原題:The Other Life

2006年/日本/107分/カラー/ビスタサイズ/ 配給:ディースクエア・ピクチャーズ

2007年07月25日よりDVDリリース 2006年10月28日 渋谷Q-AXシネマにてロードショー

公開初日 2006/10/28

配給会社名 0770

解説


映画「アザーライフ」は幾重にも絡まった人間模様とトリッキーな展開に加え、複数の男女が織り成す愛情と憎悪を描いた作品である。
全編に伏線をはりめぐらせ緻密に計算されたミステリーを軸に複数の人間の思惑からまったくつながりのない物語が一つに導かれていくストーリー展開は予想困難な結末という言葉が見事に当てはまる。
脚本は最近の邦画に多い人気コミックや有名小説を原作として用いず、この映画のために書き下ろされたオリジナルの脚本を用いており、公開前に結末が知られることなくミステリーの醍醐味を存分に味わうことができる。
この脚本を書き上げ、さらに監督としてメガホンをとった赤地義洋は、現役サラリーマンとして現在も研究開発職に従事している異色の監督である。
アメリカでは[SAW]のジェームズ・ワンや[ヴィレッジ][サイン]のM・ナイト・シャマランのように無名の新人監督が優れた脚本によりロードショー公開となる成功譚はあるものの、日本では極めて異例である。
ここに映画業界でのキャリアを積んでいない現役の技術系サラリーマンであることを加えると邦画初の快挙といえるだろう。ミステリー作品としての高い完成度が異例のロードショー公開へ導いたのである。
またアクションやCGの少ないこの本格的なミステリー作品において俳優の高い演技力は欠かせないものである。そのためキャスティングには、脚本段階から十分に検討を重ね、映画、ドラマ俳優にとらわれず、演技力、役のイメージを兼ね備えた俳優を厳選した。
主演には年間10本を越す映画に出演し、日本映画界を代表する俳優である遠藤憲一。また、年間16万人を動員する日本トップクラスの人気演劇集団キャラメルボックスの看板俳優、岡田達也。
そして同劇団の大内厚雄や20〜30代女性に絶大な人気を誇る劇団Studio Life(スタジオライフ)から岩?大、笠原浩夫、さらに、今最も注目の若手俳優として取り上げられている松田悟志らが脇を固める。
女優陣ではバラエティーを中心に活躍し、映画やドラマにも出演、女優として成長著しい金田美香をヒロインに抜擢し10~20代女性にファッションリーダーとして支持されるカリスマモデルの徳澤直子が映画初出演として話題を集めている。
オリジナル脚本、斬新なキャスティング、才能溢れる監督を擁し、映画[アザーライフ]はミステリー映画の新時代を予測させるに十分な作品である。

ストーリー


若干38歳にして大手商社の経営にあたる大杉航一郎。事業は拡大の一途を辿り、順風満帆な生活のように思えたが、私生活では最愛の娘、遥を亡くし心身ともに疲れ果てていた。
そんなある日、街で娘に瓜二つの女性、マキと出会う。心惹かれていく大杉だが、彼女は希望もなく、すさんだ日々を送っている娼婦だった。
互いに出会うはずもない人生の中で、偶然知り合った二人。環境の違いに戸惑いながらも次第に惹かれあっていく…
しかし、二人の周辺では複数の人間がそれぞれの思惑から異なる”ある計画”を開始していた。ある計画とは何か、そして二人の運命は。
同じ頃、恋人に裏切られたショックから立ち直れずに自殺を試みる女性、美優。意を決した日、そんな彼女を待っていたかのように声をかけてきた男がいた。
「その命、少しの間貸してほしい」
その男は美優にある提案を持ちかける。彼の目的は一体何なのか。
まったく接点のない人生を送る12名が、導かれるように辿り着く1つの結末、そして待ち受ける未来は…
この映画のために書き下ろされたオリジナル脚本を軸に、映画、演劇界においてカリスマ的人気を誇る演技派が競演した本格的ミステリーラブストーリー[アザーライフ]が幕を開ける。

スタッフ

監督・脚本:赤地義洋
撮影:曽根剛
照明:清井俊樹
録音:清水信宜
監督助手:高橋亮
製作:[アザーライフ]製作委員会
    ディースクエア・ピクチャーズ
企画:ディースクエア・ピクチャーズ

キャスト

遠藤憲一
金田美香
笠原浩夫(Studio Life)
木内晶子
松田悟志
岩崎大(Studio Life)
清水ゆみ
徳澤直子
大内厚雄
山本芳樹(Studio Life)
池田成志
岡田達也

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