原題:Have a Nice Day

素敵な a Day in the Life を召し上がれ! "短篇.jp"から生まれた18つのショートストーリー! テーマは「一日」、ルールは「24時間」。

2006年/日本/ビスタサイズ(一部スタンダードサイズ)/ 上映時間108分(SIDE A)104分(SIDE B)/DV/ステレオ 製作:ハヴァ、ナイスデー製作委員会 配給:パノラマ

2007年07月25日よりDVDリリース 2006年10月21日、ユーロスペースにてレイトショー [SIDE A(全9話)]10/21(土)〜10/27(金) [SIDE B(全9話)]10/28(土)〜11/3(金)

公開初日 2006/10/21

配給会社名 0762

解説



中野裕之(『SF サムライ・フィクション』)、矢崎仁司(『ストロベリーショートケイクス』)、長澤雅彦(『夜のピクニック』)、筧昌也(『美女缶』)、本田隆一(『プッシーキャット大作戦』)、タナダユキ(『月とチェリー』)etc.——映画好きなら思わずポン!と膝を打つ注目の映画監督と、フレッシュな映像クリエイターたちがナント総勢18人! そんな腕利きシェフたちの小粋な手料理を一堂に集めて、フルコースで楽しむことが出来たなら……。ワクワクするような〈ア・ラ・カルト映画〉の誕生です。人気サイト“短篇.jp” http://tan-pen.jp から生まれた『ハヴァ、ナイスデー』は、とってもおいしい映画のレシピ、そして腕比べの場なのです。

それぞれのシェフに与えられたテーマは「一日」、ルールは「24時間」。つまり制限時間内にお料理(撮影)を完了しなければなりません。ハラハラするような条件もなんのその、お味の方は保証付きです。なんたって魅力的なキャストが勢揃い——「nonno」等ファッション誌で大活躍のモデルJOSI(ジョジィ)、『とらばいゆ』『ナビィの恋』で人気の村上淳、『フライ・ダディ・フライ』の快演も記憶に新しい松尾敏伸、『下妻物語』『日本沈没』で天才子役ぶりを発揮した福田麻由子、『十七歳の風景〜少年は何を見たか』でフレッシュな魅力を見せた柄本佑などの若手に加え、“ムーンライダーズ”のリーダーであるミュージシャン鈴木慶一、そして日活アクション映画の大スター宍戸錠まで! ユーモアとウィットがたっぷり。
短篇オムニバス映画の歴史をくつがえす、贅沢な18作品をお召し上がりください。

SIDE A〈9話〉:10/21(土)〜10/27(金)
SIDE B〈9話〉:10/28(土)〜11/ 3(金)

SIDE A
1.「birthday girl」
2.「お別れのバラード」
3.「夕凪」
4.「wonderful swim」
5.「橘くんのバカ。」
6.「宇宙のはじまりとおわり」
7.「風見鶏と煙突男」
8.「その山を崩せ」
9.「大安吉日」

SIDE B
10.「35度の彼女」
11.「WAITER」
12.「プリーズ、ウェイク・アップ」
13.「初恋のてんまつ」
14.「バリガー」
15.「世田谷リンダちゃん」
16.「世界でいちばん身体にいいこと」
17.「ピンポンッ」
18.「全速力海岸」

ストーリー





1.「birthday girl」 監督・脚本:長澤雅彦
■二十歳の誕生日まで、あと2分。柄にもなく「海が見たい」と思った。
[STORY]
二十歳の誕生日を迎えたマリ(JOSI)だが、なぜか釈然としない。幼なじみのジュディ(渡辺海弓)が、「ハタチは大人なんだから、ちゃんと自分探ししないと…」なんて、お節介なことを言うからだ。とは言っても、深夜に街を自転車で走っても自分なんか見つからない。「海に行ってみたら何かあるかも」と思ったマリだが、都会の海は暗くて臭いだけ。ところが誰が忘れていったか、他人の釣り竿で鯛が釣れてしまう奇跡が起きた。マリは「一人ぼっちで迎える二十歳の誕生日も悪くない」そう思った。(15’05″)

2.「お別れのバラード」 監督・脚本:本田隆一
■恋の話にオバケ騒動。修学旅行の夜はイロイロなことがあります。
[STORY]
ヒロシ(山本浩司)、タツオ(緋田康人)、ケンジ(大堀こういち)の3人は脱獄犯。悪いことをしてしまったとはいえ、愉快な仲間だ。3人はとある留守宅に忍び込んだ。指名手配されているにも関わらず、ノン気な3人は盗み食いしたり、モノポリーに興じたり、枕投げをしたりとまるで修学旅行気分。が、楽しいことは長続きしない。翌日、警官のワナにはまったヒロシは手錠をかけられる。絶対絶命!しかし、頼りないと思われたタツオとケンジは男気を見せ、ヒロシを逃がしてやるのだった。(12’54″)

3.「夕凪」 監督:安里麻里 脚本:南川要一
■その日、二段ベッドが一段になった。思ったより、悲しくなかった。
[STORY]
その日、藤枝家では荷物の梱包が行われていた。高志(戸田昌宏)と尚美(森田亜紀)の夫婦の亀裂はもはや修復し難く、二人は、長女あずさ(福田麻由子)と長男肇(鈴木励和)をそれぞれが引き取って離婚する準備を進めていた。引っ越しで慌ただしい大人には、子供たちは邪魔存在でしかない。あずさは肇を連れて外へ出た。そしてそのまま家出してしまおうと考えた。しかし、弟肇はあまりにも幼い。夜、尚美は肇をクルマに乗せて家を出た。あずさの部屋には肇の寝ていた二段ベッドはもうない。(13’25″)

4.「wonderful swim」 監督・脚本:飯塚健
■「あたし、ダイアモンドが大好きなの」その女は5つの名前を持っていた……。

5.「橘くんのバカ。」 監督・脚本:村松正浩
■メガネをはずしてボウリングした次の日、橘君がトロフィーを持ってやってきた。

6.「宇宙のはじまりとおわり」 監督:矢部浩也 脚本:及川章太郎+矢部浩也
■ある日、その小さな宇宙は前触れもなく始まり、唐突に終わった……。

7.「風見鶏と煙突男」 監督・脚本:富永まい
■男は火葬場の煙突に昇った。そのころ女は風に吹かれていた。ある午後の物語。
[STORY]
キョウコ(中村優子)はついうっかりしちゃって、あっけなく事故死。でも死ぬってケッコウ気分いい。自分の葬式を見ていたら、ヘンな男が火葬場の煙突に登りはじめた。死ぬ前に一回だけエッチしたフジタ(柄本佑)だ。フジタはやっとできた彼女があえなく死んで、まるで悲劇の主人公気取り。その情けない姿にあきれたキョウコの霊は、彼をちょっとからかってやろうと、近くの風見鶏に取り憑いた。すると案外フジタって自分のことを本気で愛してたってことがわかってメデタシメデタシ?!(8’00″)

8.「その山を崩せ」 監督:緒方明 脚本:川田雅子+緒方明
■同窓会は何かが起きる。始発のバスが来る前に、オトコだったらその山を崩せ!

9.「大安吉日」 監督:矢崎仁司 脚本:狗飼恭子+矢崎仁司
■ウェディングドレスにポケットはないのデス。それは、穏やかに晴れた一日のこと。
[STORY]
東京郊外で、いままさに結婚式をあげようとしていた千佳(宮下ともみ)は、ウェディングドレスのまま式場を飛び出していった。彼女が向かった先は、かつて想いを寄せていた「大下正孝」の家。正孝は披露宴の招待状に「欠席」の返事をよこしていた。心の整理がつがず、ドレスのまま公園にたたずむ千佳。そんな彼女を不思議そうに見守る一台のワゴン車があった。ワゴン車には花江(河合青葉)たちデリヘル嬢が乗っていた。世代も境遇も違う女性たちが、そのとき一瞬だけ何かを共有した。(10’11″)

10.「35度の彼女」 監督・脚本:筧昌也
■バスの中で高校時代のクラスメートを目撃。いま時空を越え、シミュレーションが始まる!
[STORY]
郊外を走るバスの中、サラリーマンのミツオ(川岡大次郎)は、どこか見覚えのある女性の後ろ姿を見つける。顔は見えないのだが、斜め後ろ35度の角度から見る背中が、高校時代に片思いだったクラスメートの「マキちゃん」にソックリなのだ。なんとかして、顔を確かめようとするミツオ。しかしその度に邪魔されてしまう。ついに脳内着せ替えシミュレーションにより「マキちゃんに決定!」のはずが、妄想空しく彼女はマキちゃんとは別人(山岸彩子)だった。他人のそら似は誰にでもあるようで…。(11’40″)

11.「WAITER」 監督・脚本:日向朝子
■2月14日。待ち合わせに遅れることはあっても、行かないことはあるだろうか?

12.「プリーズ、ウェイク・アップ」 監督・脚本:山内健司
■「覚醒せよ!」と誰かが言った。CM界の鬼才が描く、笑える悪夢?!
[STORY]
これは、事実だろうか、それとも悪夢? 催眠術師の声に導かれてシズエ(深浦加奈子)は娘よう子(初音映莉子)に身の毛もよだつ出来事を物語る。それはこういうものだ。シズエは山形(古館寛治)という男と再婚することになる。なんともウサン臭い男だが、よう子はガマンした。しかし、同居のその日から山形はよう子に執拗な変態的セクハラを繰り返す。仕舞いにはシズエを追い出そうと言い出す山形。思いあまったよう子は山形を刺し殺してしまう。悲鳴をあげた瞬間、シズエは目を覚ました。(11’42″)

13.「初恋のてんまつ」 監督・脚本:永田琴
■一生忘れない、忘れられない。オトナになる前に体験した……の、てんまつ。

14.「バリガー」 監督・脚本:柿本ケンサク
■ある日、東京タワーのライトが突然、消える。ラッキーな出来事が起きた。

15.「世田谷リンダちゃん」 監督・脚本:タナダユキ
■オー! オトサン、ハジメマシテ! ごくフツーな暮らしが、フツーでなくなった一日。

16.「世界でいちばん身体にいいこと」 監督:本田昌広 脚本:古川裕也
■2005年11月27日。晴れ。今日は朝から、カラダにとてもいいことをしました。

17.「ピンポンッ」 監督:福岡芳穂 脚本:いながききよたか+福岡芳穂
■バスに乗って会いにいきます。待っていく、ください。

18.「全速力海岸」 監督・脚本:中野裕之
■この海岸には伝説がある。北に向かって祈りながら走ると、願いが叶うっていうやつだ。
[STORY]
「この海岸には伝説がある。北に向かって祈りながら走ると願いが叶うっていうやつだ。」そんな海岸に4人の男女がやってきた。サラリーマン野村(森下能幸)、剣道部員乃木(綾野剛)、ヘンな先輩山岸(村上淳)、そして行き遅れのOL由美(渡辺真起子)。「禿げませんように?!」「可愛がってほしい?!」「オンナ抱きてえ?!」「結婚したい?!」夕日が輝き、波がオレンジ色に染まる頃、それぞれの願いが砂浜にこだまする。そう、ここは誰もが幸せになれる「全速力海岸」なのだ……。(11’48″)

スタッフ

SIDEA
『birthdaygirl』
脚本・監督:長澤雅彦
音楽協力:itsuki/efil

『お別れのバラード』
監督・脚本:本田隆一
音楽:松石ゲル(ザ・シロップ)

『夕凪』
監督:安里麻里
脚本:南川要一
音楽:長嶌寛幸

『wonderfulswim』
監督・脚本:飯塚健
音楽:海田庄吾

『橘くんのバカ。』
脚本・監督:村松正浩
音楽:侘美秀俊

『宇宙のはじまりとおわり』
監督:矢部浩也 
脚本:矢部浩也+及川章太郎
音楽:茂野雅道

『風見鶏と煙突男』
監督・脚本:富永まい
音楽:福原まり

『その山を崩せ』
監督:緒方明
脚本:川田雅子+緒方明
音楽:井上陽水『歌に誘われて』

『大安吉日』
監督:矢崎仁司 
脚本:狗飼恭子+矢崎仁司
音楽:茂野雅道


SIDEB
『35度の彼女』
脚本・監督:筧昌也
音楽:茂野雅道

『WAITER』
脚本・監督:日向朝子
音楽:野崎美波

『プリーズ、ウェイク・アップ』
脚本・監督:山内健司
音楽:茂野雅道

『初恋のてんまつ』
監督・脚本:永田琴
音楽:戸田色音

『バリガー』
監督・脚本:柿本ケンサク
音楽:大橋好規

『世田谷リンダちゃん』
脚本・監督:タナダユキ
音楽:茂野雅道

『世界でいちばん身体にいいこと』
監督:本田昌広
脚本:古川裕也 
音楽:茂野雅道

『ピンポンッ』
監督:福岡芳穂
音楽:井上陽水『歌に誘われて』

『全速力海岸』
監督・脚本:中野裕之
音楽;綾野剛

キャスト

SIDEA
『birthdaygirl』
出演:JOSI(ジョジィ)、渡辺海弓、山岸拓生

『お別れのバラード』
出演:山本浩司、緋田康人、大堀こういち、伊藤慎介、山中敦史、中田寛美

『夕凪』
出演:福田麻由子、鈴木励和、森田亜紀、戸田昌宏

『wonderfulswim』
出演:奥貫薫、六角慎司、大堀こういち、田中健次、向井章介、矢柴俊博

『橘くんのバカ。』
出演:芳野ゆみ、服部竜三郎、坪内守、酒瀬川真世

『宇宙のはじまりとおわり』
出演:前田綾花、奥村知史、風祭ゆき、宍戸錠

『風見鶏と煙突男』
出演:柄本佑、中村優子

『その山を崩せ』
出演:今井祐子、斉藤陽一郎

『大安吉日』
出演:宮下ともみ、河井青葉、諏訪太朗、風見章子

SIDEB
『35度の彼女』
出演:川岡大次郎、山岸彩子、藤川俊生

『WAITER』
出演:松尾敏伸、小山田サユリ、戸田昌宏、柳沢茂樹、田中要次

『プリーズ、ウェイク・アップ』
出演:深浦加奈子、初音映莉子、古館寛治、西野まり

『初恋のてんまつ』
出演:夏生さち、落合扶樹、津村和幸、久我朋乃

『バリガー』
出演:渋川清彦、マメ山田、諸頭未優

『世田谷リンダちゃん』
出演:鈴木慶一、白井良明、武川雅寛、ミハエラ・ガブリエラ、山下敦弘

『世界でいちばん身体にいいこと』
出演:宮澤美保、田中有紀美、滝沢涼子、湯澤幸一郎、山下葉子、響大祐、古澤龍児、朝岡実嶺、小澤敏彦

『ピンポンッ』
出演:泉綾香、山中敦史

『全速力海岸』
出演:村上淳、渡辺真起子、綾野剛、細井ゆめの、森下能幸

LINK

□公式サイト
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す