メイキング・オブ・モンゴル　〜浅野忠信　新たな挑戦

本年度アカデミー賞外国語映画部門にノミネートされ全国公開され話題となった浅野忠信主演『モンゴル』。
その『モンゴル』の舞台裏を捕らえ、過酷な現場で唯一の日本人として主役のテムジンを演じ世界に挑戦する浅野忠信の姿を追うのがこの『メイキング・オブ・モンゴル』だ。
撮影は四季を映すために２年に渡り、現場のスタッフは常時200人以上という大所帯。国籍もロシア、中国、カザフスタン、モンゴルなどの国際混成チーム。ロケが行われたのは、中国奥地のモンゴル自治区と新疆ウイグル自治区という見渡す限り草原と山という現場。
メイキングのカメラは馬に乗り、モンゴル語を覚え、言葉の通じない俳優たちと交流をはかりながらユーラシア大陸を制覇したモンゴル帝国のチンギス・ハーンを演じる浅野忠信に密着し、壮大な草原と巨大な街のセットで行われた撮影の舞台裏を描く。

「現場には日本人が３人くらいしかいなくて。あとはロシア、ドイツ、オランダ、韓国、中国など様々な国のスタッフがいました。そんな現場は今まで経験したことがありませんでした。言葉も、モンゴル語まじりの英語とか、めちゃくちゃでした。苦労は絶えなかったけど、今となってはいい思い出ばかりです」と、浅野忠信はアカデミーの外国語映画部門にノミネート直後に語っている。