原題:SEARCHERS 2.0

まだ、死ねない。奴を捜し出すまでは・・・

2007年/アメリカ/カラー/96分/ 配給:アップリンク

2009年1月10日(土)より、渋谷アップリンクX、吉祥寺バウスシアターほか全国順次ロードショー

(c)2007 COWBOY OUTFIT, LLC PRODUCTION

公開初日 2009/01/10

配給会社名 0009

解説


ALEX COX IS BACK! アレックス・コックスが帰ってきた!

パンキッシュなカルトムービーで全世界の映画マニアを虜にしてきた鬼才・アレックス・コックスが帰ってきた!インディペンデントで自由な実験精神にこだわり続ける、アレックス・コックス最新作『サーチャーズ2.0』は、彼が愛する数々の映画にオマージュを捧げるという大義名分の元に、ハリウッド映画産業からアメリカ社会までをも痛烈に批判するブラックジョークをプラスした痛快なオフビート復讐劇だ。タランティーノのガレージ感覚、マイケル・ムーアの批評眼を兼ね備えた鬼才がアレックス・コックスである!

パンクムービーの鬼才とB級映画の帝王
ロジャー・コーマンが作りあげたオフビート・コメディ

『サーチャーズ2.0』の企画はアレックス・コックスの公式HPサイト「alexcox.com」の中で発表され、出資を募った。そこにはいくつかの金銭的条件とともに一風変わった条件が、書き記してあった。俺(アレックス・コックス)の代りにテリー・ギリアムを起用しないこと、キャストとクルーは全員が同じ給与をもらい、利益の一部をともに分け合うというものだった。アレックス流インディペンデントな方法で動き始めたこの作品に製作陣も個性豊かな面々が集結した。エグゼクティブ・プロデューサーに超低予算&早撮りで「B級映画の帝王」の異名をもつロジャー・コーマン、プロデューサーにロジャー・コーマンの製作担当でキャリアをスタートさせ、後に『ロボコップ』『スターシップ・トゥルーパーズ』などのヒット作を製作したジョン・デイビソン。かくして5年の沈黙を破り動き始めた鬼才アレックス・コックスは映画界のストレンジャーたちと手を組み、この映画を完成させた。

ジョン・フォードの名作『捜索者:THE SEARCHERS』のロケ地で撮影された
アレックス・コックス版『サーチャーズ2.0』

舞台はアメリカ、南カルフォルニアから、そびえたつアリゾナの赤い絶壁 “モニュメント・バレー”。旅を続ける中年男たちのオタクなやり取りは痛快なオフビート・コメディであり、復讐を決意した男たちの刹那的で反体制的なスタイルはアメリカン・ニューシネマを彷彿とさせる。

子役時代に残虐な脚本家に虐待された経験をもつB級西部劇の役者がロス・アンジェルスからアリゾナの荒野へと復讐の旅に出る。名匠ジョン・フォード監督の映画『捜索者』で有名なロケ地“モニュメント・バレー”で繰り広げられる驚愕のラストシーンは『続・夕陽のガンマン』を彷彿とさせつつも全く異なる、映画史上最狂の死闘へと発展していく…。

ストーリー



南カリフォルニアでは、時に全ての市民が役者であるかのような錯覚すら起きる…。
いつもと何も変わらないその日も、メル・トレス(デル・ザモーラ)は仲間と共に路上で日雇い仕事を待っていた。やがてトラックに乗った手配師が近づいて来るが、前回分がまだ支払われていない事に文句を言われた手配師はその場を去って行く。仲間たちが離れて行く中、メルは聞き覚えのある西部劇のテーマ曲を耳にする。その昔、自分が出演した映画の曲は近くのアパートの一室のテレビから聞こえてくるものだった。そのアパートに住む男もまたその作品に出演したフレッド・フレッチャー(エド・パンスッロ)だ。暫くするとメルとフレッドは二人でテレビを見ながらハイになっていた。

CMの途中、とある映画評論家(レオナルド・モルティン)が不朽の西部劇『ドックホリディVSバッファロービル』の上映会の告知をしていた。そしてそこには何と伝説の脚本家、フリッツ・フロビシャー(サイ・リチャードソン)がサイン会を行うという。上映会は3日後、あの名高いモニュメント・バレーに特設される巨大スクリーン会場で行なわれる。この知らせを聞いたフレッドとメルは唖然とする。二人は共に若い頃、その残虐な脚本家フリッツ・フロビシャーに虐待された経験があったのだ。そして二人は、今こそ復讐を果たすべく旅へ向かう事を誓うのだった。

スタッフ

監督・脚本・編集:アレックス・コックス
プロデューサー:ジョン・デイビソン
エグゼクティブ・プロデューサー:ロジャー・コーマン
撮影:スティーヴン・フィアーバーグ
美術:セシリア・モンティール
録音:リチャード・ベッグス
音楽:ダン・ウール

キャスト

デル・ザモーラ
エド・パンシューロ
ジャクリン・ジョネット
サイ・リチャードソン
ザン・マクラ—ノン

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