原題:絶世好Bra/La Brassire

2001年/香港映画/広東語/本編111分/カラー/35mm/シネスコ/ドルビーデジタル 配給:ファイヤークラッカー/真空間 協力:タキ・コーポレーション 宣伝:ステップ・バイ・ステップ

2006年09月08日よりDVDリリース 2006年6月24日、(東京)キネカ大森、2006年夏、(大阪)第七藝術劇場、他、全国順次公開!

(C)2001 One Hundred Years of Film Company Limited. ALL RIGHTS RESERVED.

公開初日 2006/06/24

配給会社名 0377

解説



《ブラジャー》の語源はブラジェール(brassiere)。赤ちゃんの防寒用ふとんや女性の夜着を意味するフランス語です。《ブラジャー》は女性の美しさをサポートするだけでなく、喜びと安らぎと自信を与えるモノである。

香港で大ヒットした元気のでる・・大人の恋愛エンタテインメント!

本作「恋するブラジャー大作戦(仮)」略して「恋ブラ(仮)」(原題:「絶世好Bra」)は香港で大ヒットを記録した痛快エンタテインメントシリーズの第1作で、「少林サッカー」に沸いた2001年の興行成績では堂々第6位(微妙?)となっている。これまでに『絶世好B/Mighty Baby』(02)『絶世好賓/Driving Miss Wealthy』(04)のシリーズ作品が制作され、それぞれが好成績を収めたことで次なる新作が待たれている。

物語は、日本の大手下着メーカー《シス》の香港支社に命じられた、男性社員起用による新ブランドの開発を中心に、それに関わるイイ大人たちが繰り広げるお馬鹿な騒動を描いており、気軽に楽しめる大人のエンタテインメントとして“楽しさ”が111分間に詰め込まれている。仕事は出来るが恋に不器用なふたりの女性と、仕事は二の次で恋愛には全力投球なふたりの男。4人が《シス》で出逢い、《究極のブラ》を追い求める中で、それぞれの《究極の○○》を見つけていく。

【シス】の香港支部長を演じるのは、ウォン・カーワイのミューズで「インファナル・アフェアⅡ 無間序曲」(03)でも鮮烈な印象を残した香港を代表する演技派女優カリーナ・ラウ。初めての男性社員起用に動揺しつつも、決して弱みを見せないキャリアウーマン・サマンサの揺れ動く女心をコミカルに演じている。サマンサの下で働く勝気なチーフデザイナー・レナを演じたのは「再見 また逢う日まで」(01)のジジ・リョン。演技力、歌唱力を兼ね備え、香港トップアイドルとしての地位を維持し続けている。スレンダーでスタイル抜群な彼女が、巨乳の女性にしか興味が持てない幼なじみのフォン(スティーブン・フォン)に恋する女性を演じているのも面白い。いつでも自信満々を装いながら、些細なことまでいちいち恋人に相談する小心者のジョニーには、香港映画界のトップに君臨する実力派俳優のラウ・チンワン。日本では、「忘れえぬ想い」(04)などのシリアスなドラマやアクション作品での印象が強いが、コメディー作品での怪演にも評価が高く、クセの強い顔も武器のひとつになっているようだ。服を着替えるように次々と恋人を取り替えるわかりやすいプレイボーイだが、どこか憎めないウェインに「じゅうどう柔道りゅう龍こぼう虎房」(04)のルイス・クー。「黒社会(原題)」(05)の日本公開も控え、「男たちの挽歌」の韓国リメイク版へも出演が決定しているなど、目が話せない亜州明星の一人。ウェインの昔の恋人役には、「クローサー」のカレン・モク、「花火降る夏」のジョー・コク、「ダイエット・ラブ」の樋口明日香などがゲスト出演している。他にも撮影当時に《シス》のモデルとなった会社《トリンプ》のキャンペーンガールだった吉岡美穂、最近は、監督業にも忙しい「ジェネックス・コップ」のスティーブン・フォンなどの豪華ゲストが続々登場! 俳優以外でも、監督のダンテ・ラム、マット・チョウやウィン・シャなどもカメオ出演している。

《究極のブラ》完成を目指す下着会社が舞台なだけに、様々なデザインや鮮やかな色彩のブラジャーに加え、スタイル抜群な女性出演者たちがスクリーンを華やかに彩り、いやらしさではなくオシャレで綺麗な雰囲気を演出している。また、男性陣2人がブラを装着するシーンや、ラウ・チンワンが女性下着に囲まれた無人のオフィスを全裸で徘徊するくだりなど、ちょっと間違えるとキワドイ映像になる場面もすべて”笑い”に転化している。無邪気なジジ・リョンのコスプレ系回想シーンや集中特訓の末にラウ・チンワンとルイス・クーが習得する驚愕(?)な技など、【That’s香港映画】な世界が満喫できる。『絶世好』シリーズを劇場で観たい! という熱い要望に応え、「恋ブラ(仮)」がいよいよ日本公開!

ストーリー




この物語「恋ブラ(仮)」は、《究極のブラジャー》完成を目指して、
大のオトナが7:3 (=恋愛:仕事)くらいの割合でドタバタします。

「シス」はアジア全土で人気を誇る有名な日本の下着メーカー。これまでは、“女性が身につけるモノだからこそ”という考えからデザイン、マーケティング戦略、会社の運営にいたるまでのすべてを女性スタッフのみで行なってきた。新たな方向性を模索していた「シス」は、《究極のブラジャー》の開発による新ブランドの展開を決定する。しかもそれを従来の方針を覆す男性デザイナーの起用によって行おうとしていた。中国を巨大な潜在市場と捉えている社長のナナコ(青山知可子)は、香港支社長のサマンサ(カリーナ・ラウ)に対し、3ヶ月の期限で新ブランドによる中国市場の開拓を命ずる。男性社員を採用することに戸惑うサマンサだったが、社長であり親友でもあるナナコの説得によって新プランの推進を決意するのであった。香港支社のチーフデザイナーのレナ(ジジ・リョン)は、サマンサがそうであったように本社のこの決定に納得できずにいた。これまで、女性だけで成功を収めてきたというプライドから、どうしても男性を認めたくなかったのだ。
かくして、多数の応募者から選ばれたのは、絵に描いたようなプレイボーイタイプのウェイン(ルイス・クー)と、やたら自信たっぷりにふるまうジョニー(ラウ・チンワン)。「シス」初の男性社員に対する女性スタッフの歓迎は度を越した熱烈ぶりで、ふたりはすっかり有頂天になってしまう。それを冷ややかな目でみていたレナは、仕事もしないでバカ騒ぎばかりしている彼らに、既存のブラジャーについてのレポート提出を命令する。かくして街中のランジェリーショップ巡りを開始するふたりの男。しかし、ブラジャーの安物と高級品の違いさえもわからない。完全に開き直ったウェインとジョニーはノリだけで試作品を発表! その結果は・・・・。
人生最大の屈辱と敗北感を味わったウェインとジョニーは、やっと真剣に仕事を始めるが、所詮、乳房がない彼らには良いブラジャーのフィット感や着け心地を理解することが出来ず、開発は暗礁に乗り上げてしまうのだった。
窮地に立たされているにもかかわらず、ふとしたことから憧れのサマンサと禁断の一夜を過ごしてしまうジョニー。サマンサにとっては“一夜の情事”だったのだが、嬉しさで舞い上がっているジョニーは恋人のキャンディ(リー・サンサン)にあろうことか恋の相談をしてしまう。一方、社内でレナだけが自分になびかないことに納得のいかないウェインは、彼女を落とすため姑息な計画を開始。そのレナは、巨乳好きの幼なじみに絶賛片思い中だったのだが・・・。
《究極のブラ》の完成までに、ふたりに残された時間はたった一週間。レナを中心とした全スタッフのバックアップの下、ブラジャーのエキスパートになるべく集中特訓(?)を敢行! 史上空前のフィット感、極上の着け心地を求めての大作戦が開始される!
はたして、彼らは《究極のブラ》を手にすることができるか—!?
そしてジョニーとサマンサ、ウェインとレナの恋の行方は—?

スタッフ

監督:パトリック・レオン/チャン・ヒンカイ
脚本、エグゼクティブ・プロデューサー:チャン・ヒンカイ/エイミー・チン
撮影:潘耀明(HKSC)「ディバージェンス」(05)
衣装:ドラ・ン「ゴージャス」(99)
美術:リンゴ・フォン『千言萬語』(99)
音楽:趙増蒸「わすれな草」(99)/褚鎮束「ディバージェンス」(05)

主題歌:「貼心」 歌:ジジ・リョン

キャスト

ジョニー:ラウ・チンワン 劉青雲
ウェイン:ルイス・クー 古天樂
サマンサ:カリーナ・ラウ 劉嘉玲
レナ:ジジ・リョン 梁詠?
ナナコ:青山知可子
ジジ(阿芝):チーシーグービー 芝see?bi
キャンディ:リー・サンサン 李珊珊
アリ:パトリック・タム 譚耀文
シャーリー:カレン・モク 莫文蔚
フォン:スティーブン・フォン 馮同學
アイリーン:ローズマリー Rosemary Vandenbrouck
ミコ:吉岡美穂
スキ:樋口明日香
アレックス:ジョー・コク 谷祖琳
:クリスタル・ティン 田蕊妮
:ダンテ・ラム 林超賢
:マット・チョウ 鄒凱光
:ウィン・シャ 夏永康
:ウィンディ・チャン 陳慧儀
:マイケル・ワイ 衛志豪

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