原題:La Plane`te Blanche

地球に浮かぶ氷の星、北極 この星が消えつつあることを誰も知らない・・・

2006年3月22日フランス公開

2006年/フランス・カナダ/フランス語/カラー/ヴィスタ/SRD/83分/ 日本語字幕:佐藤恵子/字幕監修:宮崎信之(東京大学海洋研究所 教授) 後援:フランス大使館文化部、カナダ大使館、WWFジャパン/ フォトブック:メディアファクトリー/ 提供:コムストックオーガニゼーション、ポニーキャニオン、東北新社、テレビ東京 配給:東北新社、コムストック オーガニゼーション 宣伝:ミラクルヴォイス

2007年03月27日よりDVDリリース 2006年11月11日より横浜ジャック&ベティにてロードショー 2006年6月24日 VIRGIN TOHO CINEMAS六本木ヒルズほか全国ロードショー 

(c) 2006 Gedeon Programmes - Bac Films - Glacialis Productions Inc - France 2 Cinema - Office National du Film du Canada

公開初日 2006/11/11

配給会社名 0051/0708

解説



地球上のもうひとつの惑星”北極”
消滅の危機に瀕した氷の王国で、動物たちの命をかけたドラマが幕を開ける!

ヨーロツパ、ユーラシア、アメリカの3大陸を繋ぐ、海に浮かぶ氷の王国、北極。165万年前の氷に覆われた厳しい自然の中で多くの動物たちが生を営む、地球上のもうひとつの惑星。その北極が今、地球環境の変化により消えようとしている。『ホワイト・プラネット』は消滅の危機に瀕した世界で、それでも懸命に命をつなごうと逞しく生きる動物たちの感動スペクタクルだ。

マイナス50℃の極寒の中、産み落とした子供を命がけで守り、傷ついた氷の世界へと旅立たせるボツキョクグマ、神秘の牙でメスをめぐり闘うイツカク、繁殖地とエサを求め1000キロの危険な旅に挑むカリブー、氷河期の生き残りジャコウウシの壮絶な縄張り争い、生まれてわずか3週間で親から離れ、大洋に泳ぎ出る子アザラシ…。彼らはやがて消え行く世界の中でも懸命に、次の世代へ命をつなごうと逞しく生きている。その愛と勇気に満ちた姿は生きることの美しさを見るものに強く訴えかける。
この映画はまた、北極の知られざる壮観な大自然を描き出す。長い極夜の厳しい冬から、生命が目覚めはじめる春、太陽が沈まぬ白夜の中で豊かな生命をはぐくむ短い夏、そして繁殖の秋を経て再び長い冬が訪れるまで、北極はひとときもとどまることなく変化をとげる。季節ごとの神秘の営みがあり、そのどれかが欠けても彼らは命を繋ぐことができない。また、ここは季節によって生息する動物すら異なる世界。『ホワイト・プラネット』はその姿を変えようとしている北極の今しか見られない光景を余すところなく描いている。
過酷な自然の姿を伝えるために、撮影には想像を絶する苦難を要した。特に、冬の撮影はマイナス50℃、時速100キロのブリザードが吹き荒れ、立ってし、るのも困難な状況の中行われた。据えられたカメラのレンズには氷の嵐が吹きつけ、数メートル先すらクリアには映せない。寒さのためバツテリーが凍り、暗闇の中で光量不足に悩まされながらカメラを回しつづけた命がけの映像は、まさに制作者たちが極地で見たままの光景だ。命の危険をおかしながらも撮り上げた映像には、北極の神秘と驚異に魅了された者たちの熱き思いが込められている。
監督は、伝説の海洋学者ジャック=イヴ・クストー(『沈黙の世界』監督)の元で制作に携わり、その後も多くの自然科学番組を制作する仏ドキュメンタリー界の旗手、ティエリー・ラゴペールとテイエリー・ピアンタニタ。これまで、多くの著名探検家と共に北極調査撮影に参加してきた彼らは、北極の生態系が温暖化により壊れようとしている様を見続けてきた。誰よりも北極の魅力を知り尽くした彼らにとって、初の劇場長編映画の舞台を北極に据えることは必然だった。ナレーションは著名な冒険家で、多くの北極探検歴を持つジャン=ルイ・エティエンヌ。北極への愛に溢れた暖かな語りを聞くことができる。音楽は『WATARIDORI』、『コーラス」のブリュノ・クレ。大自然をイメージし、木の枝、石、氷の音を取り込んだ優しさ溢れる音楽を奏でている。
この大自然のスペクタクルは、危機に瀕した世界へのオマージュであり、未来へと残す永遠の記録である。ここで描かれた光景は、数十年後、残されているのかは誰にもわからない。

ストーリー

スタッフ

監督:ティエリー・ラゴベール, ティエリー・ピアンタニダ
協力:ジャン・ルミール
ナレーション:ジャン=ルイ・エティエンヌ
脚本:ティエリー・ピアンタニダ, ステファン・ミリエール
作曲:ブリュノ・クレ
演奏:エリサピ・イザーク、ジョラーヌ
製作:ステファン・ミリエール、ジャン・ラバディ、ジャン・ルミール
製作総指揮:ジャン=ピエール・セール、ジョゼ・ロベルジュ(カナダ)
撮影:ティエリー・マシャド、マルタン・ルクレール、ダヴィッド・レイシェル、ジェローム・ブヴィエ、フランソワ・ド・リベロル
編集:カトリーヌ・マビラ、ナディーヌ・ヴェルディエ、ティエリー・ラゴベール
提供:GEDEON PROGRAMMES, BAC FILMS, GLACIALIS PRODUCTIONS
フランス・カナダ共同製作:GEDEON PROGRAMMES, BAC FILMS, FRANCE2 CINEMA, GLACIALIS PRODUCTIONS, カナダ国立映画製作庁
制作協力:CANAL+, CNC, TELEFILM CANADA, FILMS SEVEILLE, TELEMUNCHEN GROUP, NEW ATLANTIS, CINEART

キャスト

LINK

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