原題:My Super Ex-girlfriend

2006年7月21日全米公開

2006年/アメリカ/カラー/95分/ 配給:20世紀フォックス

2010年08月04日よりDVDリリース 2010年06月25日よりDVDリリース 2007年07月06日よりDVDリリース 2007年07月06日よりDVDリリース 2007年2月10日(土)、 日比谷みゆき座他全国ロードショー

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公開初日 2007/02/10

配給会社名 0057

解説


ブルガリの店に強盗が入れば、美しいブロンド・ヘアーをなびかせて超音速で空を飛んで駆けつけ、強盗団の放つ銃弾も鋼鉄のセクシーボディで跳ね返し、強盗団を車ごと抱え上げて警察署まで連行。また、ブロードウェイで大火災が発生すれば、身体を高速回転させて炎を消してしまうという大活躍ぶり。ニューヨーカーたちは、スーパー・ヒロインに拍手喝采を贈り、彼女をGガールと呼んでいた。
そんな向かうところ敵なしのGガールも、私生活ではジェニーと名乗る内向的だけど普通の働く女性。普通の女性だからこそ恋もする。恋の相手はちょっと気弱な会社員のマットという男性だ。しかし、ジェニーはスーパーに嫉妬深く、怒りが爆発すると超能力を使ってまわりを破壊してしまうスーパーに恐ろしい女性だったから、さぁ大変!
『Gガール‐破壊な彼女‐』は、『キル・ビル』シリーズのユマ・サーマンと、『キューティ・ブロンド』&『チャーリーズ・エンジェル』両シリーズのナイスガイ、ルーク・ウィルソン、『最終絶叫計画』シリーズのキュートでユーモラスな女優のアンナ・ファリスが主演。
『ゴーストバスターズ』シリーズや『6デイズ/7ナイツ』などで、オシャレでありつつ、辛口のユーモアがピリリ、ゴージャスで奇想天外なビジュアルには圧倒的な驚きもあるという売れっ子の名匠アイヴァン・ライトマン監督の楽しさはじける「エロかわい」くて、「ちょいエロ」いセクシー・コメディだ。
正義の味方Gガールことジェニーには、旺盛な性欲と人間離れしたパワーによるベッド・テクニックは想像できないほどの激しさ、凄まじさ。しかし、恐ろしいのは、失恋や裏切り、そして嫉妬による復讐のエネルギーで、何もかも破壊してしまうそのパワー。人助けのために使われるはずのパワーが、“恋”の復讐の炎になろうとは。その異常さにウンザリ気味のマットに同僚の女性ハンナは、何かと相談に乗ったりして親身に接する。そして彼は、そこに本当の愛を見つけだす。彼女と別れて、同僚の女性ハンナとラブラブになるマット。それを知ったジェニーの怒りはピークに達する。自分を棄てて他の女性に乗り換えたマットに復讐の戦闘開始だ。マットとハンナの寝室に生きている巨大なサメを投げ込むわ、マットの愛車を宇宙空間に放り出すわの大暴れで、N.Y.を揺るがすほどのバトルに発展する。
『Gガール‐破壊的な彼女‐』は、『スーパーマン』などのスーパー・ヒーロー的なエピソードを巧みに盛り込みながら、これまでスーパー・ヒーロー物ではタブー視されてきた要素を盛り込んでいるのが大きな特徴だ。それは、スーパー・ヒーローのセックスがエピソードのひとつとして描かれていること。スーパー・ヒーローの絶妙のディープ・キスとは?スーパー・ヒーローの豪快なベッド・テクニックとは?といったことに『Gガール‐破壊的な彼女‐』はこだわりを持ち、爆笑の中に表現している。すなわち、「エロ・カワイイ」「ちょいエロ」い映画でもあるのだ。しかも、ライトマン監督の演出は、ポップにしてナチュラル。そして、ユマ・サーマン扮するGガール=ジェニーの感性もリアルに描かれている。一方、ユマ・サーマンとルーク・ウィルソンは、恋の悩みと別れ、未練といったものを、等身大の男女の恋の体験として体現していて、ともに演技に説得力があり、納得させられてしまう。
ともかく、『Gガール‐破壊的な彼女‐』は、ジャンルを越えたセクシー・コメディとして、幅広い層を大満足させられる傑作エンタテインメントだ。

ストーリー






N.Y.のマンハッタンで宝石強盗事件が発生。ところが、警察が駆けつけるよりも早く、強盗団は車ごと、警察の前に放り投げられた。強盗団を退治したのは、今ニューヨーカーに絶大の人気の正義の味方Gガールだ。その頃、設計会社の部長のマット(ルーク・ウィルソン)は、恋人にフラれた状態で半年も過ごしていた。キュートな同僚のハンナ(アンナ・ファリス)に励まされても、マットの意気は上がらない。
そんなマットが同僚のヴォーン(レイン・ウィルソン)と地下鉄に乗っていた時、二人の目に止まったのが、メガネに黒髪の美女だった。マットはヴォーンにそそのかされ、彼女をナンパしようとした瞬間に、ひったくりが彼女のバッグを奪って逃走。そのひったくりを追いかけるマット。犯人には逃げられてしまうが、この事件をきっかけにマットはこのメガネ美女と会話を交わすことが出来た。メガネ美女の名前はジェニー(ユマ・サーマン)。展覧会の企画の仕事をしているのだという。マットのデートの申し込みにも、はじらいながらもO.K.の返事をするジェニー。
初デートの日、ディナーの最中にブロードウェイで大火災が発生。ジェニーは中座をしてトイレに飛び込み、金髪の美女に変身。実は、ジェニーこそGガールだったのだ。Gガールとなった彼女は、火災現場に急行。超能力パワーを使って、簡単に火災を鎮火させる。その勇姿を見て、NY市民は拍手喝采だ。事件が解決すると早々にレストランへ戻り、何事もなかったように食事と会話を続けるジェニー。そして、マットの住まいを訪れるや、何と絶妙のキス・テクニックとパワー全開のセックスで、マットを圧倒する。彼への愛を確証したジェニーは、数日後自分がGガールであることをマットにカミングアウトする。Gガールが恋人だと驚き喜ぶマット。
そんなある日、ベッドラム教授(エディ・イザード)とその手下の怪しい連中が、マットを監禁。実はベッドラム教授とジェニーは、ハイスクール時代にさえない同級生同士のカップルだった。しかし、ある日ジェニーが宇宙から降ってきた隕石に手を触れたことで、スーパー・パワーを身につけてしまう。その日からカリスマ的な存在になり、いつしか自分から離れていったことをベッドラム教授は恨んでいたのだ。
マットは、ジェニーに関する秘密を次から次へと知ることになる。しかしながら、彼女のあまりにも激しい性欲と激情型嫉妬心から彼の心は離れてゆき、その分思いやりのある同僚ハンナに気持ちが傾いていった。
その移り気な心に激怒したジェニーはGガールに変身し、マットとハンナの寝室に巨大なサメを投げ込むわ、会議中のマットに突風を吹きかけて裸にしてしまうわ、と好き放題復讐を繰り広げる。命の危険を感じたマットは、ベッドラム教授に協力することにした。教授によるとジェニーが再び隕石に触れれば、今度はスーパー・パワーが無力化するというのだ。マットとべドラム教授は、ジェニーをうまくだまして、見事誘い出す方法を思いつく。そしてついに、再び隕石に触らせてしまうことに成功するのだが・・・。
果たして、今は恋の復讐に使われてしまっている正義と平和のためのジェニーのスーパー・パワーは、失われてしまうのか。N.Y.の安全は?地球の未来は?
そして、ハンナとベッドラムを巻き込んだ、ジェニーとマットの恋の行方はどうなってしまうのか。

スタッフ

監督: アイヴァン・ライトマン
製作: アーノン・ミルチャン
ギャヴィン・ポローン
製作総指揮: ウィリアム・C・カラッロ
脚本: ドン・ペイン
撮影: ドン・バージェス
プロダクションデザイン: ジェーン・マスキー
衣装デザイン: ローラ・ジーン・シャノン
編集: ウェンディ・グリーン・ブリックモント
シェルドン・カーン
音楽: テディ・カステルッチ

キャスト

ユマ・サーマン
ルーク・ウィルソン
アンナ・ファリス
レイン・ウィルソン
エディ・イザード
ワンダ・サイクス

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