原題:Belle toujours

「彼女は夫を愛していた。だが、奇妙なことに愛するが故に秘かに夫を裏切っていた」  「私は知りたいの。私の秘密を夫に話したかどうかを」  「女という存在は自然が生んだ、最大の謎だ」 

2006年/ポルトガル・フランス/70分/カラー/35mm 配給:アルシネテラン

2008年09月26日よりDVDリリース 2007年12月15日(土)、銀座テアトルシネマ、全国順次ロードショー

©filbox films d'ici onoma

公開初日 2007/12/15

配給会社名 0013

解説


世界の巨匠、マノエル・ド・オリヴェイラが贈る、「秘密」と「欲望」についての考察
今年99歳を迎え、長編映画監督しては世界最高齢となる、マノエル・ド・オリヴェイラ(「クレーヴの奥方」「家路」「永遠の語らい」)。今も尚、年に1本という脅威的なペースで作品を世に贈りだしている世界が認める巨匠オリヴェイラが、ルイス・ブニュエル監督にオマージュを捧げ、カトリーヌ・ドヌーヴ主演「昼顔」の登場人物たちの38年後を描いた本作は、2006年ヴェネチア国際映画祭のアウトオブコンペ部門で初披露され、大きな話題を呼んだ。パリを舞台に、「あの日の秘密」と「人間の欲望」を巡る2人のウィットに富んだ駆け引きが堪能できる、熟成したワインのように優雅で味わい深い作品である。

フランスのベテラン俳優出演、パリを舞台に繰り広げられる映像美と、豪華な衣装の数々
一筋縄ではいかない男アンリ・ユッソン氏を演じるのは、お馴染みミシェル・ピコリ。未亡人セヴリーヌ役には、数々のヌーヴェルバーク作品に出演してきたフランスが誇る女優ビュル・オジエ(ブニュエル監督「ブルジョワジーの秘かな愉しみ」)が扮する。衣装は、「マリー・アントワネット」で本年度アカデミー賞衣装デザイン賞を受賞した、ミレーネ・カノネロが担当。エルメス、プラダ、シャネル、セリーヌなどの上品で美しいファッションの数々も見逃せない。また、ドヴォルザーク「交響曲8番の演奏で始まる、冒頭のコンサートシーン、ヒロインが宿泊するホテルの様式美や、キャンドルが灯る中、優雅にそしてスリリングに繰り広げられるディナーシーンなど、オリヴェイラ監督ならではの、格調高い映像美も堪能できる。

ストーリー




パリのコンサート会場で、アンリはかつての友人の妻で今は未亡人となったセヴリーヌと偶然に再会する。彼女の後を追うアンリだが、過去を忘れたいセヴリーヌは彼から逃げまとう。やっとのことで彼女をつかまえたアンリは胸に秘めていた、過去の衝撃的な出来事の真実を打ち明けたいという口実で、無理やりディナーの約束をとりつける。38年前、セヴリーヌ、夫、アンリの間に何が起こったのか。アンリだけが知る彼女の「欲望」にまつわる秘密とは?
時を経てふくらむ秘密への想い— 2人の人生が再び交差する。

スタッフ

監督/脚本:マノエル・ド・オリヴェイラ
製作:セルジュ・ラルー
撮影:サビーヌ・ランスラン
原作者:ジョゼフ・ケッセル

キャスト

ミシェル・ピコリ
ビュル・オジエ
リカルド・トレパ
レオノール・バルダック
ジュリア・ブイゼル

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