【警告】この恐怖、もはやフィクションとはいえない。

2007年/アメリカ/カラー/97分/R-18 配給:ムービーアイ

2008年12月03日よりDVDリリース 2008年5月10日(土)より、シアターN渋谷、銀座シネパトスほか全国ロードショー 2008年5月31日(土)より、シアターN渋谷にてレイトショー

公開初日 2008/05/10

配給会社名 0366

解説




毎日のように凶悪犯罪が頻発する現代社会。特に大都会で発生する犯罪は、日々進歩・更新されていくテクノロジーのダークサイドを反映し、より陰湿、凶悪な様相を呈している。そして犯罪者の心の闇もまた、複雑さと不条理さを増している。

『P2』は大都会の死角—深夜の地下2階駐車場=“P2”を舞台に、若い女性の誘拐、監禁という生々しい恐怖を描く、戦慄のリアル・サスペンスだ。

高層ビルのオフィスでたったひとり残業していたアンジェラは、ようやく仕事を片付け、車で家族が待つディナーに向うため、地下駐車場に降り立つ。しかしなぜか車のエンジンがかからない。その時何者かが彼女に近づき、背後から麻酔薬を嗅がせた…。意識を取り戻した彼女は、手錠、足枷をはめられ、警備員室の中で監禁されていることを知った…。携帯電話も圏外、誰にも叫び声が届かない深夜の密室で、恐怖のドラマが今、幕を開ける。

『ハイテンション』、『ヒルズ・ハブ・アイズ』の2本が、内外で熱狂的な支持を集めた仏・新世代ホラーの旗手、アレクサンドル・アジャがプロデュース/脚本を手がけた本作。その元になったのは、偶然アジャが目にした新聞記事だった。パリの地下駐車場である女性が体験した実話をベースに、アジャは盟友のグレゴリー・ルヴァスール、フランク・カルフーンとともに脚本を執筆。そして今回監督にはMTVやCMの演出を手掛けてきたフランク・カルフーンが抜擢された。無駄のないタイトなストーリーテリングとアジャ譲りのショッキングなヴァイオレンス描写によって、新人離れした長編映画デビューを飾っている。

主人公のアンジェラには、TVシリーズ「エイリアス」で注目を浴び、また話題作『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』にも出演しているフレッシュな新人、レイチェル・ニコルズ。手錠をはめられ、猛犬に追われ、さらに大量の返り血を浴びるという大変なストレスが伴う役柄を体当たりで演じ、その熱演が迫真の緊張感を映画にもたらしている。圧倒的なスタイルの美しさも際立つ、ニュースターの誕生といえよう。
相手役を演じるトムには、『アメリカン・ビューティー』『ゴーストライダー』の若き演技派、ウェス・ベントリー。孤独に苛まれ、心を病んだストーカー、という現代的な犯罪者の肖像を恐ろしくも鮮やかに演じている。

『P2』は、若い女性への《盗撮・ストーキング・拉致監禁》といった、あまりにインモラルなテーマ、そしてダイレクトな表現によって、日本においてはR-18(成人映画)指定を受けた。決してフィクションでは済まされない物語の現実感。この映画は、いつあなたの身に起きてもおかしくない、〈現代の恐怖〉を秒刻みで体感させるリアル・サスペンスの超問題作であるが、同時に、現代社会に警鐘を鳴らし、思いも寄らぬ犯罪に直面した際の、ケース・スタディの役割を果たす作品になっているともいえよう。

ストーリー



スタッフ

監督:フランク・カルフーン
製作:アレクサンドル・アジャ、グレゴリー・ルヴァスール、
パトリック・ワックスバーガー、エリック・フェイグ
脚本:フランク・カルフーン、アレクサンドル・アジャ、
グレゴリー・ルヴァスール
原案:アレクサンドル・アジャ、グレゴリー・ルヴァスール
製作総指揮:ボブ・ヘイワード、デイヴィッド・ギャレット、
アリックス・テイラー
共同製作:ダニエル・ジェイソン・へフナー、グレッグ・コープランド
撮影監督:マキシム・アレクサンドル A.I.C.
美術:オレグ・サヴィツキー
衣装デザイン:ルース・セコード
編集:パトリック・マクマホン A.℃.E.
音楽:トマンダンディ
音楽監修:バック・デイモン

キャスト

レイチェル・二コルズ
ウェス・ベントリー
サイモン・レイノルズ
フィリップ・エイキン

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