原題:BAUMKUCHEN

東葛国際映画祭2006コンペティション部門

2006年/日本/カラー/120分 配給:バイオタイド

2007年9月29日、渋谷Q-AXシネマにてレイトショー 他全国順次公開

©2007 バウムクーヘン製作委員会

公開初日 2007/09/29

配給会社名 0330

解説


■ちょいダメ3兄弟×とってもキュートな彼女たち 
秋の夜長に、素敵な恋物語をお届けします!

ドイツ生まれの“バウムクーヘン”。木(Baum)の輪(kuchen)という意味を持ち、結婚式などのお祝いごとに欠かせないラッキー・チャームだ。映画『バウムクーヘン』は、そんな“幸福の象徴”を巡ってファンタジックな4つの世界がグルグルまわる、現代のおとぎばなし。物語の中心は川野辺家のおかしな3兄弟の“しあわせ”さがし。
 
出演は、60年代から舞台を中心に活躍。豊田利晃監督『青い春』(01)でスクリーンデビュー以降、映画俳優としても存在感を見せているマメ山田。本作では、小さいけれども偉大(?)な3兄弟の長男・太郎を演じる。次男・次郎には『ばかのハコ船』(02)『リアリズムの宿』(04)など山下敦弘監督作の常連として知られる個性派・山本浩司。三男・ヒロトを、長崎俊一監督『闇打つ心臓─Heart ,beating in the dark─』(06)で若き主人公を演じた注目株・本多章一が演じている。

また、この映画のもう一方の主役と言えるのが、3兄弟の恋人役として登場する女優たち。自身のファッションブランド「archi」を展開、仕事と育児を両立させ、そのライフスタイルも大注目の一色紗英。人気モデルから女優へ進出、中野裕之監督『Stereo Future episode2002』(01)などでヒロインを演じ、現在、日産マーチなどのCMでも活躍中の桃生亜希子。安藤尋監督『blue』(03)でスクリーンデビューし、『LOVE MY LIFE』(06)で鮮烈な映画初主演を飾った国際的カリスマモデル、今宿麻美。そんな彼女たちが三者三様、恋に仕事に悩む姿は、本作の一番の魅力のひとつだ。

そして、豪華なベテランたちも元気だ。諏訪太郎、光石研、木野花、峰岸徹、斎藤洋介といった実力派たちが、とびきりの妙演、怪演で楽しませてくれる。そんな俳優たちの魅力を、ピースフルなストーリーテリングとスタイリッシュな映像で魅せる監督は、ミュージックビデオやCFでも活躍する柿本ケンサク。『スリーピングフラワー』(05)『colors』(06)とコンスタントに長編を監督、今最もブレイクに期待がかかる20代の若手監督のひとりだ。
そんな柿本が主題歌に選んだのは、TOKYO No.1 SOUL SETの名曲「Jr.」。BIKKEの語りかけるような歌声が映画館に響きわたるとき、世界はグルグルまわりだす!

甘くせつなく、とびきりハッピーな『バウムクーヘン』を、ぜひ一度ご賞味あれ!

ストーリー




【川野辺家の世界】
江ノ島で理髪店を営む長男の太郎(マメ山田)、サラリーマンで次男の次郎(山本浩司)三男でニートのヒロト(本多章一)。川野辺家の3兄弟にはそれぞれ素敵な恋人がいる。世界中を旅してまわる風来坊の沙希(一色紗英)、次郎の勤め先の秘書課のさゆり(桃生亜希子)、ヒロトの幼馴染でバウムクーヘン職人の真奈美(今宿麻美)。彼らは本当の“しあわせ”を探して、それぞれ恋の障害を乗り越えていく……。

【バーの世界】
そのころ薄暗いバーのカウンターでは、初老の男(マメ山田)とマスター(山本浩司)が、川野辺3兄弟の恋の話に花を咲かせている。泥酔して入ってきた女・ひかり(桃生亜希子)は、静かに話を聞いてくれるバーテン(本田章一)に惹かれていく……。

【ユミの世界】
そんなバーでの人間模様を描いた小説『バウムクーヘンの恋』を読む少女・ユミ(今宿麻美)。彼女は花屋の青年との出会ったことから、閉ざしていた心の扉を開いてゆく。

【小説家の世界】
心を閉ざした少女・ユミの物語を執筆していたのは、小説家のマサトシ(本田章一)。新作が書けず苦悩していたが、ともに暮らす姪の小夏との交流を通して、新しい小説の種が芽生える…。

スタッフ

脚本&監督:柿本ケンサク
製作:中野治/ 齋藤英一
プロデューサー:狩野善則/ 佐伯真吾/ 田口裕視
脚本:打木健司
ラインプロデューサー:笠木望
撮影:刈谷亮介
照明:原春男
録音:武市英生
美術:延賀亮
音楽:大橋好規

キャスト

川野辺太郎/ジジイ:マメ山田
川野辺次郎/マスター:山本浩司
川野辺ヒロト/バーテン/川島マサトシ:本多章一
安藤沙希/広川久仁子:一色紗英
真鍋さゆり/ひかり:桃生亜希子
草野真奈美/三国ユミ:今宿麻美

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