なにも終わっちゃいない まだ炎は燃えているんだ

2006年/日本/ 配給:TGA・大風

2006年7月8日より渋谷ユーロスペースにてレイトショー公開

公開初日 2006/07/08

配給会社名 0279

解説

1975年、ベトナム戦争終結後、一転してそれまでの好景気から、不況のどん底に落ち込んだ沖縄県、コザ市(現沖縄市)。そして2006年。この街の現在の姿は目を覆うばかり。かつては買い物客で賑わっていたメインストリート「空港通り」も、今は週末でさえ、ほとんどの商店がシャッターをおろしたまま。仕事もなく、刺激もなく、「無」に向かってひっそりと息をし続ける、そんな街に、龍ニ、カズト、たまきは生まれた。しかし、この3人、若者特有の「熱くなれるもの」への欲求、絶ちがたく、かつてこの街を活気づけていた「音楽」に、自分の情熱を傾けている。そんなおり、彼らは「晶(あきら)」に出会う。うまれながらに神から与えられた「歌う才能」を惜しげなく振りまく晶。自由奔放なその私生活と相まって、彼女の存在はまさに「歌姫」そのもの。晶との出会いが、龍ニ、数と、たまきの3人に「音楽」の本質を突きつける。彼らにとって音楽とは、「現状からの脱出」のための手段なのか。それとも人間が本来持っている「表現することへのやむにやまれぬ衝撃」そのものなのか。やがて映画は何一つ明解な解答を観客に与えないままエンディングへと向かう。観客一人一人に、「芸術」の存在意義を強く問いかけるように。

ストーリー

スタッフ

監督:中川陽介
エグゼクティブプロデューサー:今福英治郎
撮影:芦澤朋子
録音:岡本立洋
音楽:沢田穣治
編集:掛須秀一
美術:岩田智子

キャスト

柴理恵
近藤将人
平敷慶吾
及川仲
玉城満

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