原題:OUR HAPPY TIME/ Maundy Thursday

2006年9月14日韓国公開

2006年/韓国/カラー/120分/ 配給:デスペラード

2007年12月21日よりDVDリリース 2007年7月14日、シネカノン有楽町、シネアミューズほかロードショー

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公開初日 2007/07/14

配給会社名 0796

解説



死刑囚の男と自殺願望の女。人生の果てに訪れた、奇跡のような”幸せな時間”

男は3人を殺した死刑囚ユンス。女は3回自殺未遂をした元・歌手ユジョン。死から逃れられない、出会うはずのなかった二人。人生に絶望し、孤独を抱えた彼らが向き合うこととなった、毎週木曜日10時から13時の面会時間。初めは敵対心に満ちていた彼らが、やがて「私たちは似ている」ことに気づく。生まれて初めて、自分の言葉に心を開き、耳を傾けてくれる人、「本当の自分」をさらけ出せる唯一無二のかけがえのない相手に出会った。そして、初めて自分を赦すことができた。人生の果てで、ようやくめぐり逢えた幸せ。それは限りなく輝いていた。毎日が木曜日であってほしい・・・しかし、二人に許された”幸せな時間 “は、長くは続かなかった──。
昨年9月の韓国公開前にチャン・ドンゴンやチャ・テヒョンなど多くのスター俳優たちが試写会に駆けつけ、涙を流したことで前評判が高まり、公開時には映画が終わってから立ち上がることが出来ないほどの感動と涙で観客を包み込んだ本作は、300万人を動員し、ラブストーリー映画の興行記録を更新した。『デッドマン・ウォーキング』『ダンサー・イン・ザ・ダーク』といった死の淵での生の美しさを描いた名作に劣らない奇跡の感動作が、ここに誕生した。

カン・ドンウォン&イ・ナヨンの幸せな出会い

長身で繊細な美しさを持ち、今、最も注目の俳優として着実にステップアップしているカン・ドンウォンと、独特なカラーと魅力で女優として独自の領域を築いてきたイ・ナヨン。”新しい世代のアイコン”と呼ばれる二人の若手俳優について、ソン・ヘソン監督は「二人をよく見ると、不思議な哀愁がある。ユンスとユジョンが同じような傷を持っているように、二人も似ている」と感じたという。撮影前から作品について監督と話し合いを重ね、ホテルの部屋を借りて3人で4日間シナリオ作業を行った。熱意と誠意を持って撮影に臨んだ本作で、二人は大韓民国映画大賞ネチズン観客賞を揃って受賞した。

韓国人気No.1女性作家によるベストセラー小説の映画化

2005年4月、日本に向かう空港で偶然同名のベストセラー小説を読んだソン・ヘソン監督は、本を閉じながら”神がくれた贈り物”だと思った。そして、原作者で、昨年、辻仁成との日韓コラボレーション小説「愛のあとにくるもの」(幻冬舍刊)も手がけた人気女性作家コン・ジヨンも、この小説をソン・ヘソン監督が映画化してくれることを願っていたという、特別で幸せな縁から本作は始まった。『パイラン』『力道山』に続いて、人間と人生に対する愛情を基盤に真のヒューマニズムを描いてきたソン・ヘソン監督と、二人の美しい俳優の熱演から、私たちは二人の真実の言葉に耳を傾け、二人の人生で最も美しく輝いている” 幸せな時間”を分かち合う。また、衝撃的な展開を経た後の温かい涙が流れるラストシーンまで見届けることで、自分の人生の幸せを再発見できる。「恋愛」だけにはおさまらない「人間愛」ともいえる愛に満ちたこの映画を観ている時間そのものが、”幸せな時間”となるだろう。

ストーリー



生きる意思も希望もない男女が刑務所の出会いの部屋で向き合っている。世界から隔離された刑務所内の死刑囚ユンスと、世界という鉄条網に閉じこめられて生きている自殺常習犯のユジョン。貧しく不幸な境遇にいた男と、裕福で華やかな女。あまりにも違いすぎる二人は、ひねくれた言葉や冷たい言葉をかけ合う。しかし、二人はやがてお互いが似ていることに気づく。自殺未遂によってできたユジョンの手首の傷。手錠が作り出したユンスの手首の傷…。少しずつ警戒心を取り除き、お互いの心をのぞき始める二人。小さな窓の隙間から漏れてくる日差しと同じくらい暖かくなる心。そんな二人は、今まで心の中にしまってきた” 真実の物語”を語り始める。この世でたったひとつの拠り所と信じていた母親に裏切られた悲しみを語るユジョン。そして世界に捨てられた絶望から、一人で罪を背負って人生を終えたかったユンス。顔をそむけてきた心の傷をさらけ出し、慰め合いながら、二人は初めて人生と愛に対して希望を持つようになる。明日を約束できないからこそ、二人にとって一分一秒が大切なのだ。世界の果て、そして人生の果てで、ようやくめぐり逢えた幸せであり愛だからこそ、二人の”幸せな時間”は限りなく輝いているのである。今、ユンスは生まれて初めて生きたいと思うようになり、ユジョンはもう死のうなどと思わなくなる。毎日が木曜日であってほしい。そんな叶うはずもない願いで胸がいっぱいになった頃、二人に許された時間はあとわずかだった…。

スタッフ

監督:ソン・ヘソン
原作:コン・ジヨン
脚本:チャン・ミンソク,パク・ウンギョン
撮影:カン・スンギ
照明:ファン・スヌク
音楽:イ・ジェジン

キャスト

カン・ドンウォン
イ・ナヨン
カン・シニル
ユン・ヨジョン
キム・ジヨン

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