原題:The Chronicles of Narnia: Prince Caspian

空前のファンタジー・プロジェクト    その新たなる「第2章」の幕が開く——

全米公開:2008年5月16日

2008年/アメリカ、イギリス/カラー/??分/ 配給:ウォルト ディズニー スタジオ モーション ピクチャーズ ジャパン

2011年07月06日よりDVDリリース 2008年5月21日(土)より、全世界同時公開!!

(C)THE CHRONICLES OF NARNIA, NARNIA, and all book titles,characters and locales original thereto are trademarksand are used with permission. cDisney/Walden.

公開初日 2008/05/21

配給会社名 0069

解説


 ディズニー・スタジオが空前のスケールで贈る世紀のファンタジー・プロジェクト──『ナルニア国物語』。待望の《第2章》が、ついに神秘のベールを脱ぐ。そして、そのベールの向こうには全世界の予想を鮮やかに裏切る、衝撃の真実が待ち受けていた──「ナルニア死す」。
『ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛』──舞台は、前作『ライオンと魔女』から1,300年もの歳月が流れたナルニア国。かつて全能なる王アスランに祝福され、生きとし生けるもの全てが幸福に包まれていた魔法の国は、もはや存在しない。侵略者であるテルマール人に追われたナルニアの民は、深い森の奥で息を潜め、ただ滅亡を待つのみ。絶望の闇の中で、彼らはひたすらに信じ続けた。この暗黒の闇に、再び光をもたらす者の存在を。
その頃、テルマール人の城の中では、ひとりの美しき王子の生命が狙われていた。正統なる王位継承者である彼の名は、カスピアン。その手に握られた魔法の角笛にナルニアの運命が託されていることを、彼はまだ知らずにいた…。

2005年に制作された前作『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』は全世界で7億4,478万ドル(約850億円)もの興行収入をあげる空前の大ヒットを記録し、映画を超える社会現象を巻き起こした。それまで映像化不可能と言われていた原作者C.S.ルイスが遺した全7巻からなる壮大なファンタジー・シリーズは、ハリウッド最高峰の才能とテクノロジーによって、《誰もが見たかった誰も見たことのない世界》としてスクリーンに甦ったのである。
だが、《第1章》の成功は、《第2章》へとつながる壮麗なるプレリュード前奏曲であり、美しき悲劇の王子・カスピアンの到来を告げるための勇壮なるファンファーレだったのだ。
『カスピアン王子の角笛』の撮影は、2007年2月12日、ニュージーランドのオークランドで開始された。その製作スケールは前作を遥かに凌ぎ、全編の約3分の2にも及ぶシーンがニュージーランド、チェコ、ポーランド、スロベニアでの大規模なロケ撮影で構成され、「ヨーロッパのハリウッド」と呼ばれるチェコのバランドフ撮影所では最大で6つものスタジオが同時に『カスピアン王子の角笛』に占拠された。中でも最も荘厳なセットは、観る者を圧倒するテルマール人の城だろう。200人のスタッフが15週間をかけて作りあげた実物大の城の中庭では、テルマール軍とナルニア軍の雌雄を決する激闘が展開するが、このシーンですら無数の見所のひとつに過ぎないのが『カスピアン王子の角笛』のすごさである。
もちろん、前作のファンの期待も裏切ることはない。あのペベンシー4兄妹が再びスクリーンに帰ってくる。《英雄王》の名にふさわしくリーダーシップを発揮する長男ピーター(ウィリアム・モーズリー)、《やさしの君》としてピーターをささえる才媛の長女スーザン(アナ・ポップルウェル)、前作では白い魔女に操られるが、改心することにより真の勇気に目覚めた《正義王》の次男エドマンド(スキャンダー・ケインズ)、そして、愛に満ちた《頼もしの君》の次女ルーシー(ジョージー・ヘンリー)。彼らがどのような成長を遂げ、一度は去ったナルニア国に何をもたらすのか、興味は尽きない。そして、この物語の緊張感を高めているのが、全能なるアスランの“不在”である。アスランに“見捨てられた”ナルニアの民はおろか、ペベンシー兄妹ですらその存在に疑問を抱き、希望を見失う。果たしてアスランは再び現われ、ナルニアに奇跡をもたらすのだろうか…?
だが、『カスピアン王子の角笛』の真の主役は、そのタイトル通りカスピアンである。人間でありながらも魔法の国ナルニアに共鳴し、ナルニアの民と人間たちとの和解を願う美しき王子。王座を狙う邪悪な叔父によって暗殺を企てられる、この悲劇のヒーローを演じるのは、新星ベン・バーンズだ。英国の舞台俳優として活躍してきたバーンズは、世界規模で行われた厳正なるオーディションを経て、フィルムメイカーらがついに白羽の矢を立てた“21世紀最高の王子”であり、その時空を超越した美しさと気品は、バレンティノ、アラン・ドロンと並び映画史に新たなる伝説を生むことだろう。
ちなみに、原作ファンのもう一つのお楽しみは、ネズミのリーピチープの映像化かもしれない。誇り高きナルニア戦士で、どんな巨大な敵にも臆することなく立ち向かっていく彼は、「ナルニア」シリーズでも最も人気の高いキャラクターの一人である。

スタッフには、アンドリュー・アダムソン監督(『シュレック』『シュレック2』)や『ライオンと魔女』でオスカーを獲得した特殊メイクのハワード・バーガー、クリーチャー・デザインのリチャード・テイラー(『ロード・オブ・ザ・リング』)とテイラー率いるワークショップWETAのデザイン・チーム、SFX界の第一人者ディーン・ライト(『T2』『タイタニック』)など、前作のドリーム・チームが再結集。前作の成功などまるで無かったかのように、新たなるナルニアを目指す彼らの挑戦が、限りなく夢に近い奇跡の映像体験を実現させる。

《角笛》と聞いて、すぐに《やさしの君》スーザンを思い浮かべた方は充分にナルニア通を自任できるだろう。そう、前作でスーザンがサンタクロースから贈られたあの魔法の角笛は、いまやカスピアン王子の手の中にあるのだ。運命のバトンは渡され、カスピアンの物語が語られようとしている。その物語は深い絶望の中から始まり、登場人物たちはもがき、戦い、挫折し、嘆き、それでも希望を求めて再び立ち上がる。
《闇》から《光》へ──ナルニア国の新たなる旅は、《光》を求めるすべての生命に捧げられた讃歌なのである。

ストーリー


ナルニア暦2,303年——
 この国に“伝説の四人の王”、ペベンシー兄妹が統治した黄金時代の面影はない。ロンドンからナルニア国に現れ、創造主アスランと共に白い魔女を破った彼らがもたらした平和と繁栄は、彼らが現実世界へと戻ったその後、戦闘民族テルマール人の侵略によって奪われた。そして、長きに渡る迫害の末、生き残ったナルニアの民は深い森の奥に追いやられた。偉大なるアスランも去り、絶望のうちに息をひそめたナルニアの民と、“魔法の国ナルニア”はやがて歴史から完全に葬られ、もはや単なるおとぎ話にすぎなかった。

テルマール人が支配するナルニアに君臨しているのは、先王亡き後、摂政を務める弟のミラースだった。そして、ミラースに待望の男児が誕生したその夜、彼は長年秘めてきた欲望をついにあらわにし、王位を奪うべく、兄王の正統な世継ぎであるカスピアン王子の暗殺を命じた。
だが、王子は彼の家庭教師であるコルネリウス博士の助けによって、刺客たちの魔の手から危うく難を逃れる。コルネリウスは、馬に跨るカスピアンに、テルマール人が忌み嫌う森へ逃れるようにと指示する。そして、本当の危機が訪れた時に使うようにと、何かの包みを手渡した。
テルマール人兵士の追っ手が迫る中、カスピアンは森の奥深くへと愛馬を走らせた。森を恐れる兵士たちを引き離したことを確認しようと、王子が振り返ったその時、彼は木々をよけた愛馬から投げ出されてしまった。その衝撃で、意識朦朧とするカスピアンの目の前で、近くの木に取り付けられた小さな扉が開き、不思議な生き物たちが姿を現した。それは、コルネリウス博士が王国の禁を破って王子に語り聞かせた、ナルニアの伝説上の生き物たちだった。彼らは、自分たちを迫害するテルマール人に姿を見られてしまった失敗を、どう取り戻そうか会話を交わす。彼らの姿に、衝撃を受けたカスピアンは、コルネリウス博士に渡された包みを開き、中から出てきた小さな象牙の角笛を引き寄せた。そして、その角笛を見たナルニアの民の目が驚愕によって見開かれたその時、再びミラースの追っ手が現れ、カスピアンはその角笛を吹き鳴らした。
 カスピアンの手に渡ったその角笛こそ、かつてスーザンに与えられた魔法の角笛であり、その音はナルニアに危機が迫る時、“伝説の四人の王”を呼び戻すと信じられていた。その角笛の音が、今、ナルニアの森から時を超えて鳴り響く——。それは、ナルニアの危急を告げ、戦いが迫ったことを告げる合図だった。果たして、長きにわたり“闇“に包まれたナルニアは、再び”光“を取り戻せるのか?すべての運命は、カスピアン王子に握られていた…。

スタッフ

監督:アンドリュー・アダムソン
原作:C.S.ルイス

キャスト

ジョージー・ヘンリー
ウィリアム・モーズリー
スキャンダー・ケインズ
アナ・ポップルウェル
ベン・バーンズ
声の出演:リーアム・ニーソン

LINK

□公式サイト
□IMDb
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す