みんなちがって、みんないい

2006年/日本/カラー/105分/ヴィスタサイズ 配給:H&Mインコーポレーティッド

2007年3月24日、銀座シネパトスにてロードショー

公開初日 2007/03/24

配給会社名 0229

解説


  盲聾の老女と、生きる意味を見失った少年の偶然の出会いから始まる、感動の物語「ヘレンケラーを知っていますか」。
  この映画は、金子みすゞの詩「私と小鳥と鈴と」の一節、「みんなちがって、みんないい」をテーマに、生命の根元である「愛」を問う作品となっています。
  文化庁の支援を受けて、山口県映画センターが、山口県に実在する人物をモチーフにして、企画・製作した作品は、様々な問題を抱えた現代社会に一石を投じる映画となり、2006年7月12日には文部科学省特別選定※に決定されました。
 監督は、ハンセン病、教育、障害者問題等々、一貫して社会に問い続ける作品を送り出してきた中山節夫。主演の盲聾の老女には、NHKドラマ「おしん」で世界中に名を知られた小林綾子が扮し、15歳から78歳までの役を一人で演じ抜く姿も見物です。ほかに夏八木勲、高橋長英、左時枝、倉野章子などの演技派が重厚に脇を固めます。音楽・小室等、撮影・古山正。

ストーリー


  目が見えず、耳が聞こえない、という障害がある北嶋絹子(78歳)の小さな家が山口県のある地方の雑木林の中に、ぽつんと建っていた。
  ヘルパーの協力を得ながらも、一人で自立して生活している絹子の家に、リストカットを繰り返し、若い人生に終止符を打とうとしている山口祐介(15歳)がやってくる。
  盲聾者ではあるが、一人で何でも手際よくこなす絹子の生活ぶりや、前向きに生きる魂にふれ、祐介は自分を見つめ直し始める。
  祐介に語った絹子の人生は、実に壮絶であった。あこがれの彼と結ばれたものの、夫が出征して、帰還したときには失明の身となっていた。さらに悲運ともいうべきか、失聴も加わり、光と音を失ってしまったのである。
  「コミュニケーションはどうするの?」「どうやって生活しているの?」。祐介は問いかける。
  「みんなちがって、みんないい。」と金子みすゞの詩を明るく口ずさむ絹子のたくましい生きざまに、強く惹かれていく祐介は、ある決心をする・・・・。

スタッフ

監督:中山節夫
音楽:小室等
撮影:古山正
プロデューサー:佐々木裕二
手話コーディネーター:綾城明美
方言指導:武部忠夫、木原豊美
手話指導:南留花
字幕製作:飯村優子
振付:黒沢美香
照明:清野俊博
録音:福田伸
美術:高橋光
記録:石川恵与
編集:川島章正
助監督:山田敏久
制作担当:斉藤寛

キャスト

小林綾子
夏八木勲
高橋長英
左時枝
倉野章子
中川安奈
登坂紘光
鈴木重輝
酒向芳
斉藤とも子
倉崎青児
岡本易代
きゃんひとみ

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