原題:The Magic Flute

モーツァルト最高傑作オペラを完全映画化!!

2006年/イギリス、フランス/カラー/135分/ 配給:ショウゲート

2008年01月25日よりDVDリリース 2007年7月14日、日比谷シャンテシネ、新宿テアトルタイムズスクエアほか全国ロードショー

(C)THE PETER MOORES FOUNDATION-2006

公開初日 2007/07/14

配給会社名 0008

解説


◆神童モーツァルトの最後にして最高のオペラを、
天才ケネス・ブラナーが完全映画化

1791年9月30日、ウィーン郊外のヴィーデン劇場で初演された『魔笛』。神童と呼ばれたクラシックの巨星、ウォルフガング・アマデウス・モーツァルトの遺作オペラであり、庶民のために作られた世界初のドイツ・オペラとしても知られるこの作品は、豊かな娯楽性と華やかな音楽性を備えたオペラ史上の金字塔として、2世紀以上にわたり、世界中のクラシック・ファンを魅了し続けている。
そのマスターピースを、数々のシェイクスピア劇の映画化で知られる英国の天才、ケネス・ブラナー監督が完全映画化。斬新なストーリー・テリングと、驚異のビジュアルマジックによって観る者の心を虜にする、至高のシネマオペラを誕生させた。

◆戦場から迷宮へ…
魔法の笛に導かれて出会った恋人たちの試練の物語

舞台を第一次世界大戦前夜のヨーロッパへ移し替えて語られるのは、運命の赤い糸で結ばれた若き恋人たちの物語だ。主人公は、戦場で命を失いかけたところを、夜の女王に仕える3人の侍女に救われた兵士のタミーノ。女王から魔法の笛を渡され、暗黒卿ザラストロに誘拐された娘パミーナを救い出してくれと頼まれた彼は、ザラストロの迷宮に忍び込み、そこで出会ったパミーナと瞬く間に恋に落ちる。そんなふたりがやがて知ることになる驚愕の真実。愛をかなえ、自由を手にするために課せられる苛酷な試練。中盤で、善と悪の価値観がひっくり返されるという驚きの展開を見せるドラマは、ファンタジー、ロマンス、アクションの要素をはらんでスペクタクルに展開。その現代性にあふれた物語の面白さには、オペラ・ファンならずとも引き込まれずにはいられないだろう。

◆古典を現代に蘇らせた幻想的で
ダイナミックな演出!

監督デビュー作の『ヘンリー五世』でアカデミー賞の監督賞と主演男優賞にノミネートされ、瞬く間に巨匠の座を確立したケネス・ブラナー。英国演劇界で早くから「ローレンス・オリヴィエの再来」と騒がれ、シェイクスピア劇の名優&名演出家として知られた彼は、『ヘンリー五世』のあとも、『から騒ぎ』、『ハムレット』、『恋の骨折り損』といったシェイクスピアの映画化に類い希な天才ぶりを発揮している。彼の演出の最大の特徴は、難解だと思われがちな古典の中から現代的な要素を引き出し、いまどきの観客が楽しめるエンターテインメントに仕立て上げること。そんな持ち味を、今回のブラナーも存分に発揮。登場人物のリアルな感情を表現する英語の歌詞や、平和への祈りのテーマを鮮やかに浮かび上がらせた作劇、そして、CGを交えた幻想的な映像にダイナミックな演出の工夫を凝らしながら、『魔笛』というオペラの素晴らしさをたっぷりと味わわせてくれる。

◆世界最高峰の人気オペラ歌手によるゴージャスな競演

序曲からフィナーレまで、『魔笛』の全曲を網羅した本作で音楽監督と指揮をつとめるのは、世界の一流歌手が共演を切望するジェームズ・コンロン。暗黒卿から崇高な高僧へとイメージを変化させていくザラストロには、ドイツ出身で当代随一のバス歌手であるルネ・パーペが扮し、「この聖なる殿堂では」で深みのあるアリアを聴かせる。対する夜の女王に扮し、魅惑のコロラトゥーラを聴かせるのは、ロシア出身のソプラノ歌手リューボフ・ペトロヴァ。さらに、バズ・ラーマン演出の『ラ・ボエーム』でブロードウェイを沸かせた実力派テノールのジョセフ・カイザー、ミュージカル・スターとして活躍するベン・デイヴィス、イギリス出身の新星エイミー・カーソンなど、その他の主要キャストにもルックスと才能を兼ね備えた注目の若手たちが顔を揃え、全21のナンバーをいきいきと歌い継いでいる。

ストーリー


スタッフ

作曲:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
監督・脚本:ケネス・ブラナー『ヘンリー五世』『から騒ぎ』『ハムレット』
音楽監督・指揮:ジェイムズ・コンロン
演奏:ヨーロッパ室内管弦楽団
英語脚色:スティーヴン・フライ 
音楽プロデューサー:ダニエル・ザレイ

キャスト

タミーノ:ジョセフ・カイザー
パミーナ:エイミー・カーソン
パパゲーノ:ベン・デイヴィス
パパゲーナ:シルヴィア・モイ
ザラストロ:ルネ・パーペ
夜の女王:リューボフ・ペトロヴァ

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