孤高の絵師『≒天明屋尚』。 ジャパニーズスピリットを胸に秘め、傾いて、傾いて、傾き倒す。 婆娑羅・傾奇者・天明屋尚、ここに在りっ!!

2006年/DV/カラー/80分  配給:ビービービー

2006年6月24日(土)より、大阪 シネ・ヌーヴォ、金沢 シネモンドにてレイトロードショー。 2006年6月3日、ライズエックスにてロードショー (ライズエックスでの毎週日曜日の上映は英語字幕付です)

(C)2006 B.B.B.Inc.

公開初日 2006/06/03

配給会社名 0235

解説


様々な分野のアーティストを取り上げるドキュメンタリー映画「≒(ニアイコール)」シリーズ。

テレビのドキュメンタリー番組とは違う視点から、彼(彼女)らの創作活動を追うことで、作品の魅力に迫りながら、アーティストとしてだけにとどまらず人間としての魅力に迫るドキュメンタリー。『≒森山大道』『≒会田誠』『≒舟越桂』に続く、待望の第4弾完成!!

 世界各国から14人のアーティストが選ばれ制作された、2006年ドイツFIFAワールドカップ・アートポスター。日本人では唯一、彼が選ばれた。まさに、「もう1人の日本代表」である。金箔の地に、鎧兜を纏った戦国武士が、サッカーボールを蹴り合うこの絵は、日本代表を謳うに相応しく、日本伝統美術を継承しつつ、進化させた作品に仕上がっている。

 この、世界が注目するアーティスト“天明屋尚(てんみょうや ひさし)”は、絵で闘う流派「武闘派」を名乗り、旧来の既成概念を打破る言動や行動を示す、日本独自のカウンター・カルチャー、室町時代の「婆娑羅(ばさら)」、戦国末期の「傾奇者(かぶきもの)」その系譜に連なると表明し、「現代美術」「日本画」「ストリート・アート」 「イラストレーション」といったジャンル分けの意味すら脅かすアーティストである。骨太な大胆さと、緻密な繊細さを合わせ持った「ネオ日本画」で国内外を問わず精力的に活動している。

 機関銃やナイフを千手観音の全ての手に持たせた、第6回岡本太郎記念現代芸術大賞優秀賞受賞作品「ネオ千手観音」。人力で駆動する空想のマシンに刺青の男が武装してる「Japanese Spirit シリーズ」。100年前の杉戸に漢字でグラフィティを描いた「漢字具羅富異帝杉戸絵(かんじぐらふぃてぃすぎとえ)」。現代の事件を鋭い視点で切り取る「武闘派列伝 反骨諷刺絵巻シリーズ」など、奇想な画風、繊細で華麗な技、大胆で奇抜なアイディアで、数多くの作品群を平成の世に吐き出し続け、“ハイ・アート”と“ロウ・アート”の境界線へのアイロニーを示している。

 『≒天明屋尚』は、日本画で使われる細く尖った筆による細い線の集積、正確に引かれる輪郭線や金箔の貼り込みなど、独学で修得した数多くの日本画の伝統技法を駆使し、伝統的で斬新な「ネオ日本画」の制作の様子に密着。豪華絢爛な色彩と大胆不敵なテーマに潜む端々のディテールのこだわり、手仕事の細やかさとその技の数々をじっくりとカメラに収めている。ギャラリーでの個展、上野の森美術館でのガンダム展、東京都現代美術館でのグループ展、その為の作品制作や設営から展示に至るまでの模様と天明屋尚を取り巻く人達のコメントやインタビューなどで構成され、時折垣間見る事のできる、彼の普段見せぬ素顔と本音が明かされる。

絵によって「傾いて(かぶいて)」みせる天明屋尚は、現代社会に作品と姿勢で物申して来た。その真摯でひたむきに取り組む姿を、カメラが“斬り撮る”。
『≒森山大道』『≒会田誠』『≒舟越桂』に続くシリーズ第4弾は、
孤高の絵師『≒天明屋尚』。
ジャパニーズスピリットを胸に秘め、傾いて、傾いて、傾き倒す。
婆娑羅・傾奇者・天明屋尚、ここに在りっ!!

ストーリー

スタッフ

監督・撮影・編集:石崎豪
製作総指揮:榎本寛治
製作:河合伴明
プロデューサー:井瀧誠司/清水貴史

製作・配給・宣伝:ビー・ビー・ビー株式会社

キャスト

天明屋尚 
会田誠
青山悟
宇治野宗輝
菊池茂夫
倉重迅
八谷和彦
松井冬子
松蔭浩之
山口晃
吉永マサユキ
舟越桂
三代目彫よし
河鍋楠美

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