「僕たちは何でも言い合える友達だったはずなのに…」 なぜか、一番大切な想いだけが言葉にならない。

2007年/日本/カラー/105分/ 配給:ギャガ・コミュニケーションズ、松竹

2007年07月25日よりDVDリリース 2007年2月10日、丸の内ピカデリー2他全国松竹・東急系ロードショー 

公開初日 2007/02/10

配給会社名 0025/0003

解説


人気脚本家・岡田惠和が贈る「男女3人の、友情と、恋の物語」
優しくて、切なくて、儚いラブストーリー。

男2人と、女1人。
岡田惠和が問う<聖なる三角形>とは?

映画『いま、会いにゆきます』、TVドラマ「ちゅらさん」「若者のすべて」などの
ヒット作で知られる脚本家・岡田惠和。“涙の脚本家”と呼ばれる彼が初めて書き
下ろした小説「天国は待ってくれる」(’06年末、幻冬舎より発売予定)は、
彼が長年温めてきた“男2人と女1人の間の友情”についての物語である。
このテーマに深く共鳴した製作者により、
本作は日本映画界の常識を破って原作本の出版前に映画化された。
 
岡田惠和は、本作の中で幼なじみの男2人と女1人を、永遠に続く友情の象徴として
<聖なる三角形>にたとえた。彼は問いかける。
時の流れにつれて<聖なる三角形>がどう形を変えていくのか。
どこまでが友情で、どこからが恋愛なのか。「
その時、あなたは友情と恋のどちらを選びますか?」

誰1人欠けても、
この映画は成立しなかっただろう

主演にはこの3人を想定して脚本を書いたという岡田惠和。
新聞社で働く心優しい青年・宏樹役に井ノ原快彦。
結成10周年を迎えたV6のメンバーであり、“イノッチ”の愛称で幅広い層から支持されている。
もう一人、築地市場で働く誠実な青年・武志役の清木場俊介は、
EXILEを脱退しソロとして活動中だが、今作で映画初出演にして初主演を果たした。
また、銀座の文具店で働く真面目で芯の強い女性・薫役に『地下鉄(メトロ)に乗って』で
切ない運命にさらされるヒロイン役を見事に演じ、高い評価を得た岡本綾。
クランクイン前から親睦を深めて役作りに努めたという3人が、幼なじみらしい親密さを見事に体現している。
他にも、石黒賢、戸田恵梨香、中村育二、佐々木勝彦、蟹江敬三、いしだあゆみと、豪華な顔ぶれが揃った。

2012年築地市場が消える?
東京のど真ん中「人情の街」築地。

800種類以上の生鮮品を扱い、1日4万人以上が入場する“東京の台所”築地。
2012年に豊洲への移転が決まっているが、五輪誘致の際にはメディアセンターになる案が浮上するなど、
日々の話題には事欠かない。本作では初めて全面協力を得て、営業時間中の“東京の台所”
築地市場内での撮影が実現した。たとえば独特の符丁を使って行われる早朝の「マグロのセリ市」、
所狭しと走り回る「ターレー」と呼ばれるエンジン付き台車や、マグロ解体の様子など、
築地の面白さがぎっしりと詰まっている。
また隣接する新聞社内部での撮影や、トレンディドラマで有名な勝どき橋界隈、
ブランドビルが立ち並ぶ大人の街・銀座、有名文具店などが、この映画のロケ地として彩りを添えている。

井ノ原快彦、清木場俊介による
W主題歌

本作では1本の映画に2曲の主題歌が用意され、主演の井ノ原快彦、清木場俊介が主題歌でも共演を果たした。
劇中で流れる「春を待とう」は、井ノ原自身の作詞・作曲・歌・プロデュースによる、
病床の友人を想う優しいバラード。ちなみに、この楽曲は発売予定はなく、劇中のみで聴くことができる。
さらに清木場俊介の作詞・作曲・歌による「天国は待ってくれる」がW主題歌に決定。
映画と同名タイトルを持つこの楽曲は、“唄い屋”清木場らしいストレートなロックバラードで、
映画の公開タイミングに合わせて発売される。
井ノ原快彦の「春を待とう」と清木場俊介の「天国は待ってくれる」。
互いを思いやる気持ちから生まれたこの2曲は、そのまま宏樹(井ノ原)と武志(清木場)の心の声になっている。

ずっと一緒にいたいと、願い続けた3人。
彼らが過ごせる時間は、あと30日−

宏樹(井ノ原快彦)
幼い頃からの夢である新聞社に就職。
自分よりも他人を第一に考える
優しい性格の持ち主

薫(岡本綾)
宏樹と武志にとって幼い頃からのマドンナ的な存在。
銀座の文具店で働いている

武志(清木場俊介)
築地市場で若頭として働く3人のリーダー格。
宏樹・薫との生活のすれ違いに寂しさを感じている

ストーリー


初めての友情。1991年
東京・築地。小学校に通う薫と武志の教室に、一人の転校生・宏樹がやって来た。
あまりの緊張で何も言えずに突っ立ったまま。次の瞬間、武志は立ち上がり、黒板に自分の名前を書いた。
「よろしくな」
つられて他のクラスメートたちも次々に自分の名前を書いた。
それが宏樹、薫、武志の出会いだった。
優等生の宏樹、明るい薫、喧嘩が強い武志。
築地市場の中を走り抜けたり、薫の両親が経営する喫茶店「春」でオムライスを食べたり、
3人はいつもどこへ行くのも一緒だった。
3人は永遠に続く友情を誓い<聖なる三角形>と名づけた。
「聖なる三角形。それは、大人になっても変わらないってこと」
その友情は永遠に続くと、3人は信じた。

友情、のち、恋。2004年
やがて3人は大人になり、それぞれの仕事に就いた。
築地市場で働く武志、築地市場を見下ろす新聞社で働く宏樹、銀座の文具店で働く薫。
大人になった3人の中で<聖なる三角形>は、形を変え始めていた。
「あのさ、3人のときに言いたかったんだ。俺、今から薫にプロポーズする。いいか?」
武志の突然の宣言に、宏樹は戸惑う。薫の顔を見ることができない。
「いいじゃん。それが一番いいよ。お前ら、お似合いだし……」
そう言う宏樹を見つめたが、薫は口に出しかけた想いを言葉にできないままに武志の
プロポーズを受けいれた。武志は喜びのあまり海へ飛び込んだ。
婚約パーティが、薫の両親が経営する喫茶店「春」で行なわれようとしている。
あとは配達に出かけた新郎の武志を待つのみ。
その時、家路を急ぐ武志が運転する車が対向車を避けようとして、土手を転げ落ちた。
一命を取り留めた武志だったが、眠ったままで目を覚ますことはなかった。

3年後、友情が目を覚ます・・・。
3年が経った。
宏樹は、新聞社の社会部から定時で仕事を終えることができる整理部への異動を
申し出ていた。宏樹と薫は、毎日武志が眠る病室へ通い続けた。
そうすることが<聖なる三角形>であり続けることだと信じて・・・。
ある日宏樹は、武志の伯父の耕助に「武志に代わって薫を幸せにしてやってくれ」と頼まれる。
それは、長い間宏樹が心の奥底にしまいつづけてきた本当の気持ちでもあった。
「俺と結婚してくれないか。武志が目を覚ますまで……それまででいいんだ」
薫は、やはり自分の想いを口に出せない。
その時、武志が長い眠りから目を覚ました。
誰もが奇跡だと思った。
事故の記憶を失っていた武志だったが、やがて真相を知る。
そして、3人の関係が変わりつつあることも。
3人に残された時間は、あと30日だった。

スタッフ

監督:土岐善將
原作:岡田惠和
製作:宇野康秀、松本輝起、気賀純夫
エグゼクティブプロデューサー:高野力、鈴木尚、緒方基男
プロデューサー:森谷晁育、杉浦敬、熊谷浩二、五郎丸弘ニ
アソシエイトプロデューサー:増田悟司、山田敏久、平岩モトイ、小穴勝幸
企画:小滝祥平、遠谷信幸
撮影:上野彰吾(J.S.C,)
照明:赤津淳一
美術:金田克美
音楽:野澤考智
録音:小野寺修
編集:奥原好幸
視覚効果:松本肇
助監督:田村浩太郎
製作担当:宮川健志
製作エグゼクティブ:依田巽

キャスト

井ノ原快彦
岡本綾
清木場俊介
石黒賢
戸田恵里香
蟹江敬三
いしだあゆみ
中村育ニ
佐々木勝彦

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