奪ったのは女性たちの心と1億円!? 世界一愚かだけど憎めない 実在の結サギ師の物語。

2009年/日本/カラー/112分/ 配給:ショウゲート

2009年10月10日 渋谷シネクイント、新宿バルト9ほか全国ロードショー

(C)2009「クヒオ大佐」製作委員会

公開初日 2009/10/10

配給会社名 0008

解説


「父はカメハメハ大王の末裔。母はエリザベス女王の妹の夫のいとこ。結婚すれば米軍から結婚支度金5千万円・・・」かつて、このようなデタラメを並べて、女性たちから推定1億円を騙し取った男がいた。本作は、そんな実話を基に創作した一大エンタテインメント映画だ。
主演は、『クライマーズ・ハイ』、『ジェネラル・ルージュの凱旋』、『南極料理人』の堺雅人。“つけ鼻”をした“エセ”アメリカ人に扮し、今まで見たことのない魅力を発揮している。
彼を取り巻く女優陣にも、個性溢れる顔ぶれが揃った。クヒオに献身的に尽くす弁当屋の女社長永野しのぶ役に『容疑者Xの献身』、『余命』の松雪泰子。クヒオに惹かれていく博物館エリート学芸員の浅岡春役に『愛のむきだし』の満島ひかり。クヒオと恋の駆け引きを試みるクラブのNo.1ホステス・須藤未知子役に『ストロベリーショートケイクス』の中村優子。また、謎の某省官僚・藤原役に『252 生存者あり』の内野聖陽。
そんな個性派俳優陣から、絶妙な演技を引き出すのは、『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』でエッジのきいた演出を見せた吉田大八監督だ。滑稽だけど、どこかチャーミングなクヒオ大佐を独自のテンポ感で演出。また、クヒオ大佐と女性たちが繰り広げるドラマを、単なる詐欺師と被害者という関係を越えた、それぞれのラブストーリーとして見せていく。さらに、米軍がモチーフとなった心躍るポリティカルアクションシーンや、クヒオの孤独な内面を映し出したエピソードも挿入。さまざまなトーンの作風が観る者を魅了する。
可笑しくも哀しい稀代の詐欺師の姿にあなたは、何を見るのだろうか・・・。

ストーリー



彼の名は、ジョナサン・エリザベス・クヒオ大佐。流暢な日本語で戦場での武勇伝を語り、次から次へと女性を騙す、稀代の結婚詐欺師である。
その日のターゲットは、博物館のエリート学芸員浅岡春(25)。クヒオは、子供たちを引率する彼女に「あなた、子供、嫌いでしょう」とだけ声をかけて去っていく。唐突に言われ、言葉を失う春。その日クヒオは、彼を捜しにきた永野しのぶ(38)と宿泊先に戻る。彼女は、すでにクヒオに夢中。「入籍すれば、米軍から5千万円」「英国のダイアナ妃のドレスを手がけたデザイナーにウエディングドレスを発注する」といった言葉にうっとりし、社交界へのデビューに備え、英会話のレッスンにも励んでいる。
翌日クヒオは、再び春の職場を訪ねて経歴をアピール。そんなクヒオに春は興味を持ち始める。しかし、クヒオが新たなターゲットに選んだのは春だけではなかった。銀座で働くNo.1ホステス須藤未知子(33)に目をつけ、投資話を持ちかける。
まさにあの手この手。しのぶや春が、彼の要求に応えようとする一方で、未知子だけは彼を逆に欺こうとする。
やがてほころび始めるクヒオの嘘。次第に膨らんでいく女たちの疑念。果たして、クヒオは!?
そして、女たちは!?そこに、本当の愛は存在しなかったのだろうか!?
夢の中でしか生きられなかった男と女に未来はあるのか!?

スタッフ

監督:吉田大八(『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』)
脚本:香川まさひと、吉田大八
原作:吉田和正「結婚詐欺師 クヒオ大佐」
製作プロダクション:モンスター☆ウルトラ
配給:ショウゲート

キャスト

堺雅人
松雪泰子
満島ひかり
中村優子
新井浩文
児嶋一哉(アンジャッシュ)
安藤サクラ
内野聖陽

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