原題:Le Sel de la terre

2014年 カンヌ国際映画祭ある視点特別賞受賞、エキュメニカル審査員賞受賞 2014年 サンセバスチャン国際映画祭観客賞受賞 2015年 セザール賞ドキュメンタリー賞受賞 2015年 アカデミー賞®長編ドキュメンタリー映画賞ノミネート フランス映画祭2015

2014年/フランス・ブラジル・イタリア/110分/DCP/ビスタ/5.1ch 提供:RESPECT 配給:RESPECT×トランスフォーマー

2015年8月1日、Bunkamuraル・シネマ他にて全国ロードショー

© Sebastião Salgado © Donata Wenders © Sara Rangel © Juliano Ribeiro Salgado

公開初日 2015/06/26

配給会社名 0475

解説


名匠・ヴェンダースの心を捉えた、一枚の写真—。
それは稀代の写真家の人生を辿る旅へと繋がっていった。

『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』など、数々の傑作ドキュメンタリーを世に送り出してきた名匠、ヴィム・ヴェンダース。自らも写真家である彼が、ある日、出会った一枚の白黒写真。そこには住む場所を追われ難民となったトゥアレグ族の“盲目の女性”が写されていた。写真が持つ、底知れないパワーに深く心を揺さぶられたヴェンダース監督は、この作品を手掛けた写真家、セバスチャン・サルガドに強く惹かれていく。

セバスチャン・サルガドはブラジルに生まれ、ユージン・スミス賞をはじめ40年にわたり50以上の報道写真賞を受賞、後進たちに計り知れない影響を与え続ける世界的な報道写真家であり、大自然の保全や復元に尽力する環境活動家としても知られる稀代のアーティストである。写真集「SAHEL」、写真展「人間の大地 労働(WORKERS)」、「EXODUS 国境を越えて(EXODUS)」など、 “神の眼”とも呼ばれる奇跡的な構図による、モノクロを基調とした荘厳なまでに美しい作品の数々で世界を魅了してきた、彼の驚くべき生き様と、命をかけた壮絶な創作の秘密はどこにあるのか?

ヴェンダース監督は、サルガドの長男で、映画作家のジュリアーノ・リベイロ・サルガドの協力を得て、天才的写真家であり、家族を愛する一人の男の波乱に満ちた足跡を解き明かしていくと同時に、サルガドの生涯最後の野心的プロジェクト「GENESIS(ジェネシス)」の全貌を追い、このたぐいまれな才能と魅力をあますところなく描いていく。
本年度アカデミー賞最優秀長編ドキュメンタリー映画賞ノミネートをはじめ、カンヌ国際映画祭ある視点特別賞&エキュメニカル審査員賞ダブル受賞、セザール賞最優秀ドキュメンタリー賞受賞、サンセバスチャン国際映画祭観客賞受賞など、数多くの映画祭で絶賛され、数々の賞を獲得している映画&アート界がいま、最も注目する話題作。『セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター』は、サルガドを知り、そのまなざしから愛と感動で地球を俯瞰する、圧巻の映像叙事詩である。

戦争、難民、虐殺…人間の弱さと闇に向き合い続けた男が、
苦しみと絶望の果てに、見出した希望とは—?

これまでに常に人間を捉え、死、破壊、腐敗といった根源的なテーマを扱ってきたサルガドが、その作風をがらりと変えて取り組んだ「GENESIS(ジェネシス)」。2004年から始められたこのプロジェクトでは、ダーウィンの足取りを辿ることをコンセプトに掲げ、今も地球上に残る未開の場所—ガラパゴス、アラスカ、サハラ砂漠、ブラジル熱帯雨林など、生と死が極限に交わる、ありのままの地球の姿がカメラにおさめられる。
「GENESIS(ジェネシス)」は、私から地球への“ラブレター”なのです、とサルガドは言う。誰もが息をのみ、胸打たれる構図に込められたサルガドの想い。それは人間の闇を見つめ続けてきた男が、幾多の苦しみの果てに見出した、希望への祈りなのだ。

ストーリー




スタッフ

監督:ヴィム・ヴェンダース、ジュリアーノ・リベイロ・サルガド
プロデューサー:デヴィッド・ロジエール
エグゼクティブプロデューサー:ヴィム・ヴェンダース
撮影:ヒューゴ・バルビエ、ジュリアーノ・リベイロ・サルガド
音楽:ローレント・ピティガント

特別協力:TASCHEN(「GENESIS」)、河出書房新社(「わたしの土地から、大地へ—セバスチャン・サルガド自伝(仮)」7月刊行予定)

キャスト

セバスチャン・サルガド

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