原題:Capitalism: A Love Story

サブプライム問題、リーマン・ショック、大量リストラ… 100年に1度の世界同時不況をムーアが救う!?

2009年/アメリカ/カラー/ヴィスタ1:1.85/ドルビーデジタル/120分/日本語字幕:石田泰子 提供:ショウゲート、デイライト 配給:ショウゲート

2010年05月26日よりDVDリリース 2009年12月 TOHOシネマズ シャンテ、TOHOシネマズ 梅田にて限定公開 2010年1月 全国拡大ロードショー

© 2009 Paramount Vantage, a division of Paramount Pictures Corporation and Overture Films, LLC

公開初日 2009/12/05

配給会社名 0008

解説


いったい誰のせいで、世界中がこんなに不景気になっちゃったのか!?
おカネに取りつかれた人たちの、ア然・呆然の真実のすべて
2008年9月15日、リーマン・ブラザーズ倒産。創業158年の歴史を持つ大手証券会社の経営破綻は、世界金融危機の引き金となり、世界経済は瞬く間に「100年に一度」と呼ばれる同時不況に陥った。
ここ日本でも、土地価格暴落・年越し派遣村・平均株価下落・大量リストラ・就職氷河期…と、「リーマン・ショック」から約1年が経過した今も、不況をめぐるニュースを目にしない日はない。
「アメリカがくしゃみをすると、日本が風邪をひく」とは言うけれど、いったい誰が初めに「カネの亡者」ウィルスを撒き散らしたのか? 1億円以上の年収を得ていたNYウォール街のエグゼクティブたちは、あの時いったい何をしていたのか? 莫大なおカネは、いったいどこに消えてしまったのか?
「一握りのロクでもない連中」の真実のすべてを暴くために、・・・あの男が肩にカメラ、頭にキャップ、手に拡声器を引っ提げて、ついにスクリーンに帰ってきた!

「この映画が最後の作品のつもりで取り組んだ」
ムーア決死の覚悟が、世界同時不況を救う!?
『ボウリング・フォー・コロンバイン』では銃社会、『華氏911』ではブッシュ前大統領、『シッコ』では保険問題と発表する作品ごとに、研ぎ澄まされた時代感覚と大胆な取材手法で、世界中から大きな注目を集め続けるマイケル・ムーア。
長編監督デビュー作『ロジャー&ミー』(1989年)で、GM(ゼネラル・モーターズ)の会長に「アポなし突撃取材」を始めてから、ちょうど20年。「100年に一度の大不況」と言われ、GMが破綻した2009年、ムーアは自らの原点に立ち返った。
あまりに巨大になり過ぎた企業による支配力と、とことんまで利益を追求しようとする一部のエグゼクティブによる姿勢が、アメリカ人だけではなく世界中の人々に、いかに壊滅的な影響を与えるか。ムーアはこの問題を、最新作で鮮明に描き出す。

本作の企画が公に発表されたのは、2008年5月のカンヌ映画祭。「08年の春からずっと、資本主義と企業国家アメリカについての映画を作るつもりで撮影を始めていた。この時点で4ヵ月後に経済が崩壊するなんて予想もしてなかったよ」と語るムーア。
撮影を続けながらムーアは金融危機にフォーカスしていき、今年2月にはNYウォール街の証券会社や投資銀行、保険会社AIG(破綻救済策として公的資金=税金が注入された)で働く人々に、「自ら名乗り出て、あなたが知っていることを皆で共有しよう」と呼びかけていた。「ヒーローになって、アメリカの歴史最大の詐欺行為を暴露することに手を貸して欲しい」と。

「これはもはや『ロジャー&ミー』のロジャー・スミス(元GM会長)のような一個人や一企業、あるいは『シッコ』の医療保険のような一問題を扱った話じゃない。もっと大元締めのボス、僕らすべての人間の生活を支配しているもの、そう“経済”が相手なんだ。僕が作ることが許される最後の映画のつもりで取り組んだよ」と語るムーアは、これまで以上に本気の構えを見せている。おカネを巡る悲喜こもごもを完璧に暴き出す本作は、『ロジャー&ミー』から20年を経て到達したムーアの現時点での集大成であり、また、おカネに関係のある人、すなわち私たちすべてが体験すべき究極のマネー$エンタテインメントなのだ。

ストーリー





スタッフ

監督・脚本・出演:マイケル・ムーア
製作:アン・ムーア
製作総指揮:キャスリーン・グリン、ボブ・ワインスタイン、ハーベイ・ワインスタイン
共同製作:ロッド・バールソン、ジョン・ハーデスティ
編集:ジョン・ウォルター、コナー・オニール
共同編集:ジェシカ・ブルネット、アレックス・メリアー、タニア・メリアー、パブロ・プロエンザ、T・ウッディ・リッチマン
ラインプロデューサー:ジェニファー・レイサム
音楽:ジェフ・ギブス
アーカイバル・プロデューサー:ジュディ・アリー、パール・リーバーマン
シニア・フィールド・プロデューサー:エイドリアン・ギーベル、ベイゼル・ハムダン
製作補:エリック・ワインリブ
撮影:ダニエル・マラシーノ、ジェイミー・ロイ
音響:フランシスコ・ラトーレ、マーク・ロイ、ヒラリー・スチュワート

キャスト

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