家が逝く ばあちゃんの90回目の夏が終わる

2006年/日本/カラー/80分/ 配給:こたつシネマ、宣伝協力:スローラーナー

2006/09/30よりポレポレ東中野にてロードショー公開 静岡サールナートホールにて09/08より3日間連続先行上映

公開初日 2006/09/30

配給会社名 0331

解説

その家に、ばあちゃんは、ひとりで住んでいた。毎朝2枚のパンと納豆、それにリンゴを絞ったジュース。何十年も淡々と続けられた、変わらない暮らし。その家が取り壊される。家中に山積みになったガラクタ。それは、この家に流れていた時間の証。「それを捨てられちゃ困る。死んでも捨てられない」と、ばあちゃんは呟く。解体される家。ひとつ物を捨てる度に、ひとつの時間が消えてゆく。ささやかだけれど、慈しむように営まれたひとつの歴史の終わり…。

映画『ツヒノスミカ』は、静岡市出身の山本起也監督の劇場長編ドキュメンタリー映画です。2002年のデビュー作『ジム』多摩川沿いの小さなボクシングジムの若者たちの姿を見つめ続けた前作に続く山本監督待望の新作が、『ツヒノスミカ』です。90歳になる実の祖母に突然訪れた「家の取り壊し」という出来事をベースに、そのひと夏を丹念に描き、ばあちゃんの家の終焉を愛おしむように見つめた、小さな鎮魂歌ともいえる作品となった。静謐でいて観終わった後に、その静けさが胸をしめつけるような映画。

ストーリー

スタッフ

監督:山本起也
製作:クロスフィット+こたつシネマ
製作・上映協力:いせフィルム+ヒポコミュニケーションズ
プロデューサー:伊勢真一、岩永正敏、米山靖
撮影:内藤雅行
音響構成:渡辺丈彦
音楽:谷川賢作

キャスト

ナレーション:寺島進

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