野田版歌舞伎第一弾、 あの大ヒット作「野田版研辰の討たれ」がついに シネマ歌舞伎となって全国劇場公開決定!

2007年/日本/カラー/97分/ 配給:松竹

2008年9月8日(月)より10月17日まで東劇にて公開 2008年1月12日〜2月1日、東劇にてロードショー

公開初日 2008/01/12

公開終了日 2008/02/01

配給会社名 0003

解説


平成17年からスタートし、大好評を博している「シネマ歌舞伎」。HD高性能カメラで撮影された高画質の映像で歌舞伎座の臨場感そのままに、映画館で気軽に楽しめる新しい形のエンタテインメントとして評判を呼び、大勢の皆様に楽しんでいただいています。

そして平成20年1月、あの「野田版 研辰の討たれ」がシネマ歌舞伎になって、遂に全国公開されます。木村錦花原作の歌舞伎狂言を奇才野田秀樹が新しい視点から描き、「野田版歌舞伎」という新境地を切り開くきっかけとなった記念すべき第一作です。

平成13年8月の納涼歌舞伎で初演され、第1回朝日芸術賞グランプリを受賞し、大きな話題となりました。今回は、平成17年5月歌舞伎座において、十八代目中村勘三郎襲名披露狂言として再演された伝説の舞台が、シネマ歌舞伎としてスクリーンによみがえります。

豪華歌舞伎俳優陣が、舞台上を所狭しと駆け回り、底抜けの笑いあり、そしてじんわり滲みる涙ありと、楽しさがいっぱい詰まった極上のエンタテインメントです。まるで歌舞伎座の特等席に居るかのような美しさと迫力でご鑑賞下さい。

○ シネマ歌舞伎とは
歌舞伎の舞台作品を高性能デジタルカメラで撮影した映像です。松竹株式会社にて、演劇・映画の枠を超えた新しいエンターテイメントとして、2003年より開発・製作に着手、2005年1月より配給・上映をしています。
過去に『野田版 鼠小僧』(2005年1月公開)、『鷺娘』『日高川入相花王』(2006年4月公開)、『京鹿子娘二人道成寺』(2007年1月公開)が全国公開されており、今回の『野田版 研辰の討たれ』は5作品目の全国公開作品となります。
これまでに全国20箇所以上で上映し、約10万人を動員。2007年10月には教育機関での上映も始まり(國學院大學にて10/6〜10/8)、歌舞伎を気軽に楽しめる新しい形のエンターテイメントとして評判を呼び、大勢の皆様に楽しんでいただいております。
今年は、“シネマ歌舞伎”を「カットによっては生の舞台よりも力を感じるときがあり、劇場での臨場感を伝える新しい媒体」と位置づけ、その映像の迫力を高く評価していた山田洋次が中村勘三郎の要望で『人情噺文七元結』と『連獅子』を初監督致しました(2008年秋全国公開予定)。また、今回の『文七元結』では、山田洋次自身が台本補綴や舞台演出にも初挑戦し、歌舞伎はもとより始めて舞台を手掛けるということで、大きな話題を呼びました。
映画界と演劇界の巨匠が夢の競演という、歌舞伎ファン、映画ファンにとって、大変興味深いプロジェクトは、このシネマ歌舞伎がきっかけとなりました。

ストーリー

赤穂浪士討ち入りのニュースは、江戸から離れたここ近江の国、粟津藩にも伝えられ、剣術の道場はその話題で持ちきりです。しかし一人だけ、赤穂浪士を馬鹿にする人物がいました、もと町人、研屋あがりの守山辰次です。仇討ちなんて馬鹿馬鹿しい、武士といえども潔い死を望まない武士もいる筈だと言い出す辰次を、家老の平井市郎右衛門が叱り付けました。すると現実的で抜け目ない辰次はすぐに態度を変え、剣術に優れた市郎右衛門に剣術を学びたいとお追従を言う始末。主君の奥方、萩の江の前で、市郎右衛門に散々に打ち据えられて、辰次は仕返しに一計を案じますが・・・

スタッフ

作:木村錦花
脚色:平田兼三郎
脚本・演出:野田秀樹

キャスト

守山辰次:中村勘三郎
粟津奥方萩の江/姉娘およし:中村福助
妹娘おみね:中村扇雀
平井九市郎:市川染五郎
平井才次郎:中村勘太郎
からくり人形/番人番五郎:片岡亀蔵
職人市助:中村源左衛門
宮田新左衛門/やじ馬の町人:中村七之助
小平権十郎/やじ馬の町人:中村獅童
八見伝内/宿屋番頭友七:坂東弥十郎
町田定助/僧良観:中村橋之助
平井市郎右衛門:坂東三津五郎

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