あの雲の下に、わたくしのいい人が …… 詩人・吉増剛造 ひとつひとつ 島に生きる唄と歩いていく

2004年/日本/カラー/93分/ 配給:「島ノ唄」製作委員会

2006年8月5日、ポレポレ東中野にてモーニング&レイトショー

(C) テレコムスタッフ2004

公開初日 2006/08/05

配給会社名 0731

解説


日本を代表する詩人、吉増剛造。
アメリカと日本の文化が入り混じる基地の街・東京福生で育った彼が、奄美や沖縄の島々を巡りはじめて20年が過ぎた。

映画「島ノ唄Thousands of Islands」は、その吉増が海を渡って南の島々を巡るロードムービー。また、それぞれの島で自作の詩を朗読していく“朗読映画”でもある。

今回の旅で訪れる島々は、沖永良部島、加計呂麻島、沖縄本島、奄美大島。
この南の海に連らなる島々には、昔からヤマトの人間だけでなく中国や朝鮮半島、東南アジアから様々な人々が渡来してきた。そして戦後はアメリカの基地の文化も加わり、複雑に積み重なった時間が島特有の文化や言葉を生みだしてきた。

島に生きる人々はその只中で、今も自分の暮らしを深め、それぞれの「島ノ唄」を歌っている。沖縄の基地の中に生家を残し、故里の唄を作る松田栄喜。島の祭事を司るノロの家に生まれ、ヤマトから来た作家と恋に落ちた島尾ミホ。自分を噛み片足を切断する原因になったハブを“山神様”と親しみをこめて呼ぶ、奄美の古老の唄者・里英吉。

島々を歩きながら吉増は、時間と風土と人間の“行き交い”に気付き驚いて、島の暮らしとそれぞれの「島ノ唄」が生まれてくる場所に身を浸していく。
そして、自らも日本というアジアの群島からなる「シマグニの唄」を、一人の島人となって歌いはじめる。その時、われわれは、まぎれもない唄=詩の誕生の瞬間に立ちあうのである。

ストーリー


スタッフ

プロデューサー:寺島高幸、大伴直子、清田素嗣、伊藤憲
撮影:夏海光造
録音:米山靖
監督:伊藤憲
製作:島ノ唄製作委員会
配給:島ノ唄上映委員会

キャスト

吉増剛造
島尾ミホ
里 英吉
松田栄喜

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