500万部突破の映像化不可能といわれた国民的作家・山崎豊子の不朽の名作が、遂に映像化。

2009年/日本/ 配給:東宝

2010年05月28日よりDVDリリース 2009年10月24日公開 全国東宝系ロードショー

(c)2009 「沈まぬ太陽」製作委員会

公開初日 2009/10/24

配給会社名 0001

解説


 新聞記者出身で、社会性を持った作品で人気の作家・山崎豊子。「白い巨塔」「華麗なる一族」など多くの作品が映像化されている中で、時代背景や設定などから映像化不可能と言われてきた傑作『沈まぬ太陽』が、ついに映画化を果たした。
 巨大企業・国民航空で組合活動をおこなったために苦難の道を歩むことになる主人公・恩地元。やがて日本の航空史上最大規模の事故が発生し大きく会社が揺れ動く中で、恩地は政界をも巻き込む大きな渦の中に身を投じることになる……。  原作者も映像化を熱望していた本作品の映画化は日本映画異例の規模のプロジェクトとして進められ、日本映画界を代表するスタッフ・キャストが集結した。
 監督は『ホワイトアウト』で従来の日本映画に類をみないスケールの作品を完成させ大ヒットに導いた若松節朗。『陽はまた昇る』で高度成長期の日本人を描いた西岡琢也の脚本を得て、9年ぶりとなる大作映画の演出に辣腕をふるう。
 主人公の恩地を演じるのは、日本だけでなく『ラストサムライ』『硫黄島からの手紙』などでハリウッドでも活躍する渡辺謙。そして恩地の同僚・行天四郎にベテランの三浦友和、恩地と行天の間で揺れる三井美樹に活躍の目覚ましい松雪泰子、恩地の妻・りつ子には日本映画界に欠かせない存在となった鈴木京香、企業再建に取り組む国見正之に貫禄の存在感を見せる石坂浩二。さらに豪華俳優陣が顔を揃え、まさにオールスターキャストと呼ぶべき作品となった。
 昭和30年代から60年代という激動の時代に、世界各地に舞台を移しつつ繰り広げられる重厚な大河ドラマが、原作発表から10年を経て、3時間を越える大作映画として登場する。

ストーリー

 物語は昭和30年代から始まる。巨大な航空会社・国民航空の社員・恩地元(渡辺謙)は労働組合の委員長をつとめ、職場環境の改善を目指していた。だが、その結果として会社から恩地に与えられたのは、懲罰人事といえる僻地への海外赴任であった。パキスタン、イラン、ケニアと、会社は恩地を転々と異動させる。そんな境遇にあっても恩地は自分の信念を曲げず、赴任先での職務をまっとうしようとするのだった。
 一方、かつて恩地の盟友として共闘していた同僚の行天四郎(三浦友和)は、組合を抜けてエリートコースを歩んでいた。客室乗務員の三井美樹(松雪泰子)は、恩地に心を惹かれつつも、対照的な道を歩む行天の愛人となっていく。
 行天の裏切りや、妻・りつ子(鈴木京香)ら家族と離れて過ごす赴任生活に焦燥と孤独をつのらせてきた恩地は、10年を経てようやく本社への復帰を果たしたが、不遇な日々は続いていた。さらに、かつての組合の同志たちの苦境を目の当たりにし、自らの責任を深く感じるのだった。
 そんな中、国民航空のジェット機が御巣鷹山で墜落事故を起こした。日本航空史上最大規模となる事故の発生に、恩地は救援隊として現地に赴き、未曾有の悲劇を前に苦悩する。
 政府は国民航空の建て直しをはかるべく、優れた実績を持つ経営者の国見正之(石坂浩二)に国民航空会長への就任を要請する。新体制となった国民航空で、恩地は新設された会長室長に抜擢され、国民航空再スタートのために立ち上がるのだったが……。

スタッフ

監督:若松節朗
製作総指揮:角川歴彦
脚本:西岡琢也
原作:山崎豊子
音楽:住友紀人
撮影:長沼六男
編集:新井孝夫
製作:「沈まぬ太陽」製作委員会

キャスト

渡辺謙
三浦友和
松雪泰子
鈴木京香
石坂浩二
横内正
小野武彦
香川照之
宇津井健
戸田恵梨香
蟹江一平
桂南光
秋野暢子
加藤剛
品川徹
小林稔侍
田中健
大杉漣
渡辺いっけい
西村雅彦
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