誕生日に届いたのは彼の凍結精子だった。

2007年/日本/カラー/??分/ 配給:フローズンライフ製作実行委員会

2007年9月1日、UPLINK FACTORYにてロードショー

(C)2007フローズンライフ製作実行委員会

公開初日 2007/09/01

公開終了日 2007/09/14

配給会社名 0876

解説


監督は美しい映像に切なくて激しい人間模様を描き出し、3 本の短編を経て今回が長編デビュー作となるshin。今回は藁葺きの古民家佇む美しい日本の田園風景と、東京のモダンな街並みを対比させ、神秘的に輝く凍結精子を軸に、揺れ動く人間の心を描きます。

撮影、照明は黒沢清監督作品でチームを組んだ根岸憲一、須永裕之。山田佳一朗氏はじめ多くのデザイナー達により提供され、美術HIROMI によりデザインされたインテリア群が光と影の中美しく浮かび上がり、主人公達の葛藤を時にミステリーに、時に情緒的に映し出します。

また衣装の多くは物語に合わせてデザイン、リメイクされ、映画の世界をより一層個性的なものへと誘います。メインキャストには美しさと繊細で豊かな表現力でオーディションを勝ち抜き、本作が女優デビューとなるシンガー邑羽莉(ゆうり)。ミュージシャンから俳優に転向し、その甘いルックスと魅了する感性で「Wiz/Out」はじめ主演映画が待機する沢村純吉。

映画「DIVIDE」で鮮烈な印象を残し、確かな演技力で注目される若手実力派俳優片山享。そしてshin監督常連の俳優陣が脇を固める。2007 年1月に完成し現在海外映画祭へ出品中。

ストーリー


誕生日にりりへと凍結精子が届く。それは死んでしまった最愛の夫からだった。その死を受け入れられないりりは、凍結精子と触れずに美しい音色を奏でる楽器 “テルミン” とともに都会を離れ独り田舎町の古民家に移り住む。そこへ古民家に興味を抱くひとりの男、涉が現れる。嬉しそうにカメラのファインダーを覗く彼の本当の狙いは凍結精子を奪うこと。次第に明かされていく、りりと渉の過去。それはひとつの事件に向かって引き寄せられていった。少子化の進む現代社会で、生命誕生の源である残された凍結精子をめぐって、命に固執し葛藤する人間模様を、美しい世界とともに描く孤独と愛の物語。

スタッフ

脚本・監督・編集:shin

プロデューサー:清水憲昭/須永裕之
脚本:北原直人
撮影:根岸憲一
照明:須永裕之
美術:HIROMI/田中泰一/渡辺貞子
音楽:小野雄紀/eyllie/'ARD/Paranel
衣装:小山ミチエ
配給:Jamming cube

キャスト

邑羽莉
沢村純吉
片山享
藤野晃
北島善紀
山口かいち
佐藤孝輔
多田広輝
山中久美子
池田真弓
桐谷武史
杉山康成
蒼井のぞみ
本間剛
清水久美
星野美穂
窪田道聡
梅田誠弘
福松進紗
塚越はるみ
柊紅子

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