原題:SENTIMENTAL EDUCATION OF EUGENIE

2005年度作品/イタリア映画/カラー/87分/ビスタサイズ/ドルビーステレオ/R-18 配給:アルバトロス・フィルム

2006年6月10日より、銀座シネパトス他にて全国ロードショー!!

(c)Itagest video,2005

公開初日 2006/06/10

配給会社名 0012

解説


愚かな道徳家に教え込まれた戒めを捨て去り、自由奔放な花の道を行け!──マルキ・ド・サド
“イタリアン・エロスの帝王”ティント・ブラスの後継たる“ポスト・ブラス”を狙う最有力監督と目されている「肉屋」の鬼才アウレディオ・グリマルディ。彼が“帝王”に挑む勝負作に、エロス文学の極北にして永久不滅のアイテムでもある“マルキ・ド・サド”の原作を配してきた。これは本気である。ちなみに原作は『閨房哲学』。淫蕩な侯爵夫人サンタンジュが、無神論者で快楽主義者の哲学者ドルマンセらと結託して、18歳の美処女ユージニーを官能調教し、肉の快楽、背徳の歓びをその無垢な白磁の肌に刻み込む衝撃の2日間を描いたもの。
 かつて「肉屋」で、菜食主義者の人妻に、精力絶倫の肉屋を使って肉の歓びを覚えさせ、極上の情欲絵巻を見せつけたグリマルディが、今度は一転して、いたいけな美処女を“肉調教”するのだからゴクリ生唾の音が聞こえるのも無理はない。それもいきなり“後ろ”からだもの、これはエグい! 神を恐れぬ所業に、思わず、何てことをするんだ、グリマルディ! 
 出演は、サンタンジュ夫人に、ノーブルな美貌とは裏腹に、貪婪に熟し切った豊乳と巨尻を惜し気もなくさらす演技派にして肉体派の美人女優アントネッラ・サルーシ。対照的に、美処女ユージェニーには、ヴァージニティーの匂いが香る清楚なルックスとまだ蕾みの姿を残したボディーが魅力の新星サラ・サルリーニ。若&熟のイタリアン・ビューティーの美肉が一度に味わえるというもの。快楽主義者ドルマンセには個性派二枚目のバレリオ・タンボーネ、調教を手伝う従者オーギュスティンにはサルバトーレ・リジオほか。製作は「桃色画報」のウーゴ・クッシほか、脚本はグリマルディ自身とミカエラ・ラ・フォッコの共同、撮影はジュセッペ・パガーナ、衣装はバレンチナ・アルクーリ、音楽はマリア・ソルダリーニ。

ストーリー

 ほの暗い中、ロウソクを手に艶然たる笑みを称えて、ドリアン・サンタンジュ夫人がこれから始まる背徳と官能に彩られた二夜の出来事の案内役を勤める。『高貴を自認しているけれど、私は情熱と欲望の女なの。多くの人は私のような人間をはしたないと蔑むでしょう。でも、皆さんは違うわね。もう私たちのお仲間よ。だって、熱く火照る肉体は最高に美しいのだから…』
 サンタンジュ夫人は弟のフラテロから、姉さんがきっと気に入る男性として、若く聡明で端正な顔立ちと引き締まった肉体の持ち主で、無神論者の哲学者ドルマンセ侯爵について、彼が訪問する直前に、微細に聞かされる。肉欲や神に対する考え方も見事に一致しているサンタンジュは、彼の並外れた性的テクニックや、男も女もお構いなく愛してしまう快楽主義、肉体至上主義の話を聞かされただけで『もう私は彼の虜よ』と色めき立ってしまう。彼女にはもうひとつの甘美な計画があった。温泉地で知り合った美処女ユージニー
に肉の歓びを教えこむことだった。この美処女は18歳になるが、戒律厳しい母親に反発した理解ある父親が、彼女に性の歓びを覚えさせるため、夫人に2日間預けたのだった。処女の調教、絶倫侯爵との情交。一度に2つの欲望が満たせるわ、と興奮を隠せない夫人は、やがて馬車で到着した処女臭漂う女鹿の肉体を抱擁して出迎えながら、邪まなほほ笑みを浮かべる。すぐあとにドルマンセも現れた。
 部屋に案内されたユージニーは、身繕いしながら、肉体の饗宴を待望しながら、まだ躊躇している心の葛藤を鏡に向かってつぶやく。ユージニーの最初の調教が始まった。彼女の緊張を言葉巧みに解きほぐしてゆく百戦錬磨の夫人と侯爵。目を閉じて、心を楽にして…左右から2人が迫り、服を剥ぎ、早くも股間をまさぐり、絶妙の愛撫を施すと堅い処女宮の扉が溶け始め、喜悦の声さえ漏れてゆく。『侯爵が私の肉体で授業をするから見ていて』とユージニーに伝えると、夫人は服を脱ぎ捨ててゆく。豊満な胸、発達した尻を見せつけるように。夫人のすでに発情している肉体全身を手で愛撫し、やがてお尻に舌を這わせてゆく伯爵の屹立した巨大な肉棒に驚き、これを口に…なんて、と拒絶反応を示すユージニーに、夫人は『真の女性が熱望するものよ』と諭し、股間に顔をうずめ、その逞しいモノを激しくほおばる。それを興味津々に見入るユージニーは思わず『私も欲しい…』と本音を漏らす。休憩時間には、夫人、侯爵らが無神論を説き、耳からも調教してゆく。計画は順調のようだ。『快楽は苦痛を通じて感じるものなの。棘が落ちたらあとは薔薇だけ残るのよ』という夫人の言葉が、美処女喪失の道標となった。それもいきなり“後ろ”! まず夫人が手本を見せてゆく。侯爵のテクニックに喘ぎ、尻への舌責めに悶え、ついには“後ろの本丸”へ。これを目撃して興奮したユージニーは『奥様、代わって下さい…』と!

スタッフ

製作:ウーゴ・トゥッチ
原作:マルキ・ド・サド「閨房哲学」河出書房刊
監督:アウレリオ・グリマルディ
脚本:アウレリオ・グリマルディ、ミカエラ・ラ・フォッコ
撮影:マルコ・カローズィ
編集:ジュゼッペ・パガーノ
音楽:マリア・ソルダティーニ
衣装:バレンティーナ・アルクーリ

キャスト

サーラ・サルティーニ
アントネッラ・サルヴッチ

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