原題:where are you

第14回釜山国際映画祭アジアの風出品作品 第62 回ロカルノ国際映画祭コンペティション部門正式出品作品

2009年/日本/カラー/104分 ヨーロピアンビスタ(1:1,66) 35ミリ作品 配給:ティ・ジョイ

2010年05月21日よりDVDリリース 2009年11 月14 日(土)より ヒューマントラストシネマ渋谷にてロードショ-! ほか、11 月28 日(土)より新宿バルト9にて公開

(C)MONKEY TOWN PRODUCTIONS

公開初日 2009/11/14

配給会社名 0534

解説


『ワカラナイWHERE ARE YOU?』は小林政広監督による21 世紀の『大人は判ってくれない』(フランソワ・トリュフォー監督)とも言うべき作品で、主人公の少年「亮」を17 歳の新人、小林優斗が演じています。
映画は、母親を病気で亡くし、医療費も葬儀代も払えず、そして自分自身が食べる事さえ困難な貧困の中を生きていくしかない現実と向き合う少年をリアルに、時にファンタジックに描きます。社会から見放された少年の行動の全てを、観察するように、時には見守るように、ドキュメンタリー映画のような距離を保ちながらカメラはとらえていきます。

ストーリー


母子家庭で育ち16歳になる亮は、田舎町の粗末なアパートでひとり暮らし。入院中の母を抱えながらも、コンビニのアルバイトで生計を立ててきたが、長引く母の闘病生活で家計は圧迫され日々の食事すら満足にできなくなっていた。今日もバイト先のコンビニでレジをごまかし、おにぎりやサンドイッチを持ち帰り空腹を満たす日が続く。そんな中、同僚の木澤も亮を気遣うが誰も彼の孤独を埋める事はできなかった。
夏休みのある日、レジのごまかしが店長にみつかり、亮はアルバイト先をクビになる。生活の糧を失い戸惑う亮。やりきれない思いで、ひとり秘密の場所で父と幼い頃の自分との写真をみつめる。それは亮にとって現実から目をそらす事のできる唯一の時間だった。
頼るあてもなく入院中の母のもとを訪れるが、希望を失った母は父への不満の愚痴をぶつけるばかり、亮は張りつめていた気持ちが一気に崩れてしまう。
やがて母の死がおとずれ、病院への支払や葬儀代の工面という現実に追い込また亮の絶望と不安は頂点に達する。そして、亮は自らの手で母を葬る事を決意する。儀式のあと、亮はひとり東京へ向かう。
父に会うために。

スタッフ

監督、脚本:小林政広
撮影監督:伊藤 潔
照明:藤井 勇
録音:福岡博美
編集:金子尚樹
助監督:下田達史
制作主任:本多菊雄
プロデューサー:小林政広、小林直子
ラインプロデューサー:川瀬準也
製作:モンキータウンプロダクション

キャスト

小林優斗
柄本時生
小澤征悦
横山めぐみ
渡辺真起子
小林政広
ベンガル
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