原題:stolling along

真夏の陽射し、木漏れ日のお散歩、 等身大のラブストーリー

バークレー映画祭 Grand Festival Award受賞 SoCal Film Festival Fourth Place FeatureFilm受賞 Raindance Film Festival入選 TAMA NEW WAVE グランプリ&ベストキャラクター賞受賞 KDSFかわさきデジタルショートフィルム入選

2005年/日本/DV/49分 配給:アルゴ・ピクチャーズ

2006年7月22日〜8月4日 下北沢シネアートンにて連日レイトショー

公開初日 2006/07/22

公開終了日 2006/08/04

配給会社名 0090

解説



四ヵ月前から、日曜日にお散歩してきた男女。
恋人ではない。恋人でないのにどうして? お互いの想い。男女の気持ちが交錯する——。
ナタリーワイズの斉藤哲也によるリリシズム溢れる音楽と、映像作家・飯野歩の手持ちカメラで切り取られた、男女二人のリアルな表情と風景が、誰もが感じた事のある<せつない想い>を映し出す。
キラキラした夏の一日をぎゅっと詰め込んだ宝箱のような、奇跡の映画が誕生した。

監督は、松田彰。1997年に『餓鬼の季節』がPFF審査員特別賞を受賞。その後も16ミリ長編作品『夢の祭』や、短編オムニバス映画「Born in the 5」を企画するなど精力的に活動を続けてきた俊英。出演に、平田オリザの主催する「青年団」に所属し、パフォーマンスアーティストとしても活動してきた村田牧子。またドキュメンタリー映画「えてがみ」の被写体として、その個性的な魅力が話題となった絵てがみ作家・鍋山晋一が独特のキャラクターを本作でも発揮している。

本作は松田監督のアイディアで、それぞれがキャラクター設定と台詞を別々に渡され、その場でメソッドのように作り上げられた。またインタビューによって、二人の内面を言葉にしながら進行し、徐々に二人の関係性が立体的に見えてくる構成も秀逸である。

ストーリー

とある夏の日。オトコがオンナの部屋を訪ねる。
1週間ぶりに会う二人は、散歩に出かけた。
彼女の名前は小春。小春は彼のことを「ナベ」と呼び捨てで呼ぶ。

夏の日差しを受け歩く二人。延々と続く他愛ない会話。とりとめのない話。
近くて遠い微妙な距離感。
友だち以上、恋人未満。
実は4ヶ月前、初めて二人が出会った日、なりゆきでそういう関係になった。
でもそれ以来、休日に散歩するだけの関係。

散歩する中でみつけた、アパートの外に置かれたシーサー。フラメンコ研究所。ネコ。
井戸。つめたい水。トトロが出てきそうな林。とんぼ。カラスの鳴き声。まぶしすぎる夏の日差し。
そしてたどり着いた神社。

小春が本当はどう思っているのか、ナベは知りたい。
小春にとってナベは、コドモみたいに落ち着きがなくて、弟みたいだけど気になる存在。
でも、わからない。どうしていいかわからない。

飲み物を買って神社に戻ってきたナベ。
真剣に小春を探す彼の姿を見て、小春はふと境内の祠に身を隠す。
ささいケンカ。小春の涙。
二人は恋人になれるのでしょうか?

スタッフ

監督:松田彰
監督・脚本・編集:松田 彰
撮影:飯野 歩
音楽:斉藤哲也(Nathalie Wise)
参加ミュージシャン:斉藤哲也、高野寛、安井敬、神田珠美  
特別協力:FIVE D
宣伝協力:アルゴ・ピクチャーズ

キャスト

村田 牧子
鍋山 晋一

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