逃亡くそたわけ—21才の夏
第11回プチョン国際ファンタスティック映画祭上映作品 第13回宮崎映画祭:宮崎キネマ館にて2007年6月9日(土)-6月15日(金)
2007年/日本/35ミリ/カラー/99分 配給:シネハウス
2008年04月11日よりDVDリリース 2007年10月20日(土)、渋谷Q-AXシネマほか全国ロードショー公開
(C)2007 シネハウス
公開初日 2007/10/20
配給会社名 0685
解説
“逃げるのに理由なんていらない。”
精神病院から逃亡し様々な土地をおんぼろ車で旅をしながら心<脳>の葛藤と共に人々や社会との関わり合いなどを通じて、何かを感じ取っていく<ROCK>なロードムービー。躁鬱病等を取り扱った本作は、現代日本に急増している‟心の病”を、若い二人を通して明るく爽快に描いている。
原作は、「沖で待つ」で芥川賞を受賞した絲山秋子の同名小説。現代女性の本音を描き出す、今注目の作家である。
ストーリー
おんぼろ車で九州の田舎町を駆け抜ける、二人の前にひろがった暑い夏の物語。
「わたしの21才の夏は二度と来んちゃもん!だけん、逃げないかんとって!!」
大学生の花ちゃんは、自殺未遂をはかり福岡タワーに近い精神病院(=プリズン)に入院させられていた。?亜麻布二十エレは上衣一着に値する?…低い男の声…意味はわからない。
だけどこの幻聴が聞こえると調子が悪くなるのだ。いてもたってもいられなくなり逃亡を企てる。道連れとなるのは、鬱で入院中の標準語しか話さない名古屋人、なごやん。後先考えず脱走してしまう二人…。なごやんの愛車ルーチェに乗って、博多から鹿児島までの珍道中が始まった。旅を続けるうちになごやんは「俺、自分のものさしが全部おかしくなった気がするよ」と阿蘇を前にそう思う。そんな旅の中で、二人は共感したり、険悪になったり…紆余曲折はあるものの、ゆるりと癒されていく…。「日が暮れても彼女と歩いてた…気が触れても彼女と歩いてた…」
たどり着いた指宿(いぶすき)の知林ヶ島という砂州で地続きとなる島で、あり得ないはずのラベンダーの香りが一瞬漂う。その瞬間二人は何かを悟る。何てコトのない逃避行が、ここで一気に答えとなる。何をつかんだのか、明快な答えはない。だが、旅の持つ不思議な力が、二人の心に何かを伝えたのだった。
スタッフ
原作:絲山秋子
製作:牧 義寛
プロデュース:坂下 哲也
脚本:外間伸子
監督:本橋 圭太 (劇場長編映画初監督)
撮影:無州 英行
配給:シネマウィーヴ 他
製作:シネハウス
キャスト
美波
吉沢 悠
木下 ほうか
吉野 公佳
我修院 達也
中島 浩二
つぶやきシロー
ガッツ石松
田中 麗奈
大杉 漣
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