窯焚-KAMATAKI-

■世界が認めた日本の「美意識」・・・たぎる窯の炎、豊穣な生と性の世界に絶賛の声！■

本作ではモントリオール世界映画祭史上初の５冠ほかベルリン国際映画祭でも審査員特別賞を受賞するなど高い評価を得た。美しい自然とストイックな芸術へのこだわり、そして生へのこだわりが性の解放につながってゆく。日系カナダ人の主人公・ケン役にカナダ期待の新人マット・スマイリー。ケンの叔父であり自由奔放に生きる著名な陶芸家・琢磨役に、日本が誇る名優・藤竜也、女としての人生を謳歌する女性・刈谷先生役を吉行和子が演じ、さすがの存在感で物語を引き締める。藤と吉行の共演は「愛の亡霊」（大島渚監督・1978年）以来実に30年ぶりとなる。デビュー作「Keiko」（1979年公開）では日本人が描けなかった日本人女性の真の姿を描いたクロード・ガニオン監督。一世を風靡した伝説の作品以来変わらない独自の視点が光る。