原題:PORTRAITS OF JAMAICAN MUSIC

レゲエを生んだ20世紀ジャマイカ音楽史

2006年/フランス/カラー/61分/ 配給:ナウオンメディア

2007年3月17(土)より シアターN渋谷にてレイトショー決定!

© 2006 PASSAGE PRODUCTIONS / LA COMPAGNIE DES EVENEMENTS

公開初日 2007/03/17

配給会社名 0502

解説



2006年日本では「ROOTS、ROCK、REGGAE」の劇場上映を始め、ボブ・マーリーの回顧展、 日本のレゲエシーンの立役者、石井 志津男監督の「Ruffun’ Tuff」の上映、「Harder They Come」のDVD Boxの発売とレゲエ文化を映像として紹介される作品が次々と紹介され、どの作品も世界中に浸透したレゲエ文化を改めて映像をとおして見直し、偉大なるミュージシャン達、そしてその影で実験を繰り返してきたプロデューサー達の足跡を振り返ることのできる貴重な一年となった。ただ、そうした中で、レゲエを生んだジャマイカ音楽の変遷を体系的にわかりやすく伝える作品が少なかったのも事実である。

レゲエはどこから来て、どこへ向かって行ったのか?

1962年8月2日のジャマイカ独立時式典と人々を映し出した映像で始まる「PORTRAITS OF JAMAICAN MUSIC」 は、ジャマイカが生み出した音楽の遍歴を映し出し、レゲエそしてそれから派生したダブや現在の主流であるダンスホールが生まれていったジャマイカ音楽の叙情詩が綴られる音楽ドキュメンタリー映画である。

名前を聞いただけで鳥肌が立つ豪華出演陣
スカタライツのローランド・アルフォンソ、トミー・マクックをはじめ、リコ・ロドリゲスといったスカを生み出したパイオニアが実演を交えて、R&Bやカリプソからメント、スカ、ロックステディと発展していった音楽を語り、その他にもオリジナル・ウェイラーズのバニー・ウェイラー、レゲエの名前の由来となった曲“Do The Reggay”を歌ったトゥーツ・ヒバート、DJのパイオニアU・ロイ、2006年に惜しくも他界してしまったカルチャーのジョゼフ・ヒル、ダンスホールのDJイエローマンやビーニ・マン、そしてレゲエのリイシュー・レーベル<BLOOD &FIRE>を主催するレゲエ博士スティーブ・バロウといったジャマイカで生まれた音楽を愛し、共に生きた者達が語る一大音楽叙情詩である。

音楽史に残る貴重な映像、そしてインタビューの数々

さらに、ボブ・マーリーが没する前年、1980年のUprising Tourのドイツ公演でのスピリチュアルなライヴ映像、スカタライツを生んだアルファ・ボーイズ・スクールの校長であるシスターによる楽団の結成の話、1950年代の初期のサウンドシステムの映像、さらにバニー・リーによるキング・タビーとのダブ誕生の秘話、あのリー“スクラッチ“ペリーが焼失した伝説のブラック・アーク・スタジオを再訪し一服する様子など!? スモーキーで貴重な映像が満載!

格差社会を生きる者達へ…

まさに本作品は、今日の日本で、格差社会の日々のストラグルの中生きるゲットーの労働者達や、スーツというバビロンの鎧に身を固められたサラリーマン達を精神的に解放する為、いかにジャマイカという貧困と社会的格差の歴史の中で、音楽が彼等の希望の星、そして愛となってきたことを伝える作品に仕上げられている。又、アップタウンでバビロンシステムを築き搾取する者達、そしてバブル期に子育てを受け、欲しいものが何でも手に入る環境で育った、ウダツの上がらないニートな若者達にささやかな警告のサイレンをかき鳴らす…音楽、芸術、隣人そして地球を愛し、現代の日本を生きる全てのコンシャスな人々に捧げる、ジャマイカ音楽ドキュメンタリーの決定版!

ストーリー

スタッフ

制作:パッセージ・プロダクション(PASSAGE PRODUCTIONS)
プロデューサー/監督:ピエール・マーク・シムニン(Pierre Marc Simonin)
監修:工藤BIG“H”晴康(新宿OPEN校長)
字幕:岡崎 はな(「ROOTS, ROCK, REGGAE」「LINTON KWESI JOHNSON:Dread Beat An' Blood」字幕翻訳者)

キャスト

ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ(アーカイブ映像)
リー“スクラッチ“ペリー
ジミー・クリフ
ローランド・アルフォンソ(スカタライツ:テナー・サックス)
トミー・マクック(スカタライツ:テナー・サックス)
リコ・ロドリゲス
アール・モーガン(ザ・ヘプトーンズ)
バリー・ルウェリン(ザ・ヘプトーンズ)
ジョゼフ・ヒル(カルチャー)、
アルバート“アップル”クレイグ(イスラエル・ヴァイブレーション)
バニー“ストライカー”リー、U・ロイ
I・ロイ
バニー・ウェイラー(オリジナル・ウェイラーズ )
トゥーツ・ヒバート(トゥーツ&ザ・メイタルズ)、
マックス・ロメオ
フレディ・マクレガー、
ルシアーノ、
ビーニ・マン、
イエローマン
スティーブ・バロウ 

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