2006東葛国際映画祭 招待作品

2006年/日本/カラー/77分/ 配給:モブキャスト

2007年4月21日、渋谷シネ・ラ・セットにて公開

(C)2006 モブシネマパートナーズ

公開初日 2007/04/21

配給会社名 0815

解説


「一人で死ぬのは、なんかちょっと・・・」
それは、最悪な夜のはじまりだった—

誰もが愛されたいと願っている。弱虫なのは自分だけじゃないってこと。死んでしまおうとまで思っていたからこそ、なんだってできる。今までにない勇気が湧いてくる。お互いを守ろうとする気持ちが湧いてくる。
出演に、自分の愛を見せ付けたいがために、不倫相手の娘・夕美を連れ出し様々なことに巻き込まれながら本当の愛を知る鞆絵役に吉井怜。重みのある演技で全体を引っ張っている。ただ両親からの愛を求める夕美役に藤本七海。ひとりで悩み壊れていく青年役に笠原紳司。そして銀行強盗役で初めてのアクションに挑んだ渡辺真起子。監督には『ZOO〜SEVEN ROOMS』『ラブサイコ』の安達正軌。不思議な群像劇。サスペンスでもホラーでもない新しいジャンルの映画といえよう。

ストーリー


湖に浮かぶ一艘のボート。向かい合う鞆絵と夕美。鞆絵は小学生の夕美に自殺を見届けてもらいたくて、親には内緒でここまで連れてきてしまった。しかし、ガスを吸い、錘をつけて湖に沈む計画だった。しかし吸い込んだ缶の中身は、ヘリウムガスが入っていた・・・。これでは死なない。声が変わるだけ・・・。鞆絵は半分情けなく、怒りながら引き戻ろうとしたとき、遠くの橋から飛び降りた人影を見てしまう。慌てて、飛び降りた近くに行ってみると、若い青年が岸に上がっていた。鞆絵は、自殺しようとしたのに青年を助けてしまった。服を乾かすために、街まで車を走らせる。コインランドリーで服を乾かし、青年と鞆絵は夕美を車に残し、スーパーに入る。
車にひとり残っている夕美。携帯電話には母親からの着信とメールがいっぱい。心配しているのだ。しかし、夕美は折り返しもせず、携帯をしまう。そんなとき、女が乱暴に後ろの座席にかばんを放ると運転席に座った。夕美は後ろの座席で小さくなって隠れている。−走り出す車。
スーパーから戻ってくる2人は車がないことに気付く。夕美もいない。警察に届けようと青年は言うが、親に内緒で連れ出してしまっているので、それは出来ない。
二人は青年が飛び降りた橋の上まで戻ってきた。かばんに靴、そして遺書までそのままの状態で残っていた。
ちょうど二人の岸の向こうに、盗まれた車で止まっている。夕美はどうにか逃げ出そうと、隙をみて後ろのドアから抜け出した!しかし、女は気付き、追いかけてくる。
女は、近くで銀行強盗をしていたのだ。しかし盗んだ札束は表面だけが、本物の一万円で中は真っ白!銀行にしてやられた。その状況をわかった夕美は、女に提案する。「私を誘拐して」
 複雑な関係の4人のそれぞれの気持ちが交差する—長い夜が始まった

スタッフ

監督:安達正軌
原案・脚本:関口美由紀
エグゼクティブプロデューサー:藪孝樹、毎熊邦夫
プロデューサー:川端基夫、狩野善則
ラインプロデューサー:平体雄二
撮影:安田光
音楽:NON'SHEEP、ROCKET K、MIX MARKET、真崎ゆか、CLUBFOLK、flashback、東山麻美

キャスト

吉井怜
藤本七海
笠原紳司
渡辺真起子

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