原題:Paradise Now

第63回ゴールデングローブ賞 最優秀外国語作品賞受賞 第55回ベルリン国際映画祭 観客賞受賞 ヨーロピアン・フィルム賞受賞 アムネスティ・インターナショナル賞受賞 第78回アカデミー賞 外国語映画部門ノミネート

2005年/仏・独・蘭・パレスチナ/90分/35mm/カラー/シネスコ 配給:アップリンク

2016年4月16日(土)〜渋谷アップリンクにて上映 2007年12月07日よりDVDリリース 2007年3月10日より、東京写真美術館にて公開!

ⓒ2005 Augustus Film, Lama Films, Razor Film, Lumen Films, ARTE France Cinema

公開初日 2007/03/10

配給会社名 0009

解説


 本作はパレスチナ人監督とイスラエル人プロデューサーが手を組み製作された作品である。ゴールデングローブ賞受賞により大きな波紋を呼び、第78回アカデミー賞外国語映画部門にもノミネートされ、ベルリン国際映画祭では観客賞を始め何と3部門で受賞。本年度日本に紹介される外国映画において、文句なしのNO.1クウォリティ・ムービーである。内容は、パレスチナに住む幼馴染みの二人の若者が、自爆テロに向かう48時間の友情と葛藤を描いたもの。今迄決して誰も語る事のなかった自爆攻撃者の葛藤と選択を真摯に描いている。撮影は、パレスチナ暫定自治区のヨルダン川西岸地区で行われ、映画を誤解した武装勢力に脅されたり、イスラエルからは「撮影スタッフに死傷者が出ても、同軍には一切責任がない」との誓約書を求められたり、困難がつきまとった。日本では公開前より、朝日新聞や週刊プレイボーイの一般誌で特集が組まれ、TBS等テレビでも作品紹介された。昨今、真実を描いたエンターテイメント作品が数多く登場しているが、本作はその中でも群を抜く一本である。

ストーリー


 時折ロケット爆弾が飛んでくるイスラエル占領地のヨルダン川西岸地区—─自爆攻撃者に選ばれた幼なじみの二人の若者、サイードとハーレド。ハーレドは殉教することによって英雄となることを喜び、サイードは密告者の息子という汚名を晴らす為、静かにそれを受け入れた。しかし、サイードには互いに惹かれあう女性と自爆攻撃を決して喜ばない母親がいた・・・・。決行の日、二人は髪を切り、ひげを剃り、腹には決して外すことのできない爆弾が巻かれた。そして遂に決行の場所へと向かう二人。しかしその途中、思わぬアクシデントが二人を離れ離れにしてしまう。

スタッフ

監督、脚本:ハニ・アブ・アサド
脚本:ベロ・ベイアー
撮影:アントン・ヘベール
プロデューサー:ヘンガメ・パナイ、アミール・ハレル、
   ゲルハルド・マイクスナー、ローマン・ポールアントン・ヘベール、ベロ・ベイアー
字幕翻訳:松岡葉子
字幕監修:重信メイ

キャスト

サイード:カイス・ネシフ
ハーレド:アリ・スリマン
スーハ:ルブナ・アザバル
ジャマル:アメル・フレヘル
サイードの母:ヒアム・アッバス
アブ・カレム:アシュラフ・バルホウム

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