原題:Shooter

マーク・ウォールバーグ=ボブ・リー・スワガーが、遂にスクリーンを射止める!

2007年3月23日全米公開

2007年/アメリカ/カラー/124?分/ 配給:UIP映画

2007年09月26日よりDVDリリース 2007年6月1日(金) 日劇3ほか全国ロードショー

(C) 2007 by Paramount Pictures. All rights reserved.

公開初日 2007/06/01

配給会社名 0081

解説





サバイバル+シューティング+サスペンス
全ての要素が融合した本格アクションの傑作
2キロ先の標的を1発で射抜くスナイパー
プロがゆえにアメリカに必要とされた男が、なぜ、アメリカに狙われたのか——

 「ボーン・アイデンティティー」の”ジェイソン・ボーン”シリーズに続き、プロフェッショナルを極めたゆえに巨大な陰謀に呑み込まれようとする孤高のヒーローが、またひとり誕生する。社会のルールに縛られず、自らに課した”掟” にのみ従い、内にある”名誉”を汚さない——権力におもねることなく、ひとりで生き抜くスキルを持った本物の男は、スクリーンだけが求める存在ではなく、今という時代を生きる我々にとって、必要な存在なのだ。その羨望の眼差しを受けながら、映画のヒーロー列伝に新たな名前が刻まれる。ボブ・リー・スワガーがその男だ。
 元海兵隊のスナイパー、ボブ・リー・スワガーは、一線を退き、広大な自然が広がる山奥で静かな生活を送っていた。ある日、大統領暗殺計画が発覚したので阻止してほしいとの依頼が舞い込む。約2キロ先の標的を射抜けるのは、世界にそういるものではないからだ。しかし、その一報は、大自然、そして自分とだけ向き合っていた彼を、巨大な陰謀が渦巻く絶体絶命の危機に陥れるものだった・・。アメリカを、そして全世界を震撼させる事件の渦中、彼は彼自身の”掟”を破ろうとする者を裁くために、ライフルを手にする——たとえそれがアメリカという国家であろうとも、スワガーに恐れはない、アメリカがスワガーを恐れることがあっても。
 孤高のヒーロー、ボブ・リー・スワガーに、本年度アカデミー賞主要4部門受賞の「ディパーテッド」で助演男優賞にノミネートされたマーク・ウォールバーグ。遂にアクション映画が、真の意味でタフな”男気”俳優マーク・ウォールバーグを、必要とする時がきたのだ!
 多彩な助演陣も充実している。スワガーに仕事を依頼する退役軍人アイザック・ジョンソン大佐に『リーサル・ウェポン』シリーズや『ドリームガールズ』で円熟味を増すベテラン、ダニー・グローバー。スワガーの無実を信じるFBI捜査官ニック・メンフィスに『クラッシュ』『ワールド・トレード・センター』のマイケル・ペーニャ。スワガーの過去につながりを持つ女性サラに、『ブロークバック・マウンテン』のケイト・マーラ。そして、上院議員役に大ベテラン俳優ネッド・ビーティが存在感を示す。その他、『クラッシュ』のイライアス・コティーズ、『ライフ・オブ・デビッド・ゲイル』のローナ・ミトラなど、個性的な俳優が脇を固めている。

「このミステリーがすごい!」(2000年海外作品部門)第1位に輝くベストセラー小説、待望の映画化

 原作は、2000年「このミステリーがすごい!」の海外作品部門第1位を獲得した「極大射程」。ワシントン・ポスト紙の映画批評家でもあるスティーヴン・ハンターが築き上げたヒーローは、”ボブ・リー・スワガー”シリーズとして、多くの根強いファンを魅了し続けている。原作は、1992年を物語の舞台にしている。冷戦を終えたアメリカが、アラブ世界との戦いを開始してから7年、国家対国家の戦いに意味を見出せないばかりか、あらゆる意味で敵と見方の区別がつけられなくなった時代のはじまりだった。だからこそスティーヴン・ハンターは、個人としての絶対の”掟””名誉”を持つボブ・リー・スワガーという男を創り出し、国家とすら対峙させるという物語を産み出した。映画では、もちろん、”9.11”以降というさらなる時代の混乱を反映した脚色となっている。テロリズムによりその歴史上初めて傷ついたアメリカは、国家としての威信を失いつつある。スワガーというキャラクターが持つ強烈な個性と存在感、そして生命力は現代のアメリカが畏れつつも求める理想の個人の姿かもしれない。国家が個の集合体であるとするなら、スワガーのような人物こそ、今のアメリカに必要なのであろう。
 監督は、ロス市警の麻薬捜査官をリアルに描いた傑作『トレーニング・デイ』で、デンゼル・ワシントンにアカデミー賞主演男優賞をもたらした俊英アントワーン・フークア。米海軍特殊部隊シールの活躍を描いたブルース・ウィリス主演の『ティアーズ・オブ・ザ・サン』やクライヴ・オーウェン、キーラ・ナイトレイ主演の『キング・アーサー』など、骨太な活劇をスクリーンに呼び戻した監督の手腕が、本作で見事に結実する。脚本は、『コンドル』や『パララックス・ビュー』などの70年代の陰謀を扱った作品群を観て、キャラクターを構築したというジョナサン・レムキン。製作は、『マトリックス』『オーシャンズ11』、そして今夏の超大作『トランスフォーマー』が控えるロレンツォ・ディ・ボナベンチュラ。大自然から都会までを見事に緊迫感ある映像におさめたのは、『ダイ・ハード3』『トゥームレイダー』などの撮影を担当したピーター・メンジース。編集は、『ターミネーター2』『タイタニック』などを手掛けたコンラッド・バフ。音楽は、グラミー賞を3回受賞し、『スピード』『ツイスター』といった大作を担当してきたマーク・マンシーナが、それぞれ担当している。
 最高のヒーロー・キャラクターと最高の男優、スタッフを配し、今だからこそ求められる、巨大な組織、権力に決して屈しないプロフェッショナルな男の世界を見事に描ききる本格アクションの傑作が、遂に誕生する!

ストーリー






【STORY】
 アフリカの角にある小国エリトリア。海兵隊の特殊部隊であり狙撃の名手ボブ・リー・スワガーは、相棒のドニーと岩山での偵察任務に就いていた。そこに武装車両の隊列が現れ、スワガーは狙撃を開始する。激しさを増す敵の攻撃に応援を要請するが、無線はつながらない。見捨てられたのだ。そして、故郷に愛する妻が待つドニーが、スワガーの横で倒れた──。
 それから3年後。スワガーは、世間と縁を切り、愛犬のサムとワイオミングの山中でひっそりと暮らしていた。いつ以来になるのか、RV車のエンジンの音が近づく。やって来たのは名誉勲章に輝く退役したアイザック・ジョンソン大佐とその部下の男たちだった。彼らは、ドニーの命を奪ったエリトリアの戦闘を最後に軍隊からリタイアしたことをはじめ、スワガーの経歴を調べ上げていた。
 大佐によれば、全米各地を遊説する大領領に対して、暗殺の動きがあるというのだ。880ヤード(約800メートル)に渡って敷かれる警戒網の外から狙撃を行なう可能性のある都市を特定してほしい——それがスワガーへの依頼だった。名誉勲章の重みと、培った狙撃のノウハウを生かしたいという誘惑から、この依頼を引き受けたスワガーは、早速、各地を巡り検証を開始する。
 そして割り出したのはフィラデルフィアの独立記念館前の広場。2000ヤードの狙撃となるが、スワガーと同等の腕があれば成功する。他に候補はなく、この地が実行の場所だとスワガーは確信する。
 演説当日、スワガーは監視にあたり、アイザック大佐指揮下の部隊が犯人たちを取り押さえる手筈だった。そして、大統領の訪問に備え、FBIも厳戒態勢に入っていた。そのチームのひとり、ニック・メンフィスは、警戒区域のはるか外周をパトロール区域に割り当てられ、意気消沈していた。しかし、その区域は、狙撃地点を監視しているスワガーが潜む場所と目と鼻の先だった。
 そして演説が始まる。極度の緊張の中、スワガーの監視スコープの中にライフルの先端が浮かび上がる。突入を無線で指示するが、ライフルは大統領に狙いをつけたまま微動だにしない。”何かがおかしい”——とスワガーが思った瞬間、2発の銃声が重なるように響き渡る。1発は演説を続ける大統領に向かって、そしてもう1発は、スワガーに付き添っていた市警の警察官によって至近距離からスワガーの背中に向けて放たれた。
 遥か彼方で巻き起こる悲鳴と怒号、そして焼けつく肩の痛みをスワガーは同時に知覚した。彼の本能は、とんでもない窮地に自分が追いやられたことを瞬時に理解させ、この場から逃走を始めるのだった。
 パトロール中のニックはパニックに陥っていた。無線がひっきりなしにがなりたて始めたのは、すぐ近くで銃声を聞いてからだ。そして、目の前に突然現れたのは、肩から大量に血を流している男、スワガーだった。スワガーを制止しようとするニックだが、力の差は歴然で、ニックは倒され、拳銃も奪われてしまう。
 優秀なスナイパーは、素早い撤退の能力も有している。非常線を破り、姿を消すスワガー。しかし、肩の傷は深く、常人であればとっくに失血死しているほどだった。世間と縁を切っているため、頼るべき所を持たないスワガーが思いついたたった一つの場所は、立ち入る資格がないと思っていた場所──エリトリアで命を落としたドニーの妻、サラの家だった。
 そしてスワガーは知る。狙撃で死んだのは大統領ではなく、その隣にいたエチオピアの大司教であることを。そして、スワガーが狙撃犯だという証拠が続々と見つかっていること──。大佐たちが自分をはめたのは疑いようがない。しかし、その狙いは何だったのか? 何故殺されたのが大司教だったのか? 唯一つ言えることは、自分の死が確認できない限り、奴らにとってボブ・リー・スワガーという男は真実を知る非常に困った存在になったということだ。
 FBIで犯人をみすみす取り逃がしたニックを待っていたのは、当然の如く嵐のような叱責だった。汚名をそそぐために、スワガーのことをくまなく調査するニックの心に、どうしても説明のつかない矛盾が浮かび上がる。──もしスワガーが暗殺者であれば、彼ほどの腕を持っていながら、大統領を撃ち損じるはずはない。
 サラの協力を得て恢復したスワガーは、自分をはめた敵たちの狩を始めることを決意し、ドニーが遺したライフルを手にする。汚された名誉の回復はもちろんだが、相手の策略にはまるというプロフェッショナルとして恥ずべき失敗を挽回しなくてはならない。死線をさまよったアフリカで消え去ったはずの超弩級のスナイパー、ボブ・リー・スワガーが再生する時がきた……。

スタッフ

監督:アントワーン・フークア
製作:ロレンツォ・ディボナヴェンチュラ
リック・キドニー
製作総指揮:エリク・ハウサム
マーク・ジョンソン
原作:スティーヴン・ハンター『極大射程』(新潮社刊)
脚本:ジョナサン・レムキン
撮影:ピーター・メンジース・Jr
音楽:マーク・マンシーナ

キャスト

マーク・ウォールバーグ
マイケル・ペーニャ
ダニー・グローヴァー
ケイト・マーラ
イライアス・コティーズ
ローナ・ミトラ
ラデ・シェルベッジア
ネッド・ビーティ

LINK

□公式サイト
□IMDb
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す
予告編::http://www.shooter-movie.jp/trail.html
ご覧になるには Media Player が必要となります