原題:Mr.Gam's Victory  Superstar Mr.Gam

2004年/韓国/カラー/ビスタサイズ/ドルビーデジタル/1時間53分 配給:IMX

2006年11月11日より横浜ジャック&ベティにてロードショー 2006年9月 9日(土)シネマート六本木他にてロードショー!

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公開初日 2006/09/09

配給会社名 0559

解説


どんなに負けつづけてもあきらめない
工場勤めのカム・サヨンは、系列会社のプロ野球チーム〈サムミ・スーパースターズ〉に晴れて入団。子供の頃からの夢に大きく近づいたと思ったのも束の間、チームは負けつづけ、サヨンも敗戦処理専門投手としてしか使われない。だが、全国民が注目する最強チームとの試合で、遂に先発登板のチャンス到来。果たしてサヨンは、この一世一代の試合を勝ち抜くことができるだろうか?
カム・サヨンは、韓国プロ野球創成期の1982年から5年間、実際にサムミ・スーパースターズに在籍した左腕投手。5年間で1勝15敗1セーブというみじめな成績に終わったカム投手だが、それでも投げつづけた彼を通して、夢をあきらめない本当の強さと幸福を描き出した、まったく新鮮な感動作が、『スーパースター★カム・サヨン』だ。

韓国映画が誇る演技派が勢揃い
カム・サヨンを演じるのは、10年近い脇役生活を経て開花した、イ・ボムス。『シングルス』にしろ『オー!ブラザーズ』にしろ、複数の主演者のひとりとしてコミカルな個性を光らせてきた彼が、初めて一枚看板で主演したのが、下積みの長かった自身の経歴とも重なる本作だ。また、サヨンの心の支えになる女性ウナ役に『オールド・ボーイ』のユン・ジンソが扮しているほか、チーム仲間にリュ・スンス(『大統領の理髪師』)、イ・ヒョクチェ(『あぶない奴ら〜TWO GUYS〜』)、対戦相手のスター投手パク・チョルスンにコン・ユ(『同い年の家庭教師』)が扮して、サヨンの挑戦を盛り上げる。また、パク・ヨンウ(『MUSA−武士−』『永遠の片想い』)がロッテ・ジャイアンツの選手としてワンシーンだけカメオ出演している。

実在のカム・サヨン
本作で監督デビューを果たしたキム・ジョンヒョン監督は、幼い頃から熱烈な野球ファンで、特にOBベアーズのスター投手パク・チョルスンのファンだった。そして、いつも試合終了近くで登板するサムミ・スーパースターズのカム・サヨン投手を笑いの種にしていたという。長じて兵役時代でも、野球やサッカーでヘマをする者を「お前はカム・サヨンか」とからかった。だが、ある日、ふと思った。「なぜ自分は彼をバカにしてきたのだろう」と。この自問から、夢を持ちつづけるすべての人を応援する映画を撮ろうと、シナリオに着手。映画化を最初は固辞したカム・サヨン氏も、監督の熱意にほだされ、遂にはさまざまなアイディアを出してくれたという。1957年生まれのカム・サヨン氏は、ディスカウントストアのシニアマネージャーとして勤務した後、現在はデジタル大学野球チームの監督に就任。今なお野球は「私の人生すべてです」と語っている。

ストーリー


 カム・サヨンは、工場の主任を務めるかたわら社会人野球の投手としても活躍。「インチョン市長杯」決勝戦では完投勝利を遂げた。職場でも投球フォームを研究し、仕事が終われば投球練習に励むサヨンに、またとないチャンスが訪れる。韓国プロ野球元年の1982年、サヨンの勤める工場の系列会社がプロ球団を結成し、選手を公開募集したのだ。市場で乾物屋を営む母親は大反対するが、夢をあきらめきれないサヨンはサムミ・スーパースターズの投手テストに、見事、合格する。
 いよいよ開幕を迎えるも、サムミは6球団の中で最下位に甘んじる。負け試合のたびに怒ったファンが選手たちのバスをボコボコにする日々、サヨンは乾物屋の店番をしていた時に見初めた女の子に再会。野球場のチケット売り場で働く彼女、ウナと、少しずつ距離を縮めていくサヨンだったが、チームは連敗を重ねる。やっと監督から声がかかったのは、10対1で負けが決定的になった9回裏だった。以後も敗戦処理専門投手として使われ、テレビ中継にも映らない始末。それでも、「監督が頼れるのは俺しかいないんだ」と、母親には笑顔で強がりを言いつづける。野球に無関心だったはずの母親は、実はサヨンの試合をいつも観戦していたのだが、息子が吹くホラを黙って聞き流してくれていた。珍しく弱音を吐くサヨンに母親は明るく言う。
「世間がみんな変わっても、母さんはずっとお前の大ファンだよ!」
 最強チームのOBベアーズの花形投手パク・チョルスンは連勝を19にのばし、次の試合はサムミとあたることになっていた。サムミの投手陣は誰もOB戦に出たがらない。サヨンは意を決して「僕に投げさせてください」と立候補する。
 OB戦の日。パク投手の20連勝を祝うため、球場は満員の入り。始球式に登場したのは、サヨンの元同僚で、映画女優になる夢を実現させたチャン・イランだ。いよいよ試合がスタートすると、無名投手カム・サヨンは、誰も予期していなかった好投をつづける。次第にチームメイトも発奮し、初めて気持ちが一つになる。そして、「顔だけメジャー級」と皮肉られていたキャッチャーで4番バッターのクム・クァンオクがまさかのホームランを放ち、遂に2対3に逆転! 球場は「カム・サヨン!」の大合唱に包まれ、手に汗握る熱闘になる。
2対3のまま迎えた9回裏、OBの攻撃は、2アウト満塁で国内最強の4番打者がバッターボックスに立つ。1球目、空振り。2球目、ボール。3球目、ファウル。4球目、ボール。そして遂に勝負の一球をカム・サヨンは放つ!

スタッフ

監督・脚本:キム・ジョンヒョン
撮影:キム・ヨンホ
照明:ヤン・ウサン
編集:シン・ミンギョン
音楽:パク・キフン
衣装:イム・ミョンファ
製作総指揮:パク・ドンホ
プロデューサー:チャ・スンジェ、ノ・ジョンユン、ユン・サンオ
製作:サイダスプロダクション

キャスト

カム・サヨン:イ・ボムス
イン・ホボン:リュ・スンス
パク・チョルスン:コン・ユ
パク・ウナ :ユン・ジンソ
クム・クァンオク:イ・ヒョクジェ

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