誰もいない街には、もう一人の自分がいた

2006年/HD24P/カラー/120分/ステレオ 配給:Focus Infinity Production

2007年10月6日、ユーロスペースにてレイトショー(全国順次公開)

(C)2007 WizOut Project LLP

公開初日 2007/10/06

配給会社名 0857

解説



街を歩きながら、沢山の人の中でも“孤独”を感じる瞬間がある。

渋谷の雑踏を歩いていると、ふと“寂しい自分”に気付く瞬間がある。街の風景、ネオンですら、友達と一緒にいた時とはまるで違って見えてくる。周り人たちの笑顔、はしゃぎ声も“見せかけ”のようだ。この不思議な感覚こそ「Wiz/Out」の“世界”そのものだ。

物語は、ある一組の大学生たちが、“誰もいなくなった”渋谷へ迷い込むところから始まる・・・。次々と起こる異常事態を前に、笑顔の絶えなかった関係は一瞬にして崩壊する。彼らは街を彷徨いながらも、今まで偽っていた自分をやめ“本当の自分”を見つけてゆく—。

“就活女優”こと原田佳奈 待望の長篇映画 初主演!

ヒロイン・紗香を存在感たっぷりに演じたのは“就活女優”こと原田佳奈。これまで篠原哲雄、木下ほうかなど映画監督に自ら志願し、数多くの短篇映画に主演した“実力派”が、満を持して長篇映画 初主演をはたす。また、彼女が想いを寄せる主人公・一哉役を、「フローズンライフ」など主演映画が控えている沢村純吉が颯爽と好演。過酷な状況下で惹かれ合う男女をピュアに演じきった。

監督は、NYで映画を学び、帰国後PVやTV番組ディレクターを経て、今作がデビュー作となる園田新(29歳)。HD(ハイビジョン)撮影、デスクトップPC編集、DLPプロジェクター上映といった新時代のデジタルツールを駆使して、オリジナリティ溢れる世界観を創り出した。

ストーリー


夏休み、大学のサークル“FLAPS(フラップス)”のメンバーたちは、携帯電話もつながらない山奥にあるキャンプ場にいた。冗談を言ったり、はしゃいだりする彼らの姿は、大人たちから見れば、遊んでいるようにしか見えない。でも彼らは、将来への漠然とした不安や焦りを抱え、今しか楽しめない大学生活を謳歌していた。

翌朝、車のバッテリーが上がってしまい、助けを求めてふもとの町まで歩いて降りてみると、そこは生活感が残りながらも誰一人いないゴーストタウンとなっていた。

そして、乗り捨ててある車で東京に戻ってきた一行が目にした風景は、誰もいない東京の街だった。普段は人で溢れかえっているはずの街の中を、ただ“誰か”を求めて、彼らは彷徨い始める・・・。

次々と起こる異常事態を前に、笑顔の絶えなかった関係は、一瞬にして崩壊する。刹那的な快楽に興じる者、自己崩壊する者、現実を受けとめ生き抜こうとする者、そして人を愛することを信じる者・・・。

“異常な世界”に直面することで、今まで偽っていた自分をやめ、それぞれの“自分らしさ”を見つけてゆく。はたして彷徨う彼らに“新たな世界”は訪れるのか—。

スタッフ

製作・脚本・監督・編集:園田新(第一回監督作品)

出演:沢村純吉、原田佳奈、門脇みずほ、三箇一稔、左右田謙、三好昭央、西田美歩、秋山真太郎、渡部遼介、大和屋敬、鈴木希依子、勇静華、芥川舞子

プロデューサー:森英博
共同プロデューサー:高橋浩樹
アートディレクター:渡辺慶将
音楽:ELECTROWERX
撮影監督:トーマス・シュナイト、小島英雄
宣伝プロデューサー:山下幸洋

キャスト

沢村純吉
原田佳奈
門脇みずほ
三箇一稔
左右田謙
三好昭央
西田美歩
秋山真太郎
渡部遼介
大和屋敬
鈴木希依子
勇静華
芥川舞子

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