ドイツ・ヨーロピアン・メディア・アート・フェスティバル出品作品

2006年/日本/カラー/70分 製作:愛知県文化情報センター

2007年12月8日(土)〜12月14日(金)、シネマアートン下北沢にて連日20時30分より レイトショー 2006年11月16日、17日、22日に秋葉原UDX内ナレッジフィールド・3Dシアターにて上映 2006年5月12日、13日、ドイツ・オスナブリュック にて上映 2005年12月9日〜11日、 愛知芸術文化センター にて上映

公開初日 2006/11/16

配給会社名 0361

解説


<アリス、とネズミ人間>

隠れた場所に醜いアザを持つ少女・里香は、ある日、ねずみ色のフードで顔まで覆った笛吹き男を見かける。笛の音色に引き寄せられるように、彼女の現実は夢想の壁から剥がれ落ち、やがて不思議な世界へ迷い込む……。
生きていくことの恐ろしさと喜びに、戸惑い、うつむき、それでも歩き出す。一人の少女の心の旅を、繊細に象徴的に描く、言葉のない詩、映像の寓話。

<淡くうつろう自然光、感情のサウンドスケープ>

監督は、本作に加え『眠り姫』、『マリッジリング』と今冬3本の同時公開を控える異才・七里 圭。主演は『ココロとカラダ』(安藤 尋監督)の阿久根裕子。彼女をモチーフに、人形作家・清水真理が創作した球体関節人形も登場する。また、森の中の一軒家に長期滞在して作り上げた奇想のセット美術や、端正な光の撮影は必見だ。独自の映画製作により、少女が導かれる非現実の世界を見事に作り上げている。
一切の台詞を排したこの映画の音楽を担当するのは、七里監督とは長年コンビを組む、侘美秀俊。本作では、ハープ、クラリネット、オルガン、パーカッションなど異色の演奏家たちを迎えて、リリカルに揺らぎ、さざめく音響で構成する。言葉のように奏でられる、繊細な音の競演。

<五感を刺激する映像詩 いよいよ劇場公開へ>

本作は、愛知芸術文化センターの委嘱により製作された。同センターではこれまでも、ダニエル・シュミット『KAZUO OHNO』、勅使河原三郎『T-CITY』など、<身体>をテーマに意欲的なアート映画を連作している。
2006年ヨーロッパメディアアートフェスティバルにて、マシュー・バーニーなど現代美術家の映像作品とともに上映され、アートフィルムの祭典イメージフォーラムフェスティバルにおいても、日本招待作品として全国各地で巡映される。
そして12月、いよいよ劇場公開へ。観る者を、めくるめく迷宮のような映像世界にいざなう。

ストーリー

スタッフ

監督:七里圭
原案:新柵未成
撮影:高橋哲也
スチール:宮沢豪
助監督:三梨朋子、居島知美
制作:藤田功一、平林勉、加地耕三、前田陸宏
衣装デザイン:生頼愛子
スタイリング:多田哲平、中村美奈子
メイク:鈴木啓士郎
効果:岡瀬晶彦
宣伝デザイン:佐原宏臣
HP制作:石原寛朗
音楽:佇美秀俊
企画:愛知芸術文化センター
制作:愛知県文化情報センター

キャスト

阿久根裕子
ただてっぺい
大川高広
井川耕一郎

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