2005年/日本/カラー/1時間35分/6巻/2582m/ビスタサイズ 配給:角川ヘラルドピクチャーズ

2008年04月25日よりDVDリリース 2006年9月23日よりキネカ大森にて都内独占ロードショー 2006年5月13日(土)よりシネプレックス熊本にて先行ロードショー

公開初日 2006/05/13

配給会社名 0058

解説


“感じてください”心で見る映画。希望と再生の物語。

ダドゥ・・・それは命の音。馬の体の中から聞こえる風のうねりのような音。この命の響きを、言葉も交わさずただそこに一緒に佇むことで共有しあった馬と少女。
この世に生を受けたものが傷つき希望を失ってしまった時、何を縁に生きる力を取り戻すことが出来るのか。映画「風のダドゥ」はそんな生きとし生けるものの普遍のテーマに爽やかな息吹を送り込む。「黄泉がえり」「世界の中心で、愛をさけぶ」「いま、会いにゆきます」などの泣ける映画、「スウィングガールズ」「NANA−ナナ−」など瑞々しくはじける若い力を描いた映画のヒットに見られるように、ここ数年“心で感じる映画”に賛同する人々が増えている。
「風のダドゥ」はけっして何かを押し付けられることなく、主人公の少女を通して“希望”や“再生”を感じる、心で見る物語である。

雄大な阿蘇の自然に抱かれながら

全てのものを包み込む雄大な自然、あらゆる悲しみを吹き払う清涼な風、正面からぶつかってきてくれる人々、そして心の慟哭を分かち合える一頭の馬。心身に深い傷を負った一人の少女は、かつて出逢ったことのない様々な優しさに触れ、戸惑いながらも再生してゆく。
熊本県の全面協力のもと、阿蘇の雄大な自然の中でオールロケを敢行。舞台となる牧場を阿蘇山麓の広大な草原“黒川牧野”にオープンセットとして立ち上げるなど、撮影隊自らが素晴らしい自然の中に身を委ねながらの映画作りが行われた。

新・エンターテインメント “えいがDEセラピー”誕生

世界的に注目されているが中でも本作は乗馬によって一体感が得られる《ホースセラピー》が、劇中のテーマとして描かれ、馬との温かい心の交流が主人公の少女を始めさまざまな登場人物たちを再生させてゆく。
さらに本作では、馬と人という関係だけにとどまらず、無償の愛、雄大な自然、かけがえのない命の音、そして心やすらぐ音楽など“癒しのアイテム”がちりばめられた清涼感あふれる物語となっている。
まさに映画そのものがセラピーアイテムとも言える、まったく新しいエンターテインメント作品が誕生した。

人間味溢れるスタッフ・キャストが生命を謳いあげる!

温かい眼差しでドラマを紡いでゆくのは「ドン松五郎の生活」「ウィニング・パス」の中田新一監督。
多感な時期を迎え、もがく少女の姿を瑞々しい演技で演じるのは本作が初主演となる新星、木村文乃。彼女を優しく見守りながらも過去に負った心の傷から抜け出せないでいる乗馬指導員に榎木孝明、精悍で一本気な牧場主に勝野洋、その包容力で全ての者たちから絶大な信頼を受ける老装蹄師に犬塚弘、ほか萬田久子、中原丈雄、井上晴美ら演技派が一同に会し、阿蘇の大自然の中に留まるところを知らない生命の詩を謳い上げてゆく。

ストーリー




生きることを難しく考えるんじゃない。

春を待つ阿蘇山を、ひとり彷徨う16歳の少女──彼女の名は浅野歩美。孤独感に耐えきれずに家を飛び出し、山中で意識を失い倒れていたところを装蹄師の桜田によって、彼が働く「阿蘇ふれあい牧場」へ運ばれる。
牧場では、かつて競馬界で名調教師として名を馳せた安藤幹夫とその家族、ある出来事をきっかけに過去を捨てた元高校教師、言葉を失った少年たちが暮らしていた。
一命を取り留めた歩美は、しばらくそこで生活することを決意。阿蘇の雄大な自然の中、彼らの誠実な人柄にふれ、元競走馬メイワジョニーとの出逢いを通して、次第に心を開いていく。そんな矢先、「生きることを難しく考えるんじゃない」と励ましてくれた桜田の死を知り、歩美は深い失意の底に突き落とされる。
生きる希望を見失った彼女に、再び生きる力を与えたものとは…

スタッフ

監督:中田新一
脚本:南 柱根
撮影監督:加藤雄大(J.S.C)
美術:竹内公一
照明:和栗一彦
録音:岩丸 恒
音楽:岩代太郎
製作:「風のダドゥ」製作実行委員会

キャスト

榎木 孝明
勝野 洋
井上 晴美
古閑 三恵
木村 文乃
小林 幸一郎
萬田 久子
犬塚 弘
石丸 謙二郎
四方堂 亘

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