愛おしき隣人
原題:YOU, THE LIVING
第60回カンヌ国際映画祭 ある視点部門正式出品
2007年/スウェーデン=フランス=デンマーク=ドイツ=ノルウェー=日本/カラー/94分/R-15 配給:スタイルジャム、ビターズ・エンド
2008年11月28日よりDVDリリース 2008年4月26日(土)より、恵比寿ガーデンシネマにて一挙ロードショー
公開初日 2008/04/26
配給会社名 0650/0071
解説
<今日もついてないことばかり、でも明日はきっとしあわせ>
北欧のとある街の住人たち。ロックスターとの結婚を夢見る少女、世界で一番ついてない夫婦、誰からも愛された事のない男、「誰も私を理解してくれない!」と泣き叫び、歌い出す女、困窮した家計を静かに嘆く精神科医…。一生懸命に生きているけど、今日もやっぱりついてない。とあるバー。1日の終りに、バーテンダーは言う。「ラストオーダー、また明日があるよ!」。
一風変わった住人たちをユーモラスな音楽に乗せて、とぼけた笑いと、圧倒的オリジナリティで、普遍的な人間愛を描く。
<情けない喜劇、おかしな悲劇。人間の情けなさをユーモラスに描いた人間賛歌>
私たちは人間を笑いたくなると同時に、その人のために泣きたくなる。ここで描かれている人間の行動、感情は誰しも身近に起こる普遍的なストーリーで成り立っている。どのシーンにおいてもエキストラは無表情で無関心な集団として描かれ、登場人物たちは見苦しく感情を爆発させ、それを見ている人々は興味を示しながらも冷淡に傍観している。また、彼らは前夜見た夢について観客に直接話しかけ、彼らの夢の話が始まる。それはこの映画の最も素晴しく、かつユニークなものとなっている。21世紀に生きる人間を暗く、しかし時にユーモラスに描いた本作は、人間であることの寂しさ、現代の生活の絶望の中でのほんの少しの幸せと希望を見事に表現している。そのユーモアセンスは、コーエン兄弟の情けないまでの人間愛を思わせる。
<とぼけた笑いと圧倒的オリジナリティで描く、北欧の巨匠ロイ・アンダーソン7年ぶりの長編劇映画>
2007年カンヌ映画祭“ある視点”部門出品、2007年スウェーデンのアカデミー賞でグランプリ、監督賞、脚本賞の3部門に輝くなど、国内外で高い評価を受ける本作品の監督はスウェーデンの巨匠、ロイ・アンダーソン。様々な映画祭で受賞を果たし、注目を集めた前作『散歩する惑星』から7年。莫大な時間と労力を費やし、CG全盛期のこの時代に、ローテクで創り上げられた。カンヌ国際広告祭で8度のグランプリに輝くCF界の巨匠でもある監督の、夢か現実のことなのか、その恐ろしいまでの完璧な映像世界は、PV界の巨匠、ミシェル・ゴンドリーをも凌ぐ、独自の世界観を創り上げている。
ストーリー
スタッフ
脚本・監督:ロイ・アンダーソン
編集:アンナ・マルタ・ヴァーン
音声:ヤーン・アルヴェルマルク、ロベルト・ソルリング
サウンドミキサー:オーヴェ・スヴェンソン FSFL
音楽録音:ロベルト・ヘフテル
キャスティング&衣裳:ソフィア・フリクスタム
美術:マグヌス・レンフォルス、エリン・セゲルステット
撮影監督:グスタフ・ダニエルソン
プロデューサー:ペニラ・サンドストレム
製作:ロイ・アンダーソン・フィルム・プロダクション、スタイルジャム 他
キャスト
エリザベート・ヘランダー
ヤン・ヴィクブラダー
ヨルゲン・ノーホール
ジェシカ・ランバーグ
ビョルン・イングランド
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