プライスレス 素敵な恋の見つけ方
原題:Hors de prix
2006年/フランス/カラー/105分/ 配給:シネカノン
2008年3月8日(土)、シネカノン有楽町2丁目、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー
©2006 LFP LES FILMS PELLEAS - FRANCE 2 CINEMA - FRANCE 3 CINEMA - TOVO FILMS - KS2 PRODUCTIONS
公開初日 2008/03/08
配給会社名 0034
解説
僕のジゴロとしての価値(ジャガールクルトの時計)、30,000ユーロ
10秒間の自由、1ユーロ
彼女のスマイル、プライスレス
しがないウェイターが、玉の輿狙いの小悪魔に恋をした。
彼女を振り向かせるために必要なのは、ホテルの超豪華スイート、
一流ブランドのドレスに最高級のジュエリー。
でも本当の愛はお金では買えない……はず?!
ジャンは高級ホテルで働くお人よしのウェイター。ある夜、彼を億万長者と勘違いした美女イレーヌに誘惑されて夢のような一時を過ごすものの、ジャンの正体を知った彼女は姿を消してしまう。玉の輿を狙うイレーヌにとって、ジャンはまったく範疇外の男だったのだ。しかし、イレーヌのことが忘れられないジャンは、彼女を追ってコートダジュールへ。さんざん貢いだ末に、またも別れを告げられた彼は、彼女のそばにいたい一心で、彼女と同じ生き方を選ぶ——それはリッチな未亡人のジゴロになること!
なんとかイレーヌの追っかけから同志に昇格し、パトロンの口説き方や貢がせ方を教わるジャン。一途な性格はそのまま、どんどん洗練されていく彼の姿に、
マテ物質リアル至上ガール主義者イレーヌの心も揺れて……。
知れば知るほどチャーミングな男と女。
辛辣なユーモアがちりばめられた会話。スリル満点の展開。
これぞ本物のフレンチ・ロマンティック・コメディ!
勘違いがもとで出会った一組の男女が、一方的に思いをぶつけたり傷つけたりと遠回りをしながら、互いの魅力にはまり、真実の愛を見つけていく『プライスレス』。恋に落ちるふたりがこの上なく魅力的で、映画的な興奮と夢に満ちていて、それでいて現実味があるという、ロマンティック・コメディの条件をすべて満たした極上の恋愛映画が、ついに日本に上陸する。
ヒロインを演じるのはオドレイ・トトゥ。『アメリ』のエキセントリックな少女役で一世を風靡し、『ダ・ヴィンチ・コード』で名実ともに国際派スターとなった彼女が、これまでの清純なイメージとは180度異なる、若さと美貌を武器にしたたかに生きる女として登場。体のラインを見せつける大胆なドレスで奔放に振る舞いながらも、脆さを隠しきれない女性を、持ち前のキュートな魅力全開で体現する。
ジャンを演じるのは、コメディアンとしてフランスで絶大な人気を誇るガド・エルマレ。ある時は従順な小犬のような表情で哀れみを誘い、ある時は道化じみた仕草で笑わせ、またある時は優雅なたたずまいで観客を魅了する。
そして、アバンチュールを繰り広げるふたりの恋を彩るのは、洗練された音楽、しゃネルをはじめとする華麗なファッション、コートダジュールの超高級リゾート地のゴージャスな風景……。
監督・共同脚本は、コメディの名手として知られるピエール・サルヴァドーリ。ダニエル・オートゥイユ演じるお人よしの男が、思わず助けてしまったダメ男に振り回される『お先にどうぞ』(2003)や、詐欺師の男が虚言症の女と恋に落ちる『うそつきな彼女』(1997)など、一癖も二癖もある男女が引き起こす騒動をユーモラスに描いたこれまでの作品群は、人々の行動原理や社会に鋭く切り込んでいることでも高い評価を得ている。『お先にどうぞ』から3年ぶりの新作となる本作では、ウィットに富んだセリフが満載の軽妙洒脱なストーリーテリングや、観客の目を楽しませる遊び心あふれる演出で、喜劇映画作家としてのさらなる才能を証明してみせた。2006年12月のフランス内での劇場公開時には、200万人以上を動員する大ヒットを記録。スターの競演を楽しみに来た観客からはもちろんのこと、ハリウッドで量産されるヒネリのない恋愛コメディには食傷気味のコアな映画ファンからも喝采で迎えられ、その支持はヨーロッパ全域に広まっている。
ストーリー
ジャンは高級ホテルで働くしがないウェイター。内気でノンと言えない性格ゆえに、わがままな客や同僚に振り回される日々を送っている。
イレーヌは愛人業を営む女。若さと美貌を武器に、裕福な男を渡り歩きながら玉の輿の相手を探している。
そんなふたりが出会ったのは深夜のバー。勤務中にソファで寝ていたジャンをイレーヌは億万長者と勘違いし、ジャンも魅力的なイレーヌについ話を合わせ……。
それは一夜限りの火遊びのはずだった。
それから1年後、再びイレーヌが愛人ジャックとともにホテルに現れる。ジャンはとっさに客の振りをして、前回と同じシチュエーションに持ち込むが、翌朝には正体がバレて最悪の別れ方をすることに。その後、イレーヌもジャンとの密会を知ったジャックに捨てられてしまう。
イレーヌのことが忘れられないジャンは、ニースへ向かった彼女の後を追い、ふたりは再会する。新たなパトロン探しに苦戦するイレーヌを喜ばせるため、貯金を切り崩して超一流ホテルのスイートに宿泊するジャン。しかしイレーヌの要求はさらにエスカレートし、ドレス、靴、バッグ……と買い続けるうち無一文になってしまう。そんなジャンにイレーヌは帰りの切符を渡して別れを告げるのだった。
ホテルの代金が払えず窮地に陥ったジャンは、最高級スイートの宿泊客である有閑マダム、マドレーヌに助けられる。一方、イレーヌは新しい男を見つけて同じホテルに滞在していた。それを知ったジャンは、彼女のそばにいたい一心で、マドレーヌの世話を受けることを決める。
これまでの関係から一転、同志となったジャンとイレーヌ。イレーヌはジャンに貢がせるコツや口説きのテクニックを伝授し、ジャンはマドレーヌからますます気に入られる。3万ユーロ(約500万円)もするジャガールクルトの時計を買ってもらい、さらにはスクーターまで自分名義で入手。それらの贈り物を自慢し合ううち、ふたりはすっかり気のおけない仲になっていく。
ある晩、ジャンとイレーヌはそれぞれの部屋を抜け出して海へ向かう。誰もいない浜辺で語り合うふたり。いつしかイレーヌはジャンと過ごす時間にかけがえのない安らぎを感じていた。
イレーヌの愛人、ジルがヴェネツィアに発つことになった。ふたりは寂しさに胸をつまらせながらも、笑顔で別れを言う。だが、イレーヌがジャンとキスするのを目撃したジルは憤慨してひとりで去っていき、イレーヌは水着一枚で取り残される。
その夜、開かれた盛大なパーティに、ジャンが時計を売り払って買ったドレスを身にまとい、新しいターゲットを探すイレーヌ。そこへジャックが若い愛人を連れてやってくる。イレーヌはみじめな過去と決別するために、ジャックへの仕返しを決意。青年実業家に扮したジャンにジャックの愛人を誘惑させ、ジャックの気を惹くことに成功する。その時、彼女は自分が本当に欲しいものに気づくのだった。
スタッフ
監督:ピエール・サルヴァドーリ
脚本:ピエール・サルヴァドーリ、ブノワ・グラファン
キャスト
オドレイ・トトゥ
ガド・エルマレ
マリー=クリスティーヌ・アダム
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