26万部突破の人気小説 堀部圭亮監督第一回監督作品

2009年/日本/ビスタサイズ/35㎜/カラー/105分/DTSステレオ 配給:日活

2009年10月10日(土)よりシネセゾン渋谷、シネ・リーブル池袋、新宿ミラノ他全国ロードショー!

(C)2009「悪夢のエレベーター」製作委員会

公開初日 2009/10/10

配給会社名 0006

解説


「いってぇ・・・」
鈍いアタマの痛みに気が付いたら、緊急停止したエレベーターに閉じ込められていた! 非常ボタンは通じないし、携帯電話は電池切れ、泣けど喚けど助けは来ない…。しかも、偶然乗り合わせた3人は、街で出会っても絶対に友達にはなれなさそうな胡散クサイ奴らばかりだ。柄モノのシャツにゴールドのアクセサリーという“如何にも”な恰好をした男は、刑務所帰りだと言うし、バッタみたいな全身黄緑色のジャージに身を包んだ男は相手の過去が見えるという…。そして、黒ずくめで無表情なゴスロリ少女は、イジメを苦にして今から飛降り自殺を図るのだそうだ。
 俺はとても焦っていた。家では妊娠中の妻が、今にも子どもが生まれてきそうなお腹を抱えて、俺の帰りを待っている。こんなところで、こんな…浮気相手のマンションのエレベーターの中で止まっている訳には…!
 そんな俺を尻目に、ゴスロリ少女が「生まれてくる子どもがかわいそう…」と呟いた。もしも、万が一、エレベーターから出られなかったときのことを考えて、俺は妻への気持ちを少女のボイスレコーダーに遺すことにした。
 あれ、ちょっと待てよ。何かおかしくないか? 俺たち、何でこのエレベーターに乗り合わせたんだろう。3人の顔を交互に見つめながら、俺は“或る事”を思い出したのだが…。
 誰が本音で、どれが真実!? 息つく間もない怒涛のどんでん返しと、騙し騙されの掛け合いドラマ、究極の“人間不信”エンタテインメント、ここに誕生!

 「悪夢のエレベーター」「悪夢のドライブ」「悪夢の観覧車」は、そのシチュエーションとそこで繰り広げられる人間模様が人気を博し、シリーズ累計40万部を突破した木下半太原作のベストセラー小説。中でも単独で26万部の売上げを誇るシリーズ第一弾にしてNo.1小説「悪夢のエレベーター」がついに、初の映画化となった。メガホンを取るのは、「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」(NTV)ほか、高視聴率バラエティ番組で構成作家として活躍し、昨今の邦画界には名バイプレイヤーとして欠かせない存在感を放つ堀部圭亮。「やさぐれぱんだ」で短編監督に挑戦、着実に経験を積み重ね、満を持しての長編監督デビューを果たした。また、初監督の堀部を『アヒルと鴨のコインロッカー』などの脚本を手がけた鈴木謙一がしっかりとサポートしている。そしてラスト、タカチャがメロディアスに歌い上げる「AIO〜愛をください〜」が監督のメッセージと重なり合い、静かに私たちの胸に沁み込んでくる点も必聴だ。

 空き巣専門、刑務所帰りの怪しい男・安井を演じるのは、昨クールのドラマ「臨場」(EX)で主演を務め、その安定感のある演技に定評のある内野聖陽。前半では関西弁を捲し立てる柄の悪い男を、後半ではその内面描写をきっちりと演じ分け、安井の孤独を完璧に体現している。
 自殺願望を持つゴスロリ少女・カオルには、本作のほかに『鈍獣』(細野ひで晃監督)など今年だけで6本の映画が公開され、若手実力派女優の一人に名を連ねる佐津川愛美。複雑な過去を秘めた病的な少女という難しい役どころを、その大きな瞳に感情を宿しながら繊細に表現している。
 相手の過去が見える超能力者・牧原には、TVドラマ、バラエティ、映画と様々なフィールドで活躍中のモト冬樹。少年時代のイジメにトラウマを持ちながらも、自分の世界を守り抜いて生きてきた男を堂々と演じている。
 妻の出産立会いに急ぐ浮気帰りの男・小川を演じるのは、モデルとして活躍後、TVドラマ、舞台、映画とその活動の場を確実に拡げている斎藤工。事件のきっかけを掴む、物語のキーポイントとなる役を独自の目線で切り取り、観客の共感を誘うことに見事成功している。
 また、小川の妻・麻奈美に本上まなみ、マンションの管理人に大堀こういち、小川の浮気相手・陽子に芦名星ら実力派俳優がそれぞれ扮し、作品の脇をしっかりと固めている。

ストーリー



スタッフ

原作「悪夢のエレベーター」木下半太(幻冬舎刊)
脚本:堀部圭亮、鈴木謙一
製作:佐藤直樹、宇田川寧
エグゼクティブプロデューサー:馬場清
プロデューサー:松村傑、柴原祐一
共同プロデューサー:石田雄治
撮影:北信康
照明:渡部嘉
美術:磯田典宏
録音:岩倉雅之
編集:高橋幸一
VE:新部信行
装飾:山本志恵
特殊造形・特殊メイク・残酷効果:西村喜廣、奥山友太
スタイリスト:与那覇智
ヘアメイク:山崎惠子
VFXスーパーバイザー:鹿角剛司
スクリプター:小林加苗
アクション:カラサワイサオ
キャスティング:田端利江
助監督:塩崎遵
製作担当:道上巧矢
ラインプロデューサー:若林雄介
主題歌「AIO〜愛を下さい〜」 music & lyrics タカチャ(Epic Records Japan Inc.)

制作プロダクション:ダブ
製作:日活、スモーク
配給:日活

キャスト

内野聖陽
佐津川愛美
モト冬樹
斎藤工
小西遼生
池田鉄洋
市川しんぺー
いけだしん
山本彩乃
長澤つぐみ
芦田昌太郎
宮下誠
いか八朗
堀井茶渡
大堀こういち
芦名星
本上まなみ

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