原題:Sawako Decides

第19回PFFスカラシップ作品 第60回ベルリン国際映画祭フォーラム部門正式出品決定!!

2009年/35ミリ/112分/カラー/モノラル/1.85ビスタ 配給:ユーロスペース+ぴあ

2010年5月1日、ユーロスペースにて公開

(C)PFFパートナーズ(ぴあ、TBS、TOKYO FM、IMAGICA、エイベックス・エンタテインメント、USEN)

公開初日 2010/05/01

配給会社名 0131/0148

解説


世界が注目する新たな才能・石井裕也監督 渾身の本格デビュー作!

日本を代表する監督を次々と発掘してきた、ぴあフィルムフェスティバルのコンペティション第29回PFFで『剥き出しニッポン』がグランプリを受賞し、アジアのアカデミー賞とも呼ばれる”アジア・フィルム・アワード“にて「第1回エドワード・ヤン記念 アジア新人監督大賞」を受賞し、本作が第60回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に招待を受け、いま国内外で高い注目を集める26歳にして本格派監督・石井裕也の商業映画デビュー作。「中途半端なまま生きてきた人間たちが反逆する姿、何かに対して抗う姿を描きたい。夢も希望ももちにくい世の中にあって、どうすれば希望を持ちつづけることができるかを描くことが挑戦でした」と語るように、現代社会が抱える問題や世相を反映させ、逆境に立ち向かってゆく様々な世代や立場の人たちをコミカルに愛らしく映し出した。

日本映画界期待の新ヒロイン・満島ひかり 実力派キャストが集結

現代に生きる等身大の女性・佐和子役を演じたのは、今年、順風満帆の若手実力派女優・満島ひかり。昨年09年に『プライド』(監督:金子修介)、『愛のむきだし』(監督:園子温)、『クヒオ大佐』(監督:吉田大八)での演技力を高く評価され、モントリオールファンタジア映画祭最優秀女優賞、第34回報知映画賞新人賞、第83回キネマ旬報ベスト・テン助演女優賞、第64回毎日映画コンクール スポニチグランプリ新人賞、第31回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞、TAMA映画賞2009 最優秀新進女優賞など多数受賞。本作では更なる躍動感溢れる演技に自然と引き込まれるでしょう。駄目男だけど憎めない佐和子の彼氏役に、映画やTV、ラジオドラマのナレーターなど様々な役を自在に演じる、遠藤雅。佐和子の父親役に「THE3名様」のパフェおやじ役で若者からも人気を博した志賀廣太郎。佐和子の叔父役に、劇作家、演出家、映画俳優と多岐に渡り活躍する岩松了。健一の連れ子役に石井監督から天才子役と太鼓判を押された相原綺羅、しじみの町に暮らす人たち、工場で働くオバちゃんたちを演じる役者陣が実に味わい深くそれぞれの存在感を発揮している。

ストーリー

夢や希望も持ちにくい世の中で
中途半端に生きてきた、さまざまな世代や立場の人たちが
逆境に立ち向かってゆく姿を
生き生きと愛らしく映し出した、人生“応援”活劇!!

仕事も恋も“妥協”した都会生活 「どうせ、私なんて中の下の女ですから・・・」 
上京して5年。仕事は5つ目。彼氏は5人目。ダラダラと“妥協”した日常を送る派遣OL佐和子(満島ひかり)に、ある日突然、父親が病に倒れ余命わずかだと知らせが入る。ひとり娘の佐和子は水辺の町にある実家へ帰郷して“しじみ工場”の後継ぎをすることを余儀なくされる。その工場で働くオバちゃん達はくせ者ばかりで、工場はもう倒産寸前だった・・・。
しじみが暮らす、のどかな水辺の町へ 「人生・・・もうがんばるしかない。」
都会でストレスを抱え、夢や希望も持てない毎日を送る、まさしく現代の若者を象徴するかのような主人公・佐和子は、やむをえず実家に帰郷したことが人生の大きな転機となる。どん底まで落ちた佐和子はこれまでの“妥協”した人生に初めて立ち向かうことを決意する。佐和子を含め、この映画に登場する人物は自分勝手でわがままに生きてきた人ばかり。けれど人間らしく、どこか私たちにも似ている。その彼らが一生懸命にどん底から這い上がってゆく姿に、可笑しくも感動さえ覚えるでしょう。そして、「明日もがんばる」気持ちをきっと与えてくれる。

スタッフ

監督・脚本:石井裕也
製作:矢内 廣、氏家夏彦、武内英人、北出継哉、千葉龍平、宇野康秀
プロデューサー:天野真弓
撮影:沖村志宏
照明:鳥越正夫
録音:加藤大和
整音:越智美香
美術:尾関龍生
音楽:今村左悶、野村知秋
編集:?橋幸一
スクリプター:西岡容子
助監督:近藤有希
アシスタントプロデューサー:和氣俊之
監督助手:渡辺直樹、中村無何有
撮影助手:鈴木靖之、岡本和大
照明助手:関口 賢、小林万平、河村泰子
照明応援:吉崎何忠富
録音助手:小野浩志、森川敦史
美術助手:寺尾 淳、大谷直樹
美術応援:柳 華子
特殊造型:西脇直人、田中玲伊子
衣裳:馬場恭子
ヘアメイク:宮本奈々
ヘアメイク助手:中田陽子
スチール:三木匡宏
メイキング:内堀義之
録音スタジオ:Studio LubLab
音楽:今村左悶、野村和秋
ミックス:江渡佳彦
音響効果:勝亦さくら
スタジオエンジニア:小峰信雄
光学録音:宇田川 章、大場広樹、深野光洋
編集助手:早野 亮
ネガ編集:日下部元孝、岡部由紀子、小池礼乃
タイトル:熊谷幸雄
フィルム:コダック
現像所:IMAGICA
オプチカル:金子鉄男
タイミング:小椋俊一、山崎伸一
ラボコーディネート:横山智樹
ラボマネージャー:立川翔太
車輌:岸井日出一、市川一男
制作主任:中円尾直子
制作進行:毛塚俊太、松下博昭
制作デスク:大村直之
PFFスカラシップメンバーズ:津村有紀、渡辺敬介、古川一博、原口靖史、石沢遼子、堀 健一郎、穀田正仁、伊藤和宏、大高直明、阿世知貴子、森本英利
特別協賛:KODAK株式会社
助成:文化芸術振興費補助金

キャスト

満島ひかり
遠藤 雅
相原綺羅
志賀廣太郎
岩松 了
稲川実代子
鈴木なつみ
菅間 勇
猪股俊明
牧野エミ
工藤時子
安室満樹子
しのへけい子
よしのよしこ
目黒真希
森岡 龍
廣瀬友美
山内ナヲ
丸山明恵
潮見 諭
とんとろとん
原 由佳
江村克樹
伊藤 翼
寺井大治
菊池翔空
千葉颯人

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