原題:four minutes

弾く時だけわかる。何のために生まれてきたか。

・ドイツアカデミー賞 作品賞・主演女優賞 受賞 ・バヴァリアン映画祭 主演女優賞・新人女優賞・脚本賞・最優秀新人プロデューサー賞 受賞 ・上海映画祭 最優秀作品賞 受賞 ・ドイツ映画祭2007 オープニング作品

2006年/ドイツ/カラー/ビスタ/DTSR/115分 配給:ギャガ・コミュニケーションズ

2008年06月06日よりDVDリリース 2007年11月10日(土)、シネスイッチ銀座、シネマGAGA! 他全国順次ロードショー

(C)2006 KORDES & KORDES FILM GMBH/SWR/BR/ARTE

公開初日 2007/11/10

配給会社名 0025

解説


ドイツが、そして世界が絶賛!
囚われた天才ピアニストに、残された人生を賭ける女性教師
2つの魂の美しき共鳴から生まれた衝撃の感動作!

見つめ合い、ぶつかり合い、深い傷を乗り越えていく──
それは魂の声なき演奏(ルビでさけび)が聴こえる、かけがえのない出逢い

 本国ドイツで大ヒットを記録、2007年ドイツアカデミー賞で8部門にノミネートされ、みごと作品賞と主演女優賞に輝き、世界各国の映画祭でも熱い歓声に包まれた話題作『4分間のピアニスト』。天才的なピアノの才能を持ちながら、過ちをおかして囚われた少女と、彼女の才能を開花させることにすべてを賭ける年老いた女性教師の物語だ。2つの魂の共鳴から生まれた衝撃の感動作が、ついに日本にやって来る。
 ピアノ教師として刑務所を訪れるクリューガーは、問題児とされている少女・ジェニーが、机を鍵盤がわりに一心に指を動かす姿を見つける。愛に裏切られ、傷ついた心の命じるままに、罪をおかしてしまったジェニー。そんな彼女の類まれなる才能を見抜いたクリューガーは、それを花開かせることこそが、残り少ない自分の人生の使命だと考え、所長を説得して特別レッスンを開始する。その日から、全く違う世界で生きてきた2つの魂の激しいぶつかり合いが始まった。触れるもの全てに牙をむくジェニーと、決して妥協しないクリューガー。何があってもジェニーの才能を信じるクリューガーに、ジェニーは少しずつ心を開いていく。しかし、新たな悲劇が2人を襲う。ある陰謀にはめられたジェニーは、暴力事件を起こしてしまう。コンテスト決勝が数日後に迫っているのに、ピアノを禁止されるジェニー。さらに、彼女を助けようとしたクリューガーは、解雇されてしまう。果たしてジェニーは決勝大会に出場し、自由への扉を開くことができるのか──?
 この広い地球の上で、無傷の人生なんて、1つもない。1度もつまずかずに人生を完走できる人なんて、1人もいない。誰にでも、愛に傷つき、生きる目的さえ見失い、泣いた夜があるはずだ。そんな夜の闇に迷い込んだジェニーを、希望の朝へと連れ出したのが、同じように悲しい過去を抱えるクリューガーだった。時に争い、時に微笑み、共に深い心の傷を乗り越えていく2人。人には、魂が共鳴しあう出逢いがある。孤独に挫けそうになった時、ジェニーとクリューガーのかけ離れた人生が交わった、輝ける瞬間を思い出してほしい。あなたにも、きっといる。魂の声なき叫びが、互いにハッキリと聴こえる相手が──。

心をわしづかみにされる圧倒的な演技と、クラシックの概念を打ち破る衝撃の演奏

 自分の才能を信じてくれる女性教師と出逢い、再び生きる力を与えられる天才ピアニスト、ジェニーを演じるのは、1200人のオーディションから選ばれるまで無名の存在だった、ハンナー・ヘルツシュプルング。天才であるがゆえのエキセントリックな言動と、その奥に秘められた無垢な魂を表現した演技が絶賛され、ドイツアカデミー賞主演女優賞ノミネートを始め、バヴァリアン映画祭新人女優賞など数々の賞を受賞。一度でも心の痛みを味わった者なら強く共感すると共に、一秒たりとも目をそらすことのできない圧倒的な存在感が、観る者の記憶に刻まれることだろう。
 生涯ただ一人愛した人を失ってから、音楽のためだけに生きている女性教師クリューガーを演じるのは、ドイツ国内ではその名を知らない者はいないベテラン女優、モニカ・ブライブトロイ。国際的にも、『ラン・ローラ・ラン』の出演で高く評価された。なぜクリューガーは法を破ることも怖れないほど、ジェニーにすべてを賭けたのか──少しずつ明かされていくクリューガーの過去の秘密が、物語に厚みとリアリティを加えている。
 監督は、脚本家として高く評価され、本作の脚本も自ら手掛けたクリス・クラウス。シューマン、モーツァルト、シューベルト、ベートーベン、バッハなどの典雅なクラシックの名曲はもちろん、ジャズやロックなど他ジャンルのテイストを自由かつ大胆にアレンジしたピアノ曲など多彩な音色が奏でられ、音楽映画の概念を打ち破る新たなる感動作を誕生させることに成功した。

ストーリー




類まれな才能を持ちながら、人生は過ちばかり
自由をつかむために彼女に残された演奏時間は、
たったの4分間だった──

女性教師が見出した天才ピアニスト──その身は、囚われていた

ピアノ教師として刑務所を訪れるトラウデ・クリューガー(モニカ・ブライブトロイ)は、まさかそこで天才ピアニストに出逢うとは、思ってもいなかった。彼女の名前はジェニー・フォン・レーベン(ハンナー・ヘルツシュプルング)。類まれなる才能を持ちながら、過去の悲しい出来事から人生を誤り、今では生きる希望さえ失っていた。すぐに彼女の才能を見抜いたクリューガーは、それを花開かせることが、残り少ない自分の人生の使命だと決意し、所長(ステファン・クルト)を説得して、特別レッスンを始める。ジェニーがコンテストで優勝すれば、所長の栄誉になると持ちかけたのだ。

天才少女はすべてに牙をむく問題児──その魂は、愛を知らなかった

 彼女を“モーツァルト”にするために引き取った養父のもとで、幼い頃から様々な国際コンテストに出場し、神童と騒がれながらも愛を知らずに育ったジェニー。初めて愛した人が若くして亡くなって以来、音楽だけに人生を捧げてきたクリューガー。レッスン初日から、全く違う世界に住む2つの魂の、激しいぶつかり合いが始まった。近づくものすべてに牙を向くジェニーと、彼女の天才ゆえの感情の爆発を怖れながらも、決して妥協しないクリューガー。看守のミュッツェ(スヴェン・ピッピッヒ)に危害を加えたジェニーを敵視する同僚のコワルスキー(リッキー・ミューラー)の嫌がらせもあり、レッスンは思うように進まなかった。

ついに始まったコンテストへの挑戦──その手は、鍵盤を求めていた

 ジェニーの養父レーベン(ヴァディム・グロウナ)の差し金で、記者が取材に訪れる。手錠をかけられたまま、見事な演奏を披露するジェニーに記者も看守も息をのむが、クリューガーだけは彼女がクラシックではない音楽を弾いたことを叱責する。記事の効果でレッスンも進み、クリューガーは自信満々でコンテストの予選を迎える。ジェニーは極度の緊張からトイレの鏡を殴打、負傷した手で出場するが、それでも彼女の演奏は群を抜く素晴らしさだった。帰り道で寄った病院で、ジェニーは逃走を図るが、失敗。追いかけてきたクリューガーに、ジェニーは衝撃的な過去の哀しい事件を告白するー。

見つめ合い、歩み寄る2つの魂──その心は、優しさに飢えていた

何があっても、自分の才能を固く信じてくれるクリューガーに、ジェニーは少しずつ心を開き始める。そんな2人の姿に、復帰したミュッツェが、嫉妬の炎を燃やす。芸術を理解したいと願う彼は、クリューガーを師として慕っているのだ。コンテストの前日、クリューガーから舞台で着る黒いスリップドレスを贈られたジェニーは、別れ際に初めて心からの「ありがとう」を贈る。翌日、準決勝も難なく勝ち進んだ2人は、仲睦まじく勝利の喜びを分かち合うのだった。

養父と教師、それぞれの裏切り──その謝罪は、愛する者に届くのか?

 ある日、クリューガーの自宅をレーベンが訪れる。恋人の罪を自ら進んで被っただけで、娘は無実だと訴える彼は、クリューガーの経歴を調べ上げていた。青春の美しき純愛、自分の身を守るための裏切り、恋人の死──そこには世界的なピアニストに師事し、輝かしい未来を約束されていたクリューガーが、なぜ栄光を捨てたかを解く秘密があった。同じように娘を裏切ったことを悔いるレーベンの願いはただひとつ──「どうかジェニーにピアノを弾かせて」。

レッスンを再開した2人を、新たな悲劇が襲う。
ミュッツェが仕組んだ陰謀にはめられたジェニーが、暴力事件を起こしてしまったのだ。
決勝大会を目前にしてピアノを禁止されるジェニー。
彼女をかばい、解雇されてしまうクリューガー。
しかし、クリューガーには、法も怖れぬ驚くべき計画があった……。
果たしてジェニーは、ドイツ・オペラ座の晴れの舞台に立ち、自由への切符を勝ち取ることができるのか──?

スタッフ

脚本・監督:クリス・クラウス
製作:メイケ・コルデス、アレクサンドラ・コルデス
共同製作:クリス・クラウス
撮影監督:ジュディス・カウフマン
美術:スィルケ・ブール
衣装:ジオイア・ラスペ
メイク:スザンナ・サンチェス
音響:アンドレアス・ルフ
音楽:アネッテ・フォックス
編集:ウタ・シュミット

提供:ギャガ・コミュニケーションズxテレビ東京
サントラ盤:ユニバーサル クラシックス&ジャズ
イメージソング:「Cross第3番」レ・フレール」(ユニバーサル・ミュージック)
後援:ドイツ連邦共和国大使館

キャスト

トラウデ・クリューガー:モニカ・ブライブトロイ
ジェニー・フォン・レーベン:ハンナー・ヘルツシュプルング
ミュッツェ :スヴェン・ピッピッヒ
アイゼ:ヤスミン・タバタバイ
フォン・レーベン :ヴァディム・グロウナ
コワルスキー:リッキー・ミューラー
メイヤービヤー刑務所長:ステファン・クルト
ナディネ・ホフマン:ナディア・ウール
ヴァーリッヒ記者:ペーター・ダフォア

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