原題:A GOOD YEAR

すべての人を魅了する、この夏最高のロマンティック・ラブストーリー

2006年11月10日全米公開

2006年│アメリカ│118分│スコープサイズ│DOLBY SR/Digital 字幕翻訳:古田由紀子│監修:田崎真也│c2006 Twentieth Century Fox 配給・宣伝:角川映画  │宣伝協力:アニープラネット│協力:フランス政府観光局 エールフランス航空 原作:「プロヴァンスの贈りもの」河出書房新社刊│サウンドトラック:ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

2010年08月27日よりDVDリリース 2008年01月11日よりDVDリリース 2007年8月4日、新宿ガーデンシネマほか全国ロードショー 

(c)2006 Twentieth Century Fox

公開初日 2007/08/04

配給会社名 0058

解説


陽光ふりそそぐプロヴァンス。豊饒なる土地から極上のワインが生まれるように、思いがけない休暇から、とびきりの恋が生まれた。イギリスのロンドンで超多忙な毎日を送るマックス。南仏プロヴァンスでレストランをきりもりするファニー。二人は、マックスが遺産相続のために、亡くなったヘンリーおじさんのプロヴァンスにあるシャトーを訪れたことから、運命的な出逢いをはたすのだが・・・。ワインが結ぶ、おとなの恋。この夏いちばんのロマンティック・ラブストーリー。

ピーター・メイルとリドリー・スコット、親友二人の長年の夢が実現 ロハスの実践者とも言える原作者ピーター・メイル(「南仏プロヴァンスの12か月」出版以来、28ヶ国語に翻訳され、売上げは500万部以上)、映画界の巨匠リドリー・スコット。二人はかつて、1970年代のロンドンの広告業界でともに仕事をしてきた、30年来の友人である。プロヴァンスのリュブロン地区に定住しているメイルと、同地に15年間、別荘とぶどう園を所有しているスコット。二人のコラボレーションが生み出したものが本作『プロヴァンスの贈りもの』であり、メイルの小説にとって、初の映画化作品である。タイムズ紙の一片の切り抜きから、映画の構想は始まった1996年、タイムズ紙に「ブティック・ワインを1ケースにつき3万フラン以上で売っているぶどう園」の記事をスコットが見つけた。ブティック・ワインとは、シャトー名も立派な系図もないのに、ワイン愛好家の間で莫大な値段がついている希少ワインのこと。彼がメイルに相談を持ちかけると「それはいい小説になるね」と言い、スコットは「君が本を書いたら、私はその映画化権を購入するよ」と答えた。こうしてプロヴァンスを舞台に、謎のワインがとりもつ大人の恋の物語は、動き出した。ハリウッドの資本にフランスの小粋さ─才能あふれるスタッフたち
息をのむ映像美で、夏の日のプロヴァンスを映像に焼きつけたのは、『魅せられて』でも撮影に参加した、フランス人撮影監督フィリップ・ル・スール。思わず心がおどり出す軽快な音楽を担当したのは、巨匠ハンス・ジマーの秘蔵っ子、マーク・シュトレイテンフェルド。そのほか『キングダム・オブ・ヘブン』を手がけた熟練のスタッフが再結集している。
リドリー・スコット自身も『イン・ハー・シューズ』『トリスタンとイゾルデ』等、恋愛映画の秀作を世に送りだしている名プロデューサーでもある。

「人は楽しむために生まれてきた。そして未来は、今日からでも変えられる」
─ポジティブなメッセージを体現する魅惑のキャスト
主演は、アクションから感動作まで幅広くこなすオスカー俳優ラッセル・クロウ。運命の女性には、『TAXi』シリーズのヒロイン役や『ロング・エンゲージメント』のマリオン・コティヤール。少年時代のマックスに扮するのは、『ネバーランド』『チャーリーとチョコレート工場』の名子役フレディ・ハイモア。そして、謎めいた英国紳士・究極の趣味人ヘンリーおじさんを演じるのは、名優アルバート・フィニー。ヴァレリア・ブルーニ=テデスキが公証人役で出演しているのも、フランス映画ファンにとっては嬉しい。

もうひとりの主人公─それは、プロヴァンスという豊饒なる土地
一般的にプロヴァンス地方と呼ばれるのは、ローマ時代の遺跡が残るアヴィニョン、アルル、リュブロン、エクス・アン・プロヴァンスなどである。今回撮影に使われたのは、プロヴァンス中央北部に位置するリュブロンにある実在のシャトー”ラ・カノルグ”。実際に撮影期間が収穫時期と重なっていたため、当初はシャトーの経営者は躊躇したが、スタッフの熱意を受けいれ結果的に最高の環境となった。そのほかゴルド、キュキュロン、ラコスト、アヴィニョン、メネルヴなどの、絵葉書のように美しい村々も、フィルムに収めることに成功した。

ストーリー



運命の休暇をあなたに──。
最高の恋とワインを添えて。
 溢れんばかりの日差し、乾いた空気、鼻をくすぐるラヴェンダーの香り。美食家をうならせるトリュフ、オリーブ、ジビエ料理、そしてワイン──。イギリス人でありながら、南フランスのプロヴァンスに住みつき、ワイン造りを楽しみながら人生を謳歌するヘンリーおじさん(アルバート・フィニー)。少年マックス(フレディ・ハイモア)は毎年夏になると、ヘンリーの所有するシャトーとぶどう園<ラ・シロック>で、ヴァカンスを過ごすのが常だった。ヘンリーおじさんは彼にとって、人生の師とも呼べる存在だった。

 時は流れ、負けず嫌いの少年は大人になり、ロンドンの金融界で”豪腕トレーダー”のマックス(ラッセル・クロウ)として、超多忙な日々を送っていた。ヘンリーが授けてくれた叡智と哲学のおかげで、彼は若くして頂点の一歩手前まで登りつめていた。近づいてくる女性たちは多く、贅沢な独身ライフを楽しんではいたが、彼には本当の愛が見えていなかった。

 そんなマックスのもとに、10年も疎遠にしていたヘンリーが亡くなったとの報せが届く。ヘンリーに最も近い血縁者ということで遺産を得ることになったマックスは、相続と売却の手続きだけを済ませたらロンドンにとんぼ返りするつもりで、20数年ぶりにプロヴァンスの地を踏んだ。

 レンタカーに付いていたフランス語のカーナビに戸惑いながら、携帯を片手にわき見運転をするマックス。次の瞬間、自転車の女性を轢きそうになるが本人は気づかずに、マックスの車は田舎道を走り去っていった。女性は地元のレストラン”ラ・ルネッサンス”のオーナー、ファニー(マリオン・コティヤール)。鼻っ柱の強いファニーは、シャトーの前にその暴走車を見つけて、”仕返し”をしにマックスの前に現れた。それは最悪で最高の、運命の出会いだった。

 シャトーに滞在するうち、楽しかった夏の日の記憶が次々とよみがえり、マックスの心はゆれる。そして何よりも彼の心を乱したのは、ファニーの存在だった。猫の手も借りたいほど忙しいファニーのレストランで助っ人にはいった彼は、ついに彼女とのデートの約束を取りつける。デートの日、地下蔵のワインセラーで<ル・コワン・ペルデュ=失われた片隅>という奇妙なワインを見つけた彼は、それを手みやげに彼女の待つレタン広場へ向かった。そのワインこそ、プロヴァンスの伝説のブティック・ワインだった。

 野外レストランで降りだした通り雨、大人の会話を楽しんだ後にめぐる上質なワインの酔い、流れる曲はシャルル・トレネの「ブン」。ムーディな雰囲気と月夜の風に誘われて、ファニーはマックスのシャトーへ。どちらからともなく唇を重ねた二人は、踊るように脱ぎ、脱がし、脱ぎ捨てた。だが翌朝、「ここは僕の人生に向かない」と告げるマックス。「違うわ。あなたの人生が、ここに向かないのよ」と切り返すファニー。彼は次のことばを失ってしまう。

 いくつかの難問は飛び出したものの、友人の不動産業者チャーリー(トム・ホランダー)の協力を得て、無事、シャトーとぶどう園の遺産売却を終えたマックスに、ロンドンへ戻る日が来る。惹かれあいながらもマックスとファニーは、人生の価値観の違いから別々の路を歩みはじめようとするのだが、プロヴァンスでの幾つもの贈りものが、彼を変えようとしていた・・・。

スタッフ

監督:リドリー・スコット
製作:リドリー・スコット
原作:ピーター・メイル
脚本:マーク・クライン
撮影:フィリップ・ル・スール
音楽:マーク・ストライテンフェルド

キャスト

ラッセル・クロウ
マリオン・コティヤール
アルバート・フィニー
フレディ・ハイモア
アビー・コーニッシュ
トム・ホランダー
ディディエ・ブルドン
イザベル・カンディエ
ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ

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