原題:Curious George

2006年/上映時間:1時間27分/ユニバーサル映画 原作:岩波書店/サントラ盤:ユニバーサル インターナショナル 配給:UIP映画

2010年11月03日よりDVDリリース 2006年7月22日(土)よりシネクイントにて先行独占モーニングショー、8月より全国拡大!

公開初日 2006/07/22

配給会社名 0081

解説


こころの翼を広げてみよう
見えなかったものが、きっと見えてくる
ぼくの好奇心は止まらない
この楽しさを忘れたくない…
ぼくの願いはかなうかな──?

楽しいことが大好きなジョージのまわりには、
いつでも笑顔があふれてる。
好奇心いっぱいのジョージが
さらに可愛くなって、
ついにスクリーン・デビュー!

 おさるのジョージにとって、世界は夢がたくさん詰まったおもちゃ箱。ジョージがスクリーンで大冒険を繰り広げるのは世界中の子供たちの夢。みんなを愛し、みんなに愛されるキャラクター。かつて「キュリアス・ジョージ」ほど映画化を待ち望まれた物語があっただろうか。それは豊かな想像力と好奇心への旅。思いっきり落書きをしたり、風船で空を散歩したり、ロケットで宇宙へ飛び出したり–キラキラと輝く瞳でジョージが映画への扉を開ける時、カラフルで賑やかな<ジョージ・ワールド>が目の前に広がっていく。
 1941年、ハンス・アウグスト・レイ夫妻によって産み出された小さな子ざるが、世界中の子供たちに「喜び」と「楽しさ」を運んできた。そのイマジネーションはあらゆる世代と国境を超え、子供たちだけでなく、かつて子供だった大人たちにも愛され続けている。人懐っこくて、いたずら好きで、ちょっぴりさびしがり屋–ジョージと名づけられたそのキャラクターは、決して色あせることなく誰の心の中にも棲み続けている。かわいいジョージは見るもの聞くもの全てに興味津々。そんなジョージがいれば、どんな時だって優しい気持ちと勇気がわいてくる…。だからこそ、絵本の中の<黄色い帽子のおじさん>同様、ジョージと出会った人は、きっとかけがえのない宝物を見つけたような気持ちになるに違いない。原作本は出版以来、全世界で14ヶ国語に翻訳され、発行部数は合計2700万部。日本でも54年に「ひとまねこざる」のタイトルで出版され(現在は”おさるのジョージ”)、500万部を超えるロングセラーとなっている。そんなジョージが映画の世界で巻き起こす、新鮮な驚きに満ちた大騒動とは──?
 高層ビルが立ち並ぶNYの博物館で働くテッド。彼は閉鎖寸前の博物館を救うため、伝説の古代神像を探しにアフリカへ。そしてジャングルの奥で一匹の子ざる、ジョージと出会う。人懐っこいジョージは、テッドの後をどこまでもついてくる。やがて”世紀の大発見”をしたテッドはNYへと戻るが、何とその船にジョージも乗り込んでしまった!見たこともない大都会–それは好奇心旺盛でいたずら好きのジョージにとって最高の遊び場所。「珍しいものは何でも見て、楽しそうなことは何でもやってみよう!」。街中を大騒ぎにさせながら、ジョージは優しいテッドのそばを離れない。そしてついにテッドの大発見が博物館で披露される時がやってくるのだが…。

アカデミー賞受賞の製作者とアニメーション映画界の才人が夢のコラボレーション。
映像だけでなく、ジョージの「こころの声」が優しい音楽となって心に響く。

 これまで数回に渡って映画化の企画が浮上しては消えていた本作品を実現させたのは、最新作『ダ・ヴィンチ・コード』が大きな話題となり、『ビューティフル・マインド』ではアカデミー賞に輝いたロン・ハワード。今回は監督ではなくプロデュースにまわり、現代最高のヒットメーカーとして本作品を支えている。監督は、『シュレック』、『リトル・マーメイド』、『ロジャー・ラビット』等のアニメーション作品にクリエイターとして参加しているマシュー・オキャラハン。最新技術を使いながら純粋でシンプルな原作の色調を生かし、創造性にあふれた世界観を見事に再現している。原案・脚本は、『スペース・カウボーイ』、『ミッシング』、『ゴンゾ宇宙に帰る』のケン・カウフマンが担当。原作であるレイ夫妻が残した7編の「キュリアス・ジョージ」シリーズの中から、映像化するにふさわしいストーリーを紡ぎ出している。
 声の出演は、それぞれ原作の絵本に出てくるキャラクターの雰囲気にあった俳優が選ばれている。<黄色い帽子のおじさん>テッドには『プロデューサーズ』、『奥様は魔女』のウィル・フェレル。<テッドに憧れる女性教師>マギーは、『チャーリーズ・エンジェル』シリーズ、『50回目のファースト・キス』のドリュー・バリモアが担当している。また、<博物館の館長>ブルームズベリーを『メリー・ポピンズ』、『チキ・チキ・バン・バン』のベテラン俳優ディック・ヴァン・ダイク、<ブルームズベリーの息子>ジュニア役を『メン・イン・ブラック2』、『エターナル・サンシャイン』のデヴィッド・クロスが演じている。その他、ジョーン・プロウライト、ユージン・レヴィ、エド・オロス等が声優として参加。そして映画公開に先駆け、早くも大きな話題となっている主人公ジョージの「声」は──。
 ジョージの可愛らしい鳴き声はアニメーション作品のベテラン声優フランク・ウェルカーが担当しているが、「こころの声」は全世界のサーファー&音楽ファンから愛されているジャック・ジョンソンの歌によって表現されている。映画の冒頭で流れる「アップサイド・ダウン」をはじめ、まるでジョージが語りかけてくるような音楽が満載。彼が全曲を手がけたサントラ盤「シング・ア・ロング・アンド・ララバイズ・フォー・ザ・フィルム:キュリアス・ジョージ」もビルボード総合アルバム・チャートで初登場No.1を記録している。
 懐かしいのに誰も見たことがない、スクリーンの中で楽しそうに駆けまわるジョージ。もし、こんなパートナーがいつでもそばにいたら…それは人生にとって最高のプレゼントになるに違いない。そんな”おさるのジョージ”にもうすぐ逢える!

ストーリー



 ぼくの名前はテッド(ウィル・フェレル)。ニューヨークの博物館で働いている。今日も学校の先生のマギー(ドリュー・バリモア)に引率された子供たちが見学に来たけれど、まじめな古代の話はどうも退屈らしい。そんな影響からか、ブルームズベリー館長(ディック・ヴァン・ダイク)に呼ばれてショックな話を聞かされた。「博物館が破産して閉鎖に追い込まれる!?」。館長の息子ジュニア(デヴィッド・クロス)は、取り壊した跡地を駐車場にするつもりらしい。何とか手を打たなくては…。そこでいいアイデアが浮かんだ──アフリカにある失われた古代巨像を見つけて博物館の目玉にすればいいんだ!冒険はあまり得意じゃないけれど、とにかくやるしかない。「ノッポのバナナ」と笑われながら、「流行の黄色い探検隊ルック」に身を包んで出発だ!
 目的地を目の前にして休憩していると、突然子ざる(フランク・ウェルカー)が現れ、自慢の帽子を取られてしまった。「おいおい、大きなバナナと間違えたのかい?返してくれよ!」。ところが人懐っこいその子ざるは、ぼくが遊んでくれていると勘違いしているらしい。「イナイ、イナイ、バ〜」…って隠れんぼをしている場合じゃない。結局帽子は持っていかれたけれど、とにかく古代巨像を探さなくてはいけないんだ。そしてついに世紀の発見をする瞬間がやってきた!これが伝説の巨…それにしては随分小さい、いや小さすぎる!?どう見ても7.5センチ位しかないぞ。これではブルームズベリー館長に何と説明したらいいのか…。帰りの船で落ち込んでいたぼくは、さっきまで遊んでいた子ざるが一緒に乗り込んでいたなんて夢にも思わなかった。
 ニューヨークに着いたら驚きの連続。博物館だけでなく、街中が「12メートルの巨像」の話題で持ちきりだった。まずは家に帰って落ち着こう。そしてぼくが家の中で見たものは–あの黄色い帽子だ!それはつまり、あの子ざるが可愛い瞳を輝かせ、ニューヨークまで隠れんぼをしにやってきたということ!?ところがアパートはペット厳禁。管理人の目を何とか逃れたと思った矢先、子ざるはオペラ歌手のプラッシュボトム(ジョーン・プロウライト)さんの部屋に入ってしまった!そこで子ざるがやったいたずらは──部屋中をペンキできれいに(?)ペイントし、立派な(?)ジャングルを描いてしまった。そして…ぼくたちはアパートを追い出されることになった。
 やっとのことで博物館に戻り、ブルームズベリー館長には本当のことを告白。ところが何と記者会見場が用意されていた。しどろもどろになって話していたその時、館内で遊んでいた子ざるが恐竜の展示物を壊してしまう。「そのいたずらだけはダメだ!」大混乱の中で、ぼくは家に続いて仕事まで失うことになってしまった…。「全部子ざるのせいだ!」思い余って動物管理局に保護を頼んでみたが上手くいかない。ぼくはどこまでツイてないんだ。でも…。
 この子ざるは確かに問題ばかり起こすけれど、無邪気な姿を見ているとなぜだか優しい気持ちになれることに気がついた。ぼくたちの心は段々離れられなくなっているのかもしれない。だから名前をつけてあげることにした──ジョージ、”おさるのジョージ”。いい名前じゃないか!「だからもう、いらずらをしても怒らないよ」と思っていたら、今度は風船で大空に飛び出した。ニューヨークの街を眺めながら、ジョージとぼくの楽しい空中散歩。最高の気分の中で、最高のアイデアが浮かんできた。これなら古代巨像をみんなに見せられる!「やっぱりジョージはぼくのラッキー・モンキー。これで全てが解決だ!」と、その時は思い込んでいた…。

スタッフ

監督:マシュー・オキャラハン『シュレック』『リトル・マーメイド』『ロジャー・ラビット』
製作:ロン・ハワード『ダヴィンチ・コード』『シンデレラマン』『ビューティフルマインド』
原作:ハンス・アウグスト・レイ 
音楽:ジャック・ジョンソン

キャスト

(声の出演)
ウィル・フェレル『奥様は魔女』
ドリュー・バリモア『チャーリーズ・エンジェル』シリーズ
ディック・ヴァン・ダイク『メリー・ポピンズ』
デヴィッド・クロス『エターナル・サンシャイン』

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