原題:小平您好

中国の政治、文化、軍事、経済発展を導いたトウ小平の素顔に迫る 貴重なプライベート映像を収めたドキュメンタリー

2004年/中国/35mm/カラー・ビスタサイズ/91分/ 中央新聞記録映画製作所 配給:ワコー/グアパ・グアポ

2007年4月 28日よりポレポレ東中野にて公開 “中国映画の全貌2006”8月19日(土)〜9月10日(日)、三百人劇場にて開催!

公開初日 2006/08/19

公開終了日 2006/09/10

配給会社名 0321/0231

解説


「小平,您好」(シャオピン、ニンハオ/小平さん、こんにちは)、人々が指導者に向かってこのように挨拶をするのは、中国の歴史において、初めてだったと言えるだろう。彼は改革開放社会主義の設計図を描いた人物だと人々の心に刻まれている。本作は、?小平氏の生誕百周年に当たり、生い立ちから亡くなるまでの93年間を、半世紀以上にわたり蓄積された数万フィートのフィルムから貴重なカットを抜き出し繋いだ、ドキュメンタリー映画である。

76年に周恩来総理の葬儀で追悼の言葉を読む姿、フィリピン・アキノ大統領との会話、ブッシュ前大統領との会食での一コマ等、開放に代表される氏の、時代を切り開いた政治家としての歴史的映像に加え、家族との生活、趣味に興じる映像等、三度の失脚と復権という波乱の人生を送った一個人としての人格的魅力と気質に迫る作品となっている。氏が話す四川方言にも独特の味わいがあって興味深い。

「1984年、私は北京大学の同級生と一緒に、建国35周年を祝うパレードの中に居ました。その時にあの有名な横断幕“トウ小平,您好(ニーハオトウ小平)”が掲げられたのです。」とロアン監督は語る。天安門広場で、突然北京大学の学生たちが横断幕を掲げた。新しい時代へ向かおうとする学生たちが、トウ小平氏にメッセージを伝えたいと考えて、行ったパフォーマンス。それが、この映画の冒頭に流れる貴重なワンシーンだ。

 ロアン監督は、これまで多くのテレビ番組を手掛けてきた40代の女性監督。「今の若い人たちは比較的恵まれています。?氏の“三度の失脚と再起”という経験や、困難に立ち向かう勇気は非常に意義のあることです。また、彼自身の魅力も若い世代に学んで欲しい。」との思いを込めて、この膨大なフィルムを繋いでいる。

毛沢東後になぜ歴史はトウ小平を選び、彼はなぜ73歳という高齢で中国を困難から脱却させ、新しい時代の指針を打ち立てることが出来たのか。この作品は、いまだ未知の部分を残す大国・中国の片鱗を垣間見るためにも、貴重な作品となっている。

ストーリー

スタッフ

総監督・脚本:シュー・ハイイン(徐海嬰)
監督脚本:ロアン・リュウホン(阮柳紅)、リュイ・ムーズ(呂木子)
撮影:新影撮影隊、ホー・ションイン(何雄鷹)、ズゥ・イー(朱奕)
編集:ジャン・ジェンウェイ(蒋建偉)、アン・ナー(安娜)
録音:チュイ・ウェイジュン(瞿衛軍)、リュウ・ファン(劉芳)
解説:リー・イー(李易)

キャスト

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