2006年/日本/カラー/71分/ 配給:リトルモア

2007年05月25日よりDVDリリース 2006年12月16日、ユーロスペースにてレイトショー

(C)2006「海でのはなし」製作委員会

公開初日 2006/12/16

配給会社名 0093

解説


楓は、両親の愛を一身に受けて育った、ふつうの平凡で、平和な一人っ子だった。人よりもすこし平和すぎて、だから、いまどき珍しい、純粋でまっすぐな女の子。
が、ある日、その事実が、次第に崩れ始める。ひょんなことから、自分の家庭が、嘘の上に成立していたことを知る楓。自分の父親には、他の家族がいて、正式な家族は、そちらのほうだった。

つまり母は、父親の愛人で、楓は、私生児だった。パンドラの箱が開くと、楓はその重さを受け止められず、生まれながら罪を背負った存在なんだ、と自分の存在自体を汚らわしく思ってしまう。
追いつめられた楓は、密かに思いを寄せている博士(ひろし)に想いを募らせていく。が、その楓の思いを、受け止められないでいる博士。博士も、傷ついた人間だった。
母と父を愛そうとするが、憎悪の気持ちを持ってしまう博士。それは博士の潔癖な気持ちと純粋な心の反動だったが、親を愛せないという事実が、博士をもっと苦しめていた。

自分の存在って、なんだろう。どうすれば、自分の存在を愛せるのだろう。不器用なふたりは不器用に絡まりながら、その答えを見つけ出そうとする。
海辺での長い長い対話から、なにかが始まろうとする、切なくて、やさしいラブストーリー。

ストーリー


スタッフ

監督・脚本:大宮エリー
プロデューサー:小澤祐治
撮影:松島孝助
美術:井上貴之
照明:横道将昭
録音:西岡正己
編集:前田智子
題字:服部一成
衣装:藤井牧子
助監督:森宏治
制作担当:新藤天朗
プロダクション・マネージャー:鈴木茂正

キャスト

宮崎あおい
西島秀俊
毬谷友子
勝野洋
天光眞弓
保積ぺぺ
菊地凛子
川村早織梨

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