2006年/日本/ 配給:東京テアトル、メディアボックス

2006年12月06日よりDVDリリース 2006年7月15日、銀座テアトルシネマ、キネカ大森他にてロードショー

(C)やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV

公開初日 2006/07/15

配給会社名 0049/0099

解説


 みんな大好き、愛と勇気のアンパンマンが、今年の夏も映画館にかえってきます。18作目となる今回の映画のタイトルは「いのちの星のドーリィ」。主人公は「生きているってうれしい」と歌い踊るかわいい人形の女の子です。
 アンパンマン・ワールドに年に一度の星祭りが近づくある日、パトロールをしていたアンパンマンは、海の上を漂っていた木箱のなかから人形のドーリィを助け出しました。その夜、願いがかなっていのちの星から命をもらったドーリィ。でも、生きて自由に動けることの嬉しさで有頂天になったドーリィは、自分勝手なことばかりして、みんなをあきれさせてしまいます。アンパンマンが「僕が生まれてきたのは困っているみんなを助けるためなんだ」という言葉も、そんなドーリィの耳には入りません。一方、宿敵ばいきんまんたちは、新型ロボット、スーパーカビダンダンを完成させて星祭りの会場をめちゃめちゃにしてしまいます。仲間たちとたたかったものの、カビだらけになって力つきるアンパンマン。そのとき、ドーリィの胸にある変化が…。
 アンパンマンの主題歌『アンパンマンのマーチ』の一節「♪そうだ、うれしいんだ 生きるよろこび たとえ胸の傷が痛んでも なんのために生まれて なにをして 生きるのか こたえられないなんて そんなのはいやだ!」をそのままテーマにした今回の映画。人形として生まれたものの、捨てられたドーリィは、奇蹟が起こってこの世に生を受けても、自分がなんのために生まれてきたのかわからず「好きなように生きればいいのよ!」とわがままし放題。そんなヒロインが、アンパンマンの生き方にふれ、生きる意味を見つめなおしていく姿に、原作者やなせたかし氏の熱いメッセージがこめられています。かわいらしいドーリィの声をいきいきと演じるのは安達祐実。回想シーンで赤ちゃんアンパンマン誕生の瞬間が登場するのも見逃せません。
 また、同時上映の「コキンちゃんとあおいなみだ」には、ドキンちゃんの妹コキンちゃんが初登場。ウソ泣き名人コキンちゃんの青い涙を浴びたら大変、みんな涙が止まらなくなってしまいます。コキンちゃんの声を演じるのは乙葉。トラブルメーカーだけど憎めない愛らしいキャラクターはあらたな人気を呼ぶことでしょう。

ストーリー


 今年もアンパンマン・ワールドに、年に一度の星祭りの日が近づいてきました。星祭りとは、昔むかし、岩だらけだった場所に、遠い空から降ってきて水や緑をあたえてくれた生命の星さんにありがとうをいうお祭りです。
 そんなある日、パトロールをしていたアンパンマンは、海の上を漂う木箱のなかに捨てられていた人形を助けます。ジャムおじさんのパン工場に連れて帰って汚れを落とすと、人形はすっかりきれいになりました。そしてその夜、空にあらわれた不思議な光が人形の胸のなかに飛びこんで、かわいらしいドーリィが目を覚ましたのです。
 いのちの星に命をもらったドーリィは、生きていることすべてが楽しくてたまりません。でも、学校に行ったドーリィは、校庭や教室で勝手気ままにふるまってみんなを驚かせてしまいます。
「せっかく命をもらったんだもん、自分が好きなことだけして、自分のことだけ考えて、毎日楽しく生きればいいのよ!」
 そう言いきるドーリィは、同じようにいのちの星から命をもらったアンパンマンが「僕が生まれてきたのは困っている人を助けるため」と言って、みんなのために働いていることなど、とても信じられないのでした。
 やがて、ドーリィは胸の命の炎が小さくなっていることに気付きます。このまま元の人形にもどってしまうかもしれない。そんな不安をかかえたドーリィは、自分が人形だったとき、持ち主だった子供に意地悪された悲しい記憶を、ロールパンナちゃんにだけそっとうちあけました。
「願いが叶って命をもらえたら、自分の好きなように生きようって思ってた。でも、最近、なにかが足りない気がしてきたの」
そのころバイキン城では、ばいきんまんたちが雷のパワーで新型ロボット、スーパーカビダンダンを完成させていました。そして街の広場にあらわれたスーパーカビダンダンは、星祭りの準備をめちゃめちゃにしてしまいます。必死でたたかうアンパンマンと仲間たち。でも、ついにカビだらけになって力つきたアンパンマン。その体から、いのちの星が消えてしまいます。それを見たドーリィは…まけるな、がんばれ、アンパンマン!

スタッフ

製作:松元理人
企画:奥田誠治 
原作:やなせたかし(フレーベル館刊)
プロデューサー:山崎喜一朗/柳内一彦/小野利恵子
監督:矢野博之 
脚本:金春智子 
主題歌:やなせたかし/三木たかし 
音楽:いずみたく/近藤浩章
キャラクターデザイン・作画監督:前田 実 
美術:石垣 努/小山田有希 
色彩設計:金井てるみ 
撮影:白尾仁志
音響監督:山田知明 
音楽監督:鈴木清司 
音響効果:糸川幸良 
編集:鶴渕允寿/鶴渕和子 アニメーション
制作:東京ムービー
製作:日本テレビ/バップ/トムス・エンタテインメント/フレーベル館/やなせスタジオ 
協力:読売新聞社

キャスト

アンパンマン:戸田恵子
ばいきんまん:中尾隆聖 他

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