69年≒現代サイケデリック・レトロフューチャー! 新宿を舞台に繰広げるファッショナブルな変態群像劇

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2008<フォーラムシアター部門>正式招待作品

2007年/日本/77分/ 配給:スローラーナー

2009.3.28から渋谷ユーロスペースにてレイトショー!

(c)映画「バサラ人間」製作委員会

公開初日 2009/03/28

配給会社名 0048

解説




監督は本作が本格長編第一弾となる、活弁映画監督の山田広野。これまで自ら監督した映画を自ら活弁をつけて上映するという独自のスタイルで活動を行ってきた山田監督が、今回は“活弁”を封印し、長編劇映画に挑んだ!
原作は孤高のイラストレーター・長尾みのるの一大傑作「イラストーリー バサラ人間」(1969年刊行)。
フーテン・ヒッピー・アングラ文化への回答として描かれたこの原作を、山田監督はサイケデリック・レトロフューチャーなビジュアル・センスを駆使して、愚かしくも愛おしい群像劇として映画化した。
主演は「モデル出身俳優」のパイオニア、団時朗。
さらにミスヤングマガジン史上最高のエロティック少女・仲村みうがニンフェットな魅力を炸裂させる!
音楽はサイケデリックの大御所、J・A・シーザー。
助演には、おそらく日本最高の出演本数を誇る、ピンク映画界伝説の俳優・野上 正義と、史上最大の自主映画『戦争の犬たち』のプロデューサー兼主演の飯島洋一。

ストーリー

時代の寵児、ファッションデザイナーのアナニス・オナニス氏が提唱する「バサラ」というライフスタイル。
その渦中でアイドル・ピチャ、美少女モモコに降りかかる変態達の歪んだ欲望。
時間・性差・階級等全ての壁を自由にすり抜ける不思議な人間・ナッグ。
次第に明かされるナッグの謎が、オナニスの嘘を解き明かしていく…。

時は今。オナニス氏プロデュースのアイドルグループ「バサラ天女」がメディアを席巻している。時代の寵児となったファッションデザイナーのアナニス・オナニス氏が提唱する「バサラ」というライフスタイル。オナニス必殺の哲学「バサラ」を体現した、ヴォーカルのピチャ(久世 律)は圧倒的な支持を受け、新宿の街はピチャを模倣したサイケデリックでレトロフューチャーなファッションの若者で溢れている。社会現象「バサラ」は、異様な熱気で新宿の街を包んでいた。

到着した長距離バスから一人の少女・モモコ(仲村 みう)が新宿に降り立つ。
手に持っているのは小さなキャリーバッグと一冊の本。
ピチャに憧れアイドルになる事を夢見たモモコは、 アナニス・オナニス氏の大ヒット・ムック本「BASARA TOWN GUIDEBOOK」を頼りに上京し、 ファッション,ヘアスタイル,メイク、次々と自分を変えていく。ピチャが所属する芸能プロの社長・ゼットン柳丸(螢 雪次朗)と出会ったモモコは、 運命的な出会いを喜びゼットンのアイドル適性試験を受ける。
しかし、この男ド変態。立て続けにアブノーマルな要求をモモコに課し、挙句の果てに事務所を追い出してしまう。途方にくれるモモコの前にナッグ(采花) が現れる。少年なのか?少女なのか?不思議な魅力のナッグと出会い、モモコは次第に絶望から開放されていく。
ピチャの新作CM撮影が行われている新宿・ゴールデン街に、忽然とナッグが現れる。
混乱する現場の中で静かに立つナッグ。
その視線の先にはオナニスの姿。
ナッグの姿に気付いたオナニスの中で、過去と現在が混乱を引き起こした。フラッシュバックするオナニスの記憶のなかで、 60年代,学生時代のオナニス(OBIKA)と撮影現場の儘のナッグが語り合っている・・・。次第に明かされていくナッグの謎。オナニスの過去と嘘。そして、「バサラ」に隠された秘密…。
「バサラ」の本当の意味とはいったい何なのか?

スタッフ

監督:山田 広野
プロデューサー:北庄司知宜
エグゼクティブ・プロデューサー:飯島洋一、沢辺均
音楽:J・A・シーザー
原作:長尾 みのる「イラストーリー バサラ人間」(よるひるプロ刊) 
脚本:渦匁 悠一郎、北庄司 知宜、山田 広野
撮影:三本木久城
照明:安部力
録音:小林徹哉
美術:田村拓

製作・映画『バサラ人間』製作委員会:ヤリタイ・ピクチャーズ、 株式会社スタジオ・ポット(ポット出版) 、株式会社 汎企画

キャスト

団時朗
采花
仲村みう
久世律
OBIKA
佐々木ユメカ
沢田王子
デリシャスウィートス
演劇実験室◉万有引力
野上正義
飯島洋一
根岸季衣
螢雪次朗

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