
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